目次
身延山久遠寺とは?
山梨県南巨摩郡身延町にある見延山久遠寺(みのぶさんくおんじ)は、日蓮宗の祖である日蓮聖人が晩年を過ごし、弟子たちや信徒の教育に力を注いだ場所です。弘安5年(1282年)に亡くなられた後、遺言により遺骸は身延山に埋葬され、この地が日蓮宗の総本山となったのだとか。
また、樹齢400年とも言われるしだれ桜があることで知られています。毎年3月下旬~4月上旬にかけてしだれ桜が満開となり、多くの見物客で賑わいます。
身延山久遠寺のしだれ桜を紹介
身延山久遠寺のしだれ桜をバスツアーで見学する様子を紹介していきますね。バスを駐車するのは本堂近くのせいしん駐車場で、ここから斜行エレベーターに約5分乗って境内まで移動します。
身延山久遠寺での見学時間は50分、集合時間にはバスに戻って着席していることが望ましいので、時々時計を見ながら境内を見学しましょう。
エレベーターを降りてすぐ目に入るのが、威風堂々とした佇まいの本堂です。本堂からは長い紐が延びており、本堂前に立つ大きな柱に繋がっています。こちらは回向柱(えこうばしら)と呼ばれており、紐を通じて日蓮六老僧の一人である日向上人とご縁が結ばれ、柱に触れると願いが叶うと言われているそうです。
僭越ながら私もしっかりと柱に触れ、願い事をしてきました。
本堂前には山麓にある三門から本堂に続く、菩提梯と言われる階段があります。その数、なんと287段! 三門から頂上までは約350m、標高約100mと本堂までの道のりはなかなか過酷ですが、三門をくぐって身を清め、菩提梯を登って悟りの世界へと向かうという意味があるのだとか。
本堂を左手に見ながら奥に進むと、きらびやかな祖師堂と大きなしだれ桜が立ち並んでいます。少し散りかけのタイミングでしたが、しだれ桜の優美な様子に多くの方が見入っていましたよ。
拝殿前にある釈迦殿納牌堂周辺には、華やかな濃いピンクのしだれ桜が! 桜の種類によって開花状況が異なるので、毎年時期をずらしてお花見に訪れるのも良さそうだ、と感じました。
祖師堂を背にして仏殿納牌堂方面に向かうと、右手に樹齢400年のしだれ桜が! 400年を生き抜いたしだれ桜は、堂々と立派でありながらたおやかな佇まいでした。私が訪れたタイミングではほとんど散っていましたが、満開だったら素晴らしく見応えがあるのではないでしょうか。
じっくりと見学していると、50分はあっという間です。来た道を戻って駐車場に向かいましょう。観光客で賑わうシーズンは、斜行エレベーター前に行列ができることもあるので時間配分に気を付けて!
桜のシーズンは、せいしん駐車場の西に広がる身延山西谷地区の観光もおすすめです。山麓からせいしん駐車場に向かう道路や、「本行坊」「麓坊」「北之坊」付近にも樹齢数百年を越えるしだれ桜があるので、時間が許せば立ち寄ってみると良いでしょう。
以上、身延山久遠寺でのしだれ桜鑑賞について紹介しました。身延山久遠寺の「久遠」という単語には、「 ある事柄がいつまでも続く」という意味があります。樹齢400年を超える桜はいつまでも元気に、身延山久遠寺を見守っていただきたいものですね。
身延山久遠寺へのアクセス方法
身延山久遠寺へのアクセスはJR身延駅から路線バスです。駅から身延山バス停行きの路線バスは1日20往復ほど、運賃(大人・片道)は300円。
路線バス情報:山梨交通 身延山
新宿からなら特急列車を利用(途中甲府駅で乗り換え)し約3時間、料金は路線バスを含め5,950円。ちなみに普通列車の場合は八王子・甲府駅などで乗り換え、約6時間弱と少々時間がかかりるのであまりおすすめではありません。
または新宿から高速バスでアクセスも可能。所要時間は約3時間40分、料金は3,600円です。
路線バス・高速バスは身延山久遠寺の入り口である三門まで、約300メートルの身延山バス停に停車します。
身延山久遠寺へはバスツアーで行くのもおすすめ
公共交通機関でのアクセスの他に、バスツアーで向かうのもおすすめ。バスツアーなら乗り換えなし! 特急列車でアクセスする交通費と比べてみても、他の観光地も巡れてとてもお得です。
お花見の時期は、静岡県の三嶋大社と一緒に花見スポット巡りなどができるツアーもあります。
2023年の桜シーズンのバスツアーは終了してしまいましたが、果物狩りと一緒に楽しめるツアーなどが開催されていますよ。
気になった方は、以下からチェックしてみてくださいね!
身延山久遠寺
(為平千寿香)