ざっくり、こんな移動
- 1日往復20便で大阪~高松を繋ぐ「高松エクスプレス大阪号」
- トイレ付きの4列シート車両
- コンセントやWi-Fi、仕切りカーテンなど設備充実!
4列シート・トイレ付き「高松エクスプレス大阪号」
今回乗車してきたのは、高松エクスプレス大阪号。高松(香川)~大阪の間をおよそ3時間半前後で結ぶ路線です。
バス車両は4列シートでトイレ付き。昼行便のみで、始発は高松・大阪とも6時台発から、終発は高松発20時台・大阪発21時台まで、それぞれ1日20便が走っています。
なお高松エクスプレス大阪号は、JR四国バス・西日本JRバス・四国高速バス・阪急観光バスの4社が共同で運行している路線。どの会社の車両も基本設備は同じですが、バスの外観や内装はそれぞれ異なります。
今回は4社のうち、JR四国バスの便に乗車してきました!
バスの前方と側面には、颯爽と飛ぶツバメのマーク。こちらは国鉄時代から受け継がれている、JRバスのシンボルマークだそうですよ。
今回は特別に、バスが洗車機から出てくる姿もちょっとだけ撮影させていただきました。JR四国バスでは、毎日すべてのバスを外も中も丁寧に清掃しているとのこと。安心して乗車できますね。
ではまず、バス車内の様子からご紹介します!
車内をチェック! 座席周りにはカーテン・電源・フリーWi-Fiあり
前述の通り、バス車内は4列シート・トイレ付きの仕様。横4列×縦11列で、最後尾にトイレがあり、座席は(トイレ相当の4席を差し引いて)全部で40席です。
座席のリクライニングは、体感で120~125度くらい。足元にもゆとりがあるので、ちょっとした荷物くらいなら持ち込んでも大丈夫です。座席間のアームレストは上下に動かすことが可能で、使わないときは上げておけば、そのぶん座席を広く使えます。
各座席にはそれぞれ座席の脇に、コンセントかUSBポートが付いています。ちなみにこちら、バス車両が日野・セレガの場合はコンセント、三菱ふそう・エアロの場合はUSBの設備になるそう。どちらの車両が走るかはその日の状況次第とのことですよ。
座席間のカーテンはコンパクト仕様。顔周りをカバーしてくれるのでちょっとした個室感覚がありつつ、上下や前後は空いているので空間が広く感じられます。
座席前面には、荷物掛けとドリンクホルダーと網ポケット。網ポケット内の案内ボードや車内前方ステッカーで、車内Wi-Fiのパスワードが確認できますよ。もちろん車内Wi-Fiは無料、面倒な登録手順などもないので、パスワードを入力すればすぐに使えます。
座席最後列にあるトイレはこちら。トイレ内には手すりもあるので、バス走行中の利用時も安心です。鏡もありますよ。
車内前方には、行先表示のモニター。走行中に車内案内などが流れるほか、次のバス停や行先などが状況に応じて表示されます。
車内の座席は、通路を隔てた座席同士が少しずつ前後にズレるように設置されています。これはちょっと嬉しいポイント。座席がすぐ真横に並びあってしまうと、ふとしたときに隣席の人と目が合ったり、なんとなく視線が気になったりすることもありますからね。
14:25、大阪「なんばOCAT」から乗車!
高松エクスプレス大阪号のバス停は、大阪側が、JR大阪駅・なんばOCAT(湊町BT)の2カ所。JR大阪駅バス停は、大阪駅JR高速BTと大阪(阪急三番街)の2パターンがあり、便によって異なります。高松側は、鳴門西・高速引田・高速大内・高速津田・高速志度・高速三木・高松中央インターBT・ゆめタウン高松・栗林公園前・県庁通り・高松駅高速BTの11カ所です。
今回の乗車は、大阪のなんばOCAT(湊町BT)から。14:25に乗車して17:50に高松駅へ到着予定、約3時間25分のバス旅です。
14:25発・17:50着のバス便で嬉しいのは、昼食や夕食の時間を気にせずに乗れること。昼食直後ではないのでバス酔いしやすくなる心配もないし、到着したらそのままゆっくり夕食に行ける時間なので、軽食を準備する必要もなし。なので身軽に車内の飲み物だけを用意して、出発より少し早めの14:00頃に、なんばOCATへ到着しました。
バスターミナルで電光掲示板を確認。この日の乗車は6番乗り場でした。乗り場にも小さな電光掲示板があり、さらにスタッフさんも常駐しているので、確認しやすく乗り間違いの心配がないのが嬉しいところ。
定刻5分前に、バスが到着! 早速乗り込みます。私の場合は座席を予約時に指定していましたが、乗車時にもう一度座席番号を伝えてもらえましたよ。
乗客全員を乗せて、バスは定刻に発車。乗客はざっくり座席の半数くらいでした。ちなみに乗車日は2月の平日。リピーターなのか手慣れた感じの人が多いなか、旅行中らしくワクワクした様子の家族連れさんもいてほっこりしました。
発車すると、なんばOCATは大阪側の最後のバス停のため、すぐに車内説明のアナウンスが流れました。さらに乗務員さんの挨拶に続いて、「本日乗車予定の方は全員ご乗車いただいたため、この後は、空いている座席は自由に移動していただいて構いません」との案内がありましたよ。
私の席は後ろ席も隣席も空いていたため、座席移動はせずにそのまま寛ぎましたが、乗務員さんからOKをもらえると移動しやすくて嬉しいですね。
途中トイレ休憩は1回、淡路島にて
大阪~高松へのバスルートは、淡路島を通る形。大阪からの道中は、大阪湾沿いを走った後に明石海峡大橋を渡るため、車窓からはちょくちょく海が見えます。車窓景色を楽しめるのが、昼行バスの嬉しいところですね!
景色を楽しみつつ走ることしばし。最後のバス停を出てから1時間ちょっととなる15:40頃に、車内に再びアナウンスが入りました。もうすぐ淡路島の室津PAに到着、そちらで休憩とのことです。
到着したのは、アナウンスからすぐの15:42頃。発車予定時刻は16:02、約20分間のトイレ休憩となりました。発車時刻の案内はアナウンスのみで、ボード表示などはありません。
室津PAは、トイレのほかにコンビニがあり、簡単な大阪・神戸お土産なども扱っていました。もちろん車内で飲むちょっとしたドリンクなども購入可能。
16:02、乗務員さんが車内の人数をチェックした後、バスが発車。淡路島をさらに南下して、四国へと入っていきます。
定刻17:50、高松駅高速バスターミナルに到着
四国側の最初の降車バス停は、16:43の鳴門西。そこから順々にバス停へ停車しながら、バスは終点の高松駅高速BTへと走ります。
到着前の車内アナウンスは、それぞれ到着予定時刻の約5分前。特に終点・高松駅高速BTへの到着前アナウンスは、「降車のご準備をお願いします。終点ですので、慌てなくて大丈夫です」との優しい気遣いが印象的でした。
そして定刻通りの17:50、バスは終点・高松駅高速BTへ到着。乗務員さん、お世話になりました!
バスを降りると、ロータリーには屋根があり、目の前にはバス待合室もありました。待合所のオープン時間は、4:00~23:30。悪天候の際でも、朝から夜まで濡れずにバスから駅まで移動できるのでありがたい!
高松エクスプレス大阪号は、気軽に安心して利用できるバス。大阪側バス停は大阪の主要駅である大阪駅・なんば駅で、高松側は高松駅発着とわかりやすく、トイレ付き車両のうえにトイレ休憩もあるので、長距離バスに慣れていない人も安心して乗車できます。
また、大阪~高松を移動する手段は鉄道利用・フェリー利用(神戸~高松間)などいくつかパターンがありますが、乗り換えなしで直行できるのは高速バスのみ! これは大きなメリットです。
ではでは、高松エクスプレス大阪号を便利に使って、バス旅を楽しんでくださいね。
高松エクスプレス大阪号のバス便
※取材協力:JR四国バス
(陽月よつか)