ざっくり、こんな記事
- バスの現在地がリアルタイムでわかるバスロケーションサービス
- 到着予想時間がわかって便利
- バスに乗っていない人と情報が共用できる
バスロケーションサービスとは
バスロケーションサービスは、GPSなどの位置情報サービスを利用して、バスの運行状況を追尾するサービスです。雨や渋滞でバスが遅れているときも、バスの現在地をリアルタイムで知れ、イライラの解消や待ち合わせにも役立ちます。
路線バスでは既に導入され、これまで類似の高速バス向けのサービスもありましたが、高速バスでは到着予定時間にリアルタイムの道路状況が反映されていませんでした。
そこからリアルタイムの道路状況がわかるバスロケーションサービスが開発され、2021年9月に会津バスの一部路線で導入を開始。2022年7月には関東自動車の宇都宮・佐野~羽田空港を結ぶマロニエ号で導入がスタートしたので、今回はマロニエ号に乗車し、バスロケーションサービスを実際に体験してきました。
バスロケーションサービスの利用方法
今回利用したのは、10時10分羽田空港第一ターミナル発、12時5分佐野新都心バスターミナル着の便。羽田空港発、宇都宮・佐野発の便ともに、1日各6本運行しています(2022年12月調べ)。
券売機でチケットを購入し、3番乗り場からの乗車です。
マロニエ号(宇都宮・鹿沼・佐野~羽田空港)のバス便
※羽田空港発の乗車券は到着ロビー内案内所または自動券売機で当日のみ発売
各シートの横にはコンセントがあるので、充電しながらスマホを利用できます。
さらにWi-Fiも完備。バスロケーションサービスを使う準備は万端です。
まずは、シートの前にあるQRコードをスマホで読み取り、サイトへアクセス。バス停が表示されるので、自分が降りるバス停をクリックします。これだけで設定は完了!
バスが動き出すと、地図の中のバスも移動するので、どこを走っているのか一目瞭然です。
各バス停への到着予定時間もわかります。
平日の午前中だったので首都高もスムーズ。到着予定時間がどんどん早くなっていきました。
今どこにいて、何時に到着予定かというリアルタイムな情報を、LINEやFacebook、SlackなどのSNSやメールで、車外の人にシェアできます。これ、待ち合わせにすごい便利!
佐野新都心バスターミナルに到着したのは、定時よりも20分早い11時44分でした。
同じく佐野新都心バスターミナルで降りた女性を迎えに来た人たちは、「早く着いたね~」と驚いていました。時間通りに迎えに来ていたら、女性はバス停でしばらく待つことになっていましたよね。
バスロケーションサービスの便利な機能
リアルな位置情報を知る以外にも、便利な機能があります。
利用するバスの過去のバス停通過時間がわかるので、渋滞に巻き込まれやすい時間帯を前もって知れます。たとえば夕方の便だと、最大で34分の遅れがありました。羽田に向かう場合などは、飛行機の時間があるので、少し余裕をもって出かけたいですよね。そんな時、この情報はとても役立ちます。
また、過去の混雑状況もわかるので、人気の便は早めに予約しておこうと計画が立てられます。
※宇都宮・佐野発のバスは事前予約が必要です
マロニエ号(宇都宮・鹿沼・佐野~羽田空港)のバス便
※羽田空港発の乗車券は到着ロビー内案内所または自動券売機で当日のみ発売
現在リアルタイムで運行状況がわかるバスロケーションサービスが導入されている高速バス路線は数少ないですが、将来的に他の高速バスにも導入されたら嬉しいですね!
(さとちん)