高速バスや運転士さんに関する素朴な疑問を解消!
今回のテーマは「夜行バスはいつから運行してるの? どの路線が始まり?」です。高速バスマーケティング研究所・代表取締役 成定竜一さんに聞いてみました。
Q.夜行バスはいつから運行しているの? どの路線が始まり?
日々、全国各地を運行している夜行バス。今では見かけてもまったく珍しくありませんが、一体いつから運行しているのでしょうか?
また一番初めに運行を開始したのは、どこの路線?
A.高速道路が開通後、運行開始したのは東京~大阪「ドリーム号」
夜行の「高速バス」が登場したのは東名高速道路が開通し、既に開通していた名神高速道路とつながった1969年。
国鉄バス(現:JRバス各社)が東京~大阪で運行を開始した「ドリーム号」が一番初めです。
京都鉄道博物館で特別展示された初代ドリーム号
(2017年撮影)
なお、それ以前から一般道路で運行し、現在でも夜行の「高速バス」として運行を継続している路線もあります。最も古いのは、1962年運行開始の東京~仙台線(東北急行バス)。
夜行高速バスは、現在のように高速道路がほぼ全国で展開され、かつ3列独立シート・トイレ付車両が開発されたことで路線網を広げました。1983年運行開始の大阪~福岡「ムーンライト号(阪急バス/西鉄バス)」、1986年運行開始の東京~弘前「ノクターン号(京浜急行/弘南バス)」あたりからですね。