高速バス型ロケットのスペックは?
バス型ロケットはよくある4列ゆったりシートのバスに翼とロケットエンジンを付けただけのようなデザインであるが、強度は十分であるという。
残念ながら月への着陸はしないため、機内(車内?)で快適に過ごせるようにトイレ・洗面所のほかラウンジスペースなども用意され、壮大な月面と星空を見ながらワイングラス片手に高速バスの旅を楽しめるようにしているとのこと。

会場の記者からは「途中下車できないのであればバスの外にスクリーンを置いて宇宙の映像を流すのと、なんら変わらないのではないか?」との冷めた意見も投げられ、広報担当者が「はい実は…」まで口にしたところで質問者と広報担当者は共に黒服の男たちにどこかに連れさられるという一幕もあった。
残された席にはウサギのぬいぐるみが置かれていた。月といえばウサギということであろうか。

月周回バスツアーの費用は?
宇宙服をまとったヴァーチャルキャラクター(「ウーチューバー」と自称している)を起用した発表会見によると、費用は通常おひとり様42億円(税抜き)のところ、就航記念企画として初日の1便42名分のみ、おひとり様420万円(税抜き・保険ナシ)という超破格の安さで売り出しており、すでに申し込みが殺到しているという。
とあるIT企業社長が全席買い占めたとの報道もあるが定かではない。

このツアーのメインビジュアルが会場のスクリーンに映し出されると、その場にいた多くの人が息を呑んだ。「え」「なにこれ」「Oh」というような声があちらこちらからあがり中には指をさして「いち、じゅう、ひゃく…」と桁のわかりにくい金額表記を確認している者もいたようだが、概ね感動している記者がほとんどのようだった。
なおウーチューバーによるプロモーション動画を公式サイトに随時アップしていくとのことなので、興味のある人はSNSの関連アカウントなどをフォローしてみてはいかがだろうか。
※4月1日は、エイプリルフールです。
(バスとりっぷ編集部)