目次
名古屋から富士山へのアクセス
御殿場駅(須走・御殿場ルート)へのアクセス
新富士駅(富士宮ルート)へのアクセス
河口湖・富士山駅(吉田ルート)へのアクセス
バスツアーでアクセス
検証結果をざっくりまとめると……
時期によって異なる富士山事情

日本を代表する霊峰、富士山。標高は日本最高峰の約3,776m。信仰の対象でもあるほかレジャースポットとしても人気で、2013年には「富士山―信仰の対象と芸術の源泉」の名前で世界遺産にも登録されました。国内外から多くの人を集める人気スポットで、ハイキングや登山も人気です。
県で言うと、静岡・山梨にまたがってそびえる形。登山シーズンである夏の間のみ開山となり、2県合わせて4つの登山口が開通します。
富士山への4つの登山口と開山時期
富士山の山頂へ至る登山ルートは4つあり、それぞれのルートの5合目付近に登山口が設けられています。いわゆる富士山への入り口に当たり、売店や公衆トイレ、登山情報提供施設があります。
各登山口までは、バスやタクシー、マイカーでアクセスできます。ただし4ルート中3ルートはマイカー規制対象道路のため、開山時期中に利用できるのは、基本的に登山バスのみ(御殿場ルートはマイカー規制なし)。
4ルートは以下の通り。
・須走ルート(登山口:須走口五合目)
・御殿場ルート(登山口:御殿場口新五合目)
・富士宮ルート(登山口:富士宮口五合目)
また、各ルートの開山時期は以下の通り(2021年の例)。
静岡側:7月10日~9月10日(須走ルート・御殿場ルート・富士宮ルート)
※残雪状況や気象情報などにより変更となる場合があります
上記以外の季節は、登山道は通行止め(富士宮口5合目~6合目のみ冬季を除き走行可)。
また登山口まで(5合目まで)の自動車道も、冬期は閉鎖する場合があります。
詳しくは……
富士登山オフィシャルサイト
名古屋から富士山へのアクセス
では名古屋から富士山へ行くには、どんなアクセス方法が便利なのか?
名古屋から富士山への主な公共交通手段でのアクセスは「新幹線・電車」「高速バス」+駅からの登山バス。公共交通手段で行くと、基本的にバスへの乗り換えが必須です。今回は乗り換えなしアクセスとしての隠れワザ「バスツアー」も組み込み、3パターンを比較してみますね。
なお、富士山の周辺には「富士」と名前のつくテーマパークやレジャー施設がたくさんありますが、今回のアクセス比較は「富士山」そのものへ行く場合を想定。なので新幹線・電車と高速バスは、登山にも便利な「河口湖・富士山駅」(山梨側)と「御殿場駅」「新富士駅」(静岡側)へ向かう、3つのルートで検証します。
名古屋から御殿場駅(須走・御殿場ルート)へのアクセス
新幹線・電車でアクセス
新幹線・電車でアクセスする場合、名古屋駅からは御殿場駅を利用するのが便利。新幹線こだまかひかりで三島駅乗り換えがおすすめです。
※新幹線の通常期・指定席を利用する場合
高速バスでアクセス
名古屋駅から御殿場駅へは直行便がなく、高速バスでは少々アクセスが不便です。
<御殿場駅からは登山バスを利用>
所要時間:須走口 約1時間/御殿場口 約40分
料金:須走口 1,570円(往復 2,100円)/御殿場口 1,130円(往復 1,570円)
※2022年3月調べ
御殿場駅から富士山への登山バス情報はこちら(運行期間:夏季のみ)
富士急行バス(富士山発着の登山バスページ)
名古屋から新富士駅(富士宮ルート)へのアクセス
新幹線でアクセス
新幹線でアクセスすると、名古屋駅から新富士駅まで乗り換えなしでアクセスできます。
※新幹線の通常期・指定席を利用する場合
高速バスでアクセス
名古屋駅から新富士駅へは直行便がないので、少々アクセスが不便です。
<新富士駅からは登山バスを利用>
所要時間:約1時間半
料金:2,420円
※2022年3月調べ
新富士駅から富士山への登山バス情報はこちら(運行期間:夏季のみ)
富士急行バス(富士山発着の登山バスページ)
名古屋から河口湖駅・富士山駅(吉田ルート)へのアクセス
新幹線・電車でアクセス
河口湖駅か富士山駅を利用する場合は、新幹線・電車で新横浜駅を経由するルートがありますが、乗り換えが複数ある上に遠回りに。なので御殿場駅か三島駅を経由し、バスで河口湖駅・富士山駅へアクセスする方が安くて便利です。
ルート:名古屋駅~(新幹線)~三島駅~(電車)~沼津駅~(電車)~御殿場駅~(バス)~河口湖駅or富士山駅
所要時間:約3時間半
料金:10,310円(河口湖駅着)
御殿場駅からのバス料金:河口湖駅 1,540円/富士山駅 1,440円
三島駅からバス
ルート:名古屋駅~(新幹線)~三島駅~(バス)~河口湖駅or富士山駅
所要時間:約3時間半
料金:10,770円(河口湖駅着)
三島駅からのバス料金:河口湖駅 2,300円/富士山駅 1,900円
※出発時間によって料金や所要時間は異なる
※新幹線は通常期・指定席を利用する場合
高速バスでアクセス
高速バスでアクセスする場合、名古屋駅から河口湖駅・富士山駅への直行便が便利。日帰りの場合、昼行便だと滞在時間は約6時間となります(時期によって臨時バスあり)。
富士山駅・河口湖~名古屋線(リゾートエクスプレス)の通常ダイヤは毎日1往復しています。臨時バスは名古屋発のみ夜行便で、特定日のみの運行です。
<河口湖駅・富士山駅からは登山バスを利用>
所要時間:河口湖駅発 約50分/富士山駅発 約1時間
料金:1,570円(往復 2,300円)
※2022年3月調べ
各駅から富士山への登山バス情報はこちら(運行期間:夏季のみ)
富士急行バス(富士山発着の登山バスページ)
名古屋から富士山最寄り駅へのアクセス方法を比較
所要時間 | 料金 | 乗換回数 | |
---|---|---|---|
新幹線・電車 | 約2時間半 | 8,770円 | 1回 |
所要時間 | 料金 | 乗換回数 | |
---|---|---|---|
新幹線 | 約1時間半 | 7,670円 | なし |
所要時間 | 料金 | 乗換回数 | |
---|---|---|---|
新幹線・電車+バス (御殿場駅からバス) | 約3時間半 | 10,310円 | 2回 |
新幹線+バス (三島駅からバス) | 約3時間半 | 10,770円 | 1回 |
高速バス | 約4時間半 | 4,500円 | なし |
※2022年3月調べ
御殿場駅・新富士駅へ行く場合、高速バスでは直行便がないため使いづらいです。新幹線は出発時間の融通が利き便利。富士山までの登山バスは本数が限られているので、出発時間の調整が必要です。
河口湖・富士山駅の場合は、高速バスで直行できます。ただし日帰りだとちょっと急ぎ足になるかも…。
バスツアーで名古屋から富士山へアクセス

名古屋駅から富士山へのアクセスは、電車や高速バスだとどうしても一度駅を経由してバスに乗り換える形となります。検証外ですが、マイカーの場合もマイカー規制道路があるため、やはり駅からは登山バスの利用になりがち。名古屋から富士山への公共交通機関での直行便はないので、これは仕方ないですね。
……と諦めがちなところですが、実はバスツアーだとこの問題が解消されるのです! ちょっと隠れワザですが、ぜひおすすめ。
特に夏場の登山時期は、富士山へのツアーが増える時期。日帰りコースから1泊かけてしっかり富士登山するコース、富士登山ガイドがつくコースや温泉入浴がつくコースなど、様々なタイプが登場しますよ。
・富士山、または観光地まで直行直帰できるため、体力的な負担がない
・全体的にリーズナブルとなる場合が多い
・荷物を置いたまま観光ができる
バスツアーのデメリット
・出発日が決まっている
・登山や観光など、目的が合うものを探す必要がある
検証結果をざっくりまとめると……
・河口湖駅・富士山駅を起点に最安値で動きたいなら高速バス!
・リーズナブルに・楽に行きたいならバスツアー! ぶっちゃけこれがおすすめ!
こんな結果となりました!
お好みのアクセス方法は見つかりましたでしょうか?
どうぞ名古屋~富士山旅を楽しんでくださいね。
(陽月よつか)