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吉野山とはどんなところ?
大峰連山北端に約8kmにわたる尾根。平安時代より日本有数の桜の名所として知られ、春には日本古来のヤマザクラを中心に、約200種3万本が山々を覆いつくす絶景に。その圧巻の光景は「千本桜」「一目千本」などと呼ばれてきました。秋は紅葉名所としても知られています。
吉野山玄関口から中腹にかけては金峯山寺蔵王堂や吉水神社、上千本には金峯神社と、点在している世界遺産の神社仏閣も見応えあり。自然あり、歴史あり、世界遺産ありの名所です。
吉野山の桜の開花・ライトアップ時期
その年にもよりますが、吉野山の桜の開花は3月下旬頃、見頃はおおよそ4月上旬から下旬にかけてです。ただしエリアごとに異なるため、詳細は後述します。
また、夜には下千本、上千本エリアでライトアップも実施。2023年は3月14日時点で日にちはまだ発表されていませんが、例年3月下旬から4月中旬頃の18:00~22:00の間です。
ちなみにシーズン中は道路が大変込み合うため、3月下旬から5月上旬までマイカー規制がなされています。バスツアーなどの観光車を除き、吉野山近隣へ車での侵入はできません。自家用車で行く場合は吉野駅隣の吉野神宮駅近くの郊外駐車場に車を止めて、シャトルバスか近鉄を利用しアクセスする必要があります。
エリア(下千本・中千本・上千本・奥千本)ごとの開花時期と見どころ
吉野山は標高が低い順に「下千本(しもせんぼん)」「中千本(なかせんぼん)」「上千本(かみせんぼん)」「奥千本(おくせんぼん)」と地名がついています。 桜のシーズンは、標高の低い順下千本から徐々に花を咲かせていきます。
下千本から奥千本までは徒歩で約2時間ほどの距離。路線バスも運行しています。
それぞれの桜の開花や見頃の時期や見どころは以下の通りです。ただし開花及び見頃の時期はその年によって異なります。詳しくは毎年3月頃から掲載される吉野町HPの桜情報をご覧ください。
下千本
見頃:4月上旬
★七曲坂や金峯山寺周辺などでライトアップあり
近鉄吉野駅周辺から金峯山寺周辺までのエリアです。下千本の桜や金峰山寺などが見渡せます。ヘアピンカーブが連続する七曲坂や、昭憲皇太后立碑(しょうけんこうたいごうりゅうひ)、下千本展望所、お野立ち跡などの見どころがあります。
金峯山寺(きんぷさんじ)は、日本古来の山岳宗教である「修験道」の総本山。本堂の蔵王堂は1592(天正20)年に再建されたもの。木造大建築としては東大寺大仏殿に次ぐ古さで室町時代を代表する建造物です。
中千本
見頃:4月上旬
金峯山寺から竹林院群芳園までのエリアです。谷を見下ろす絶景ポイントでもある吉水神社や山々や金峯山寺を望める庭園を備えた竹林院群芳園などの見どころがあります。
上千本
見頃:4月上旬~4月中旬
★大塔宮仰徳碑周辺などでライトアップあり
竹林院群芳園から金峯神社までのエリアです。中千本や上千本、金峯山寺など山全体の花景色が見渡せる花矢倉展望台などがあり、満開時の絶景を見にぜひ足を運びたいエリアです。大塔宮護良親王の功績を讃える碑がある大塔宮仰徳碑・火見櫓ではライトアップも実施。
奥千本
見頃:4月中旬~4月下旬
金峯神社から上のエリアです。修験道の修行場でもあった金峯神社や西行法師が隠棲したといわれる西行庵などがあります。山奥なので、観光客も少なく独特の風情があるエリアです。
バスツアーなら近畿各地から吉野山へ直行できる
吉野山へはバスツアーで行くのもおすすめ! 近畿各地から直行できる日帰りツアーが多く開催されています! 柿の葉寿司と三輪そうめんなどのランチ、いちご狩りなどが付いたツアー、周辺の桜の名所へも立ち寄れるツアーなどがあります。
吉野山へのアクセス
吉野山の鉄道の最寄り駅は近鉄吉野駅です。駅から徒歩3分の場所にロープウェイ千本口駅があり、ロープウェイに乗車し3分で下千本エリアの吉野山駅に着きます。
近鉄吉野駅へは奈良駅から2回ほど乗り換えて約1時間50分、料金は890円です。
全国でも屈指の桜の名所、ぜひ一度足を運んでみたいですね。
(バスとりっぷ編集部)