徳島県三好市に本社を置く四国交通を訪問
四国交通は徳島県の西端・三好市に本社を置くバス事業者で、1963年以降は徳島バスの子会社となっている。
沿線には四国有数の観光地として著名な大歩危・小歩危、かずら橋など秘境と呼ばれる祖谷渓への路線もあり、インバウンド客の利用も増えているが、過疎の山間地というロケーションから地元利用者は少なく、また四国交通全体でも市街地路線を含めて一般路線の数は限られている。
一方、1998年の明石海峡大橋の開通を機に運行開始した高速バスは、現在では事業の大きな柱に成長し、大阪方面に阪急バスと共同で1日6回、神戸方面に神姫バスと共同で1日3回運行している。バスラマNo.169では四国交通のバス事業の現況、過疎路線維持のための施策などを担当者からご紹介いただくとともに、現有車両のアルバム、路線試乗などを掲載した。
四国交通で運行するバスの一部を紹介
四国交通の拠点は阿波池田駅に近い阿波池田バスターミナルで、高速バスもここから関西に向けて出発する。バスターミナルは2006年に工場跡地で大規模商業施設と隣接するこの場所に移転した。だが新たな商業施設の誕生により駅周辺の商店街はシャッターが目立つようになるとともに、三好市全体も少子高齢化が進んでいる。
観光路線と生活路線を兼ねる最長路線の祖谷線は1日4回運行。終点の久保に向けて走る小型バス。
高速バスの新鋭車から、2016年式三菱ふそうエアロエース。外装デザインは親会社の徳島バスと共通。なお高速バスは8台あり、うち5台がふそうである。
定期観光バスに就役するボンネットバス、1966年式いすゞBXD30。山間路線用に4台購入された同社ボンネットバスの最終グループの生き残りで、一度は徳島バスに移籍したが、再び四国交通で返り咲いた経歴を持つ。冷房がないので夏場は定期観光には使われないが、貸切籍なのでチャーターは可能。
そのほか、バスラマNo.169では、台湾最新バス事情や、日野セレガの新モデル試乗レポートなどを掲載している。
ぽると出版「バスラマ No.169」
【発行日】2018年8月27日
【定価】1,471円(本体1,362円+税)
【サイズ】A4判 96ページ
【書籍コード】978-4-89980-169-6
【概要】
・バス事業者訪問204(四国交通)
・特集 台湾最新バス事情
・遂に本命登場! AMT搭載 日野新型セレガに乗る
・ヒュンダイユニバースにトルコンAT そのねらいと実力は
・ZFのテクノロジーデイ2018
・関電トンネルのトロリーバスが電気バスへ
・30周年を迎えたJRバスグループにニューフェイス続々登場
・歌って踊れるディスコバス アップスター&広田タクシーが運行中
・粒よりの最新レポート、連載ほか
ぽると出版HP
(バスラマインターナショナル)