神姫バスツアーズの「LIMON」は、1日4便運行する高速バス。
それぞれルートとグレードの異なる高速バスが関東と関西を結んでいます。
今日は東京ディズニーランド(以下TDL)から大阪の主要ターミナルを結ぶ「LIMON104便」の乗車記をお届けします。

池袋からLIMON104便に乗車! LIMON(リモン)の名前の由来は?
「LIMON104便」はTDLが始発ですが、今回は池袋サンシャインバスターミナルから乗車します。
JR・私鉄・地下鉄が乗り入れている池袋駅は、新宿駅・東京駅と並ぶ大きなターミナルステーション。

バスターミナルは駅前すぐというわけではないので、はじめての人はちょっと迷うかもしれません。
詳しい場所は、下記記事を参考にしてもらえれば大丈夫です。
池袋サンシャインバスターミナルほか、池袋駅周辺の高速バス乗り場3カ所のアクセスガイド! 待合室&コインロッカーも紹介
LIMON104便の出発時刻は23:00。駅からの道は人通りも少なくなり、すでにシャッターを降ろした店舗も多くなっていましたが、バスターミナルまで行くとたくさんの人がバスの乗車を待っていました。

乗車前に大きな荷物はトランクルームへ預けてしまいましょう。
下車時に荷物の取り間違いがないように、細心の注意が払われています。


この車両は2+1タイプの3列シート。その2席部分の窓際が今日の私の座席です。(座席について詳しくは下でご紹介します。)
LIMON104便では1番スタンダードなシートですが、スーパーワイドシートの余裕がある座席ですね。

スタンダードと呼ぶにはとても贅沢なシートですが、それもそのはずLIMON(リモン)は「limousine(リムジン)+LEMON(れもん)」の造語で、車体を飾るレモンイエローのカラーリングとバスの豪華さや乗り心地を表しています。

座席周りにはコンセントやクッション、ブランケットも用意されていました。



池袋から乗車すると、早々にカーテンを閉じて休んでいる人がたくさんいました。
TDLから乗車した人たちは、きっと夢の国を思う存分満喫したのでしょう。
さらに、次に停車した八重洲鍛冶橋駐車場(最寄り駅は東京駅)からも複数人が乗車し車内は満席に。平日でも人気のあるバスだとわかります。
そして、八重洲鍛冶橋駐車場を出発して最後の車内アナウンスの後、前方運転席のカーテンが閉じられ車内は消灯になりました。

トイレがなくても安心、途中休憩は3回とちょっと多め
1回目の休憩は、海老名サービスエリア。

24:30というすっかり深夜の時間帯でも、高速道路のサービスエリアは昼間の繁華街のような賑わいです。
駐車場にはLIMON104便だけでなく、たくさんの夜行高速バスが並びます。
レモンイエローの車体は暗い駐車場でもよく目立つので、見つけやすくとても安心。

海老名サービスエリアのトイレ入り口には、現在の利用状況(混雑具合)が表示されているので、混雑具合に応じて2カ所のお手洗いを選べるのはGood!

海老名サービスエリアを出発すると、次は2:45に遠州森町パーキングエリア、そして最後の休憩は5:10に土山サービスエリアで。
そしてJR京都駅八条口観光バス乗車場(アバンティ前)に6:20到着、最初の乗客が下車していきます。

その後、7:30に新大阪駅前に到着。バスはこのあと難波・天王寺駅に向かうため、JR大阪駅を利用する人は、この新大阪駅で下車するのがオススメです。

高速を降りて一般道を走行するようになると、乗務員は左側に立ち、左折の際の安全確認と進行指示を運転手に伝達しています。
7:00を過ぎると大阪市内の一般道は車だけでなく自転車も多くなる時間帯。目的地に到着するまで安全を徹底する姿はホント凄いと感じました。
そんな運転手さんたちの仕事ぶりに感心をしている間に、バスは難波に到着。

そして天王寺(駅前)に定刻の8:20に到着。気がつけばあっという間に大阪まで帰ってきました。
途中3回の休憩箇所で目を覚ましましたが、寝不足感はなくスッキリした気分で朝を迎えることができた「LIMON104便」の旅でした。
1台のバスに3つの選べるシート
実はこの「LIMON104便」の車内には、3種類のシートがあります。
それぞれ少し運賃が変わりますが、基本料金にプラスすることでさらに快適性を得られます。
1)独立シートタイプ
1番人気は独立型1人席シート。「2+1」の「1」の部分の席です。
隣に人がいないためスペースを広く使えるのはもちろん、カーテンを閉めれば周りに気を使わなくて済むプライベート空間ができるのが人気の理由。

最大までシートを倒すと視線は天井を仰いでいるような感覚です。


かなり余裕があるシートピッチ。私は身長165cmと男性としては長身ではないですが、たぶん180cm前後の人が座っても窮屈さは感じないと思います。

あまり身長が高くない人はフットレストが遠すぎるように感じるかもしれませんが、レッグレストが脚をやさしくサポートしてくれるので、無理のない姿勢でお休みできます。

お値段以上の価値がある独立シート、1番人気なのがよくわかります。
<独立シート 基本乗車券+1,000円>
2)後方座席3列独立シート
最後列の座席は、3列独立シートを採用。

座席と座席の間も広く、お休みの時にカーテンを閉めると周りがほとんど気になりません。
また、後ろに他の乗客がいないので、心置きなくシートを後方に倒せるのも、気弱な私には嬉しいポイントです。

<後方ゆったりシート 基本料金+1,000円>
3)ゆったり2列席シート
今回私が乗車した、LIMON104便で1番スタンダードな2列席シート。
シートの座面は49cmと一般的なタイプにくらべて7cm(通常42cm)も広いスーパーワイドシートを採用。お尻周りにかなり余裕が感じられます。

2列席でも遜色がない余裕のリクライニング角度で、高速を走行中もすっと眠りに落ちていきました。


「LIMON」には座席配置の異なる4タイプの車両が
「LIMON」にはそれぞれ車内の座席配置が異なる、4タイプの車両があります。
具体的には以下の通り。今回私が乗車したのが104便です。
・LIMON1便(101便) 姫路~TDL 4列ワイドシート・Wi-Fi・トイレ付き・女性専用エリア
・LIMON2便(102便) 姫路~TDL 3列独立シート・トイレ付き
・LIMON3便(103便) 三宮~TDL 4列ワイドシート・Wi-Fi・女性専用エリア
・LIMON4便(104便) 天王寺~TDL 3列(2+1)スーパーワイドシート(独立・ゆったりシート)
※101〜104便は関東から関西方面へむかう便名です。
まとめ
完全個室のようなプライバシー空間を作れる独立シート、隣だけでなく後ろにも気を使わないで済む最後列、リーズナブルながらゆったり座れる2列席シート。
「LIMON104便」には1台の車両に3タイプのグレードの座席があり、予算や気分に応じて選べるのが嬉しいポイントです。
どの座席も、座り心地からリクライニング、車内装備に至るまで高いクオリティで、長時間の乗車でも快適に過ごせます。
今回は、東京から関西までの乗車でしたが、関西圏から東京への出張や東京ディズニーランドへ遊びに行く場合も、リーズナブルな価格で安心のクオリティを提供してくれるLIMONはオススメの夜行高速バスです。