バスツアーで偕楽園の梅鑑賞へ

偕楽園は江戸時代に、水戸藩藩主の徳川斉昭(なりあき)によって創建された日本庭園です。徳川斉昭の「領民と偕(とも)に楽しむ場にしたい」いう思いから、命名された偕楽園は、梅の名所でもあります。春には100種、約3,000本もの梅が咲き乱れ、1月中旬~4月上旬にかけて「早咲き」「中咲き」「遅咲き」と開花時期が異なる梅を楽しめるので、多くの人でにぎわいます。
じっくりと時間をかけて梅鑑賞を楽しみたいところですが、バスツアーでは集合時間のことも気にする必要があります。加えて、偕楽園には名所も多いので、どんなルートで回るか迷うところ。
ここからは偕楽園の梅鑑賞に加えて、他の名所も効率よく鑑賞する流れについて紹介していきますね。
おすすめの梅鑑賞ルートや名所を紹介
私が参加したバスツアーでは、移動中に偕楽園の説明と園内マップの配布がありました。
到着後、千波湖畔にある「千波湖西駐車場」から陸橋を渡り、JRの線路を超えて東門に向かいます。駐車場から東門までは約530m、徒歩で約10分かかるので東門から駐車場まで戻るルートを把握し、移動時間も考慮して自由散策を楽しんでくださいね。
現地で添乗員さんから入場券を受け取った後に、約1時間30分の散策スタートです!

東口から入場してすぐの所に東西梅林が拡がっているのですが、「せっかく偕楽園まで来たからには梅以外の見どころも楽しみたい!」という方は、園内を時計回りに進むのが最適です。
マップでいうと(1)見晴広場→(2)好文亭→(3)吐玉泉→(4)孟宗竹林→(5)東西梅林がおすすめのルート。
それぞれ紹介していきますね。
見晴広場

まずは東門を出た所に拡がる見晴広場。こちらは高台にあり、千波湖の展望が開けます。天気が良かったこともあってか広場ではお弁当を広げる方がいたり、結婚式用の記念写真を撮影するカップルもいたりで、とても気持ちの良い場所でした。もちろん、梅もあちこちに植わっており、見応えがありますよ。


好文亭
見晴広場を時計回りに進むと、木造二層三階建ての建物「好文亭」が見えてきます。こちらは徳川斉昭が庶民とともに利用することを目的に、藩主自ら建築意匠を手掛けた建物です。
「好文亭」の見学はツアー料金に含まれていないので、希望者は別料金で見学できますが、私が訪れた時は平日にもかかわらず、見学を終えるまでに20分以上かかったのだとか。時間制限があるバスツアーで訪れる際には、混み具合をよく確認してから見学に行かれると良いでしょう。


「好文亭」近くには、赤い毛氈(もうせん)と傘が和の魅力を醸し出す茶屋があります。こちらで梅茶や甘酒を楽しむのもありですよ。


東門から「好文亭」方面にまっすぐ進んだところには「水戸黄門」の愛称で知られる水戸藩の藩主、徳川光圀が!

吐玉泉
「好文亭」の裏手から杉林を抜けて南西方面に向かうと、「吐玉泉」があります。白い大理石でできた井筒はいかにも涼しげで、そこから溢れる湧き水に触れると思わず手を引っ込めてしまうくらいにヒンヤリとしていましたよ。

孟宗竹林
「吐玉泉」から時計回りに園内を回ると、孟宗竹という大型種の竹が1,000本以上植えられた竹林があります。緑を楽しみながら竹林を抜けると、いよいよ梅林に到着です!

東西梅林
今回は比較的効率の良いルートで園内を回りましたが、徳川斉昭は「陰と陽の世界」を意識して偕楽園を創設したと言われています。木々が影を落とす大杉森や孟宗竹林を抜けた後に、明るく華やかな東西梅林を訪れることで、偕楽園本来の魅力を堪能できるのだとか。

東西梅林に入ると、一足早い梅鑑賞を楽しむ方々が。私が訪れた2月末には紅梅は見ごろを迎えていましたが、白梅はまだ咲き始めといったところ。
それでも、園内にはほんのりと甘酸っぱい梅の香りが漂っていましたよ。満開になったら綺麗なのはもちろんのこと、さぞかし良い香りなのだろうな、と思いました。



東西梅林を巡ってお気に入りの梅の品種を見つけたり、写真を撮ったりしていると、あっという間に時間が経っていました。気が付けば、集合時間の20分前です。まだ見ていたい…と後ろ髪を引かれる思いでしたが、来た時と同様に東門を通り、千波湖西駐車場に戻りました。
以上、偕楽園の名所や梅を鑑賞するおすすめルートを紹介しました。これから梅鑑賞を楽しみたい方は、以下からバスツアーを探してみてくださいね。
また、自分の好みの品種の梅を探しておいて、その品種が満開になる頃に開催されるバスツアーに参加するという手もあります。是非とも、春のお出かけを楽しんでくださいね。
(為平千寿香)