新宿と長野を3時間強で結んでいるのが、アルピコと京王電鉄バスが共同運行する「新宿~長野線」。バスタ新宿からは1日約15便のバスが出ており、そのうち8便のバスはプライムシートでの運行となっています。
通常のバスは4列ですが、プライムシートはゆったり幅広の3列仕様。この贅沢なプライムシート車両に乗車してきました!
プライムシートの乗り心地は? 同じ運賃で利用できる独立席がおすすめ
平日の14:15発の6013便。バスタ新宿に着いて表示を確認すると、やはり人気なのか、満席の表示となっていました。
乗ったのは、1列と2列に分かれた3列シートの27人乗りのバスですが、ほかに、3列独立シートの28人乗りのバスもごくたまに運行されているそうです。
気になる設備は、こんな感じです。
座ったのは仕切りのカーテンがあって、閉めるとほとんど個室状態になる、1列のほうの「独立席」。こちらは、とくに料金の加算はなく予約時に空いていれば選ぶことができます。お得に、そしてより快適に移動できますね。
横川SAで15分の休憩
バスがバスタ新宿を定刻に出発すると、すぐにおおよその停車場所や道順の説明、シートベルトや禁煙などの注意事項のアナウンスがありました。
まずは一般道路を通って「中野坂上」と「練馬駅」の停留所へ。ここでも数人ずつが乗車して満席となり、それから高速道路へ入ってゆきました。
休憩場所の「横川SA」へは16:18に到着。ここで約15分間の休憩をしました。
この後も順調に高速道路を走ってゆき、辺りがうっすら暗くなってきた頃、「千曲川さかき」の停留所へ。降車時は降りる人がボタンを押す仕組みで、「上信越道屋代」「長野インター前」「川中島古戦場」「しもひがの」「丹波島橋南」「長野バスターミナル」と進んでいきました。各停留所では、数人ずつが降りたり降りなかったり。「長野駅」への到着は、定時の17:58より10分ほど早い17:49でした。
お得で快適に移動できるのが魅力
プライムシートは乗り心地ゆったりで快適ですし、独立席は個室感があって、とてもリラックスできました。わたしは昼寝がすすみましたが、漫画喫茶にいるみたいな感覚にもなるので、読書もすすみそう。
新宿から長野へ電車で行く場合、大宮から新幹線を使うと約2時間で6,590円、東京から長野へ新幹線を使うと約1時間半で8,200円となっており、所要時間はさすがに早いですが、お値段は高め……。
一方、新宿~長野線のバスの場合、値段は変動制で2,700円~3,900円ほど。Web限定の往復割引や、キャンペーン運賃で1,500円や2,500円になることもあるので、それらをうまく使えば、かなり安く移動することができちゃいます。プライムシートは新幹線の座席以上に快適なので、時間さえ気にならない方は迷うことなく新宿~長野線! という感じでしょうか。
また、乗り心地よりもひたすら安さ重視! という方は、同じバスタ新宿や東京駅からも他路線のバスが出ていますので、値段を比較して選ぶのがよさそうです。
(かとうちあき)