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七福神めぐりとは? どんなご利益があるの?
七福神めぐりは、新しい年の初めに七柱の福をもたらす神様を参拝し、開運を祈る行事です。その歴史は古く室町時代からとされ、全国各地で今なお続いています。
「その七福神の七柱の神様って誰なの?」と思う方もいますよね。
七柱の神様は大黒天、毘沙門天(びしゃもんてん)、恵比寿尊、布袋尊、福禄寿(ふくろくじゅ)、寿老人、弁財天のこと。
大黒天は財福の神様、毘沙門天は勝運・勇気の神様、恵比寿尊は農業・漁業・商業の神様、布袋尊は和合(子宝、良縁)の神様、福禄寿は幸福・財宝・健康の神様、寿老人は長寿の神様、そして弁財天は芸術・学業の神様として信仰されています。
七福神めぐりをして七柱すべてのご利益を授かれば、鬼に金棒ですね。また、参拝順序に決まりはないので、回りやすいルートで参拝できますよ。
バスツアーで行ける淡路島七福神めぐり
バスツアーがよく開催される七福神めぐりは、淡路島内に祀られている七柱を参拝する「淡路島七福神めぐり」です。
七柱の神様たちが祀られている寺院は、南北に細長い島内へ点在しています。そのため七福神めぐりのコースは、淡路島をぐるりと一周できます。
淡路島内で七福神をお祀りしている寺院は、北から順に次の7カ所です。
【1】八浄寺(淡路市)
八浄寺は五穀豊穣や商売繁盛など、お金に関するご利益がある大黒天をお祀りする寺院です。淡路島の奇祭「回り弁天」発祥のお寺として知られています。回り弁天とは「淡路巡遷妙音」といい、1年ごとに淡路島の各寺で弁財天をお祀りする伝統行事です。
八浄寺
【2】智禅寺(淡路市)
智禅寺では芸術や芸能、学問などのご利益がある弁財天をお祀りする寺院です。本堂には8本の腕を持つ「八臂宇賀神弁天」があり、手には弓や刀、宝珠などが握られています。
智禅寺
【3】長林寺(洲本市)
長林寺は福禄寿をお祀りする寺院です。福禄寿からは、幸福(子孫繁栄)、封禄(財産)、長寿(健康長寿)の三徳のご利益があるとされています。
境内の福禄寿像は、淡路島特産のいぶし瓦でできています。淡路島のいぶし瓦は、発色の美しさと色持ちの良さが特徴です。
長林寺
【4】宝生寺(淡路市)
宝生寺は長寿を授ける寿老人をお祀りする寺院です。境内には渡ると長生きできるとされる「長寿橋」があるので、ぜひ参拝される際は渡ってみてくださいね。
宝生寺
【5】覚住寺(南あわじ市)
覚住寺は淡路島最古の寺院と云われ、勝運や勇気を授けてくれるとされる毘沙門天をお祀りする寺院です。
山門には健脚祈願のわらじ守りが多数吊るされています。あちこち旅行する方は、こちらのお守りもどうぞ。
覚住寺
【6】護国寺(南あわじ市)
護国寺には和合の神様・布袋尊がお祀りされています。境内のあちこちでは、護国寺オリジナルのマスコットキャラクター「ホティさん」を見られます。お守りや絵馬、ステッカーなどもあり、可愛らしいと評判です。
護国寺
【7】万福寺(南あわじ市)
万福寺は恵美酒神(恵比寿神)をお祀りする寺院です。農業・漁業・商業にご利益があるとされています。本堂に安置されている木彫りの恵美酒神は、日本で一番大きいそう。ご利益に期待大ですね。
※写真は境内の恵美酒神像です
万福寺
淡路島の七福神めぐりバスツアー
淡路島七福神めぐりのように、七福神をお祀りしている寺院が郊外に点在している場合、公共交通機関だけでは回りにくいので、バスツアーで巡るのがおすすめです。
淡路島七福神巡りのバスツアーでは最初に八浄寺を参拝し、その後、島内をぐるりと一周するコースが多いようです。最後の寺院では、縁起物の吉兆福笹のプレゼントも。吉兆福笹を飾って過ごせば、さらに運気がアップするかも!?
また、同行する添乗員に御朱印帳を預けると、御朱印授与を代行してくれるコースも(納経料は各自負担)。
昼食は、淡路島の食材を使った御膳や、国産牛の陶板焼きなどが楽しめます。
全国の七福神めぐりバスツアー
淡路島以外でも、七福神めぐりバスツアーが開催されています。
筆者はバスツアーで三河七福神めぐりと遠州七福神めぐりに参加しましたが、どちらも寺院が郊外に点在し、電車の駅からもバス停からも離れているため、とても便利でした。
空調の効いた車内で車窓風景を楽しみつつ、次の参拝場所へ。疲れたら車内でうたた寝できるし、美味しい昼食も味わえちゃうんです。
新しい年の初めに、バスツアーで気軽に七福神めぐりを!
(麻生のりこ)