ざっくり、こんな高速バス
- 無料Wi-Fi、トイレ完備!
- 八潮パーキングで、つくばエクスプレスに乗り換えもOK
- 国営ひたち海浜公園や大洗へは、料金も時間も電車よりお得!
東京と茨城県東海村の原子力関連施設を結ぶ路線
今回ご紹介する高速バスは、茨城交通「勝田・東海線」。「東京駅」~「原子力機構前」間を結びます。
「原子力機構」は、正式には「国立研究開発法人 日本原子力研究開発機構」のこと。
茨城県那珂郡東海村には原子力発電所である「東海発電所」もあり、周辺には多くの原子力関連施設もあります。「勝田・東海線」は、それらの施設と東京とを結ぶ路線のようです。
ちなみに東海村の原子力発電所の稼働は1998年3月31日に終了しており、現在は日本初の商業用原子炉解体プロジェクトが進行しているそうです。
東京から「国営ひたち海浜公園」との往復にも便利!
今回は茨城県東海村の隣、ひたちなか市にある「国営ひたち海浜公園」から乗車します。
国営ひたち海浜公園から1番近い高速バスのりばは、西口ゲートを出てロータリーを挟んだあたりに「海浜公園西口」があります。ただし、2017年1月10日改正の時刻表では、その停留所に停まる路線は、勝田・東海線の1往復便と、宇都宮駅間を結ぶ2往復便のみ。
ただし「勝田・東海線」が、「海浜公園西口」のバス停に停まるのは、2017年は3月16日~11月30日のみ。
通年では「海浜公園西口」のバス停から西に真っすぐ700mほど進んだ国営ひたち海浜公園の敷地外にある「海浜公園入口」のバス停で乗降することになります。予約するバス便が「海浜公園西口」に停車するか確認しましょう。
「勝田・東海線」の上り線は事前予約不可で先着順の座席定員制なので、「海浜公園西口」に高速バスが到着して、自分が乗る前に満席になると高速バスには乗車できません…(下り線の場合は、東京駅八重洲南口のJR高速バスのりばの自動券売機などで事前購入可能です)。
しかし今日は平日ということでたかをくくり、高速バスを待つ人の15人目くらいでドキドキしながら待ちます。ちなみに「海浜公園西口」16:40発は、東京駅行きの最終バスです…。
ですが、ひたち海浜公園の西口ゲート(翼のゲート)と「海浜公園西口」のバス停の間には、コミュニティバスや路線バス用の停留所もあり、そこから勝田駅(1日24便)や東海駅(1日4便)に移動して、JR常磐線に乗ることも可能ではあります。
高速バスの乗車券は、乗車時にドライバーさんからも買えたようですが、茨城交通の係員の方から事前購入できました。
「勝田・東海線」の高速バスが到着!
高速バスは、16:42頃、定刻から数分遅れで到着。
空いてる座席数は…
見たところ大丈夫そうでした。(ホッ
ですが、私のあとにも高速バスを待つ人の列は続いていたので、全員乗り終わると、ほぼ満席状態に。
乗車している方々は、東アジア系の旅行者の方々が半分、50歳代前後の奥様方が半分といったところ。
次の停留所は「水戸大洗インター」
私は4列シートの1番前の座席に乗車。高速バスが動き出すと、「一般道ではトイレ使用NG」「終点以外でのトランクの荷物の出し入れは自身で」という旨のアナウンスがありました。
「勝田・東海線」の乗車可能停留所は、「海浜公園西口」のあとは「水戸大洗インター」のみ。ひたち海浜公園を出発して、ひたちなかICから有料道路「東水戸道路」に乗ったので、有料道路上に停留所があるのかと思っていたら、水戸大洗ICを下りて一般道へ。
有料道路を下りて程無くして、17:00に「水戸大洗インター」の停留所に到着です。
バス停留所の向かいは、茨城県認定第1号 大型観光お魚食市場「大洗イエローポート」。こちらでもお寿司やお魚食堂、魚市場が楽しめるようです。
現地で路線バスを駆使して「常澄庁舎前」のバス停で降りれば「大洗イエローポート」は徒歩すぐなので、その停留所から東京に戻る、または東京からその停留所で降りて楽しむ、ということも可能そうですね。
「水戸大洗インター」の停留所で数名が乗り込み、バス車内は満席となりました。そこで乗り込んだ地元民らしき方々はその混み具合に驚いていたので、海浜公園でコキアが見頃の時期だったからなのかもしれません。
それから再びバスは東水戸道路に乗って一路、東京へ。
高速バス車内をチェック!
それではここで、バスシートの前ポケットの中身チェック!
あまりに満席だったため、バスシートの画像はありません。。通常の4列シート、コンセント無し、リクライニング有りです。
続いては、バス最後部にあるトイレ!
ちなみに茨城への高速バスで、行きも帰りもトイレに行ったのは私だけでした。特に帰りの高速バスは最前列に座っていたので、皆様の座席間通路を通ってトイレに行く時はなんだかちょっとした恥ずかしさがありますね…。乗車2時間程度なら、あえて高速バス車内のトイレに行く人は少ないのかもしれませんね。8割方の人はその頃には眠っていたように感じましたが。
渋滞発生!? 守谷SA(サービスエリア)で10分間の休憩
時刻は17:30。あたりもすっかり暗くなった頃、高速道路上の案内板には「流山~小菅IC間・渋滞15km・45分」の表示が。特に「事故」や「工事」の表示も無かったので平日の夕方は日常的に渋滞しているのかもしれません。
すると「乗務員の安全運転のため、守谷SAで休憩を取ります」とのアナウンスが。事前に案内は無かったと思うので、渋滞を考慮してフレキシブルな対応をしているのでしょうか。
18:05、茨城県南部の守谷SAに到着。10分間の休憩とのこと。
守谷SA(上り線)は、ローソン、スタ-バックスコーヒー、フードコート、土産物屋、トイレなど基本的な要素が揃った上で、「守谷ベーカリー」が特徴的でした。ローズポークや常陸牛のコロッケ・メンチカツを挟んだパンがオススメのようでした。
なにげに高速バスのナンバーが4並びだったことに今さら気が付きました(何も起こりませんでしたが)。
運転手の方がきちんと人数確認をして再出発。定刻の2分前には皆さん揃っていました。
18:25頃、三郷料金所出口を出ると確かに渋滞していました。
ただ、しばらく進むと混んでいるのは東京都心へ向かう首都高速ではなく、外環道方面のようでした。
外環道との分岐を超える頃から首都高速方面の渋滞は解消され、そこでドライバーの方から「この先、大きな渋滞予定はありませんが、この先の八潮PAで下車することも可能です」と、告げられました。
渋滞時には八潮PAからつくばエクスプレス(TX)に乗り換えたほうが早く都心に到着できる場合があるため、常にその選択肢が用意されているようでした。
ちなみにその降車の際、運転手の方から、八潮~東京方面の終点・秋葉原駅間の乗車券を100円で購入することが可能です。
今回は実際に八潮PAで降りてみることにしたので乗車レポートはここまでです。
東京~国営ひたち海浜公園・大洗は、電車より高速バスが速い!
茨城~東京間を2時間前後で結ぶ「勝田・東海線」は、東京駅八重洲南口発の始発は10:30発。国営ひたち海浜公園「海浜公園西口」発の最終便は16:40発ということで、往復「勝田・東海線」を利用するとあまり茨城での滞在時間を取れないデメリットはあります。
しかしJR水戸駅~東京駅間は毎日50本前後の高速バス「みと号」が運行しているので、往路か復路でそちらを利用すると茨城観光の時間がたっぷり取れます。
料金は、東京から水戸大洗インターまでは、おとな2,150円(こども1,080円)。それ以降の停留所までは一律おとな2,240円(こども1,120円)。
例えば「国営ひたち海浜公園」に電車とバスで行く場合、有料特急に乗らず最安値で行っても2,539円。高速バスのほうが少しだけお安くなります。
時間は、高速バスが東京~海浜公園西口までで、下り1時間52分、上り2時間34分。電車と路線バスの場合は有料特急に乗るなら乗車時間のみで1時間46分。有料特急も使わない最安値の場合は、2時間27分。乗り換え・乗り継ぎの時間もさらにかかります。しかし高速バスなら「直通」です。
東京から国営ひたち海浜公園や、「ガールズ&パンツァー」でお馴染みの大洗町「あんこう祭」に行かれる際には、ぜひ「勝田・東海線」の利用を検討されてみてはいかがでしょうか。
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