「出雲・松江・米子ドリーム名古屋号」外観はJRバスらしい見た目
青・白・黒がベースの外観はJRらしいいつものデザイン。ツバメがシンボルマークです。
バスの出入口は車両中央部、普通の夜行バスだと一番前なのでちょっと新鮮ですね。
シート周りや設備を紹介
快適な3列独立シート
出雲・松江・米子ドリーム名古屋号に使われる2階建てバスは3列独立シートを採用。ひろびろとした快適なシートで、ブラウンを基調としたシックで落ち着いたデザインです。
シート周辺設備
コンセントはもちろん各座席に完備。フットレストやレッグレストのほか、読書灯もあります。
前のシートの背面には手荷物ネット、窓側席には壁にも小さい手荷物ネットが設置されています。中央席はフットレストの裏に手荷物ネットがありました。そこに付けるんですね。
また、窓側シートと一部中央席限定になりますがちょっとしたサイドテーブルが備え付けてあります。スマホがちょうど置ける程度の大きさですが、サイドテーブルとしては十分。
エアコンは頭上で調整可能。荷物棚もありますが、2階建てということで大きくはないのでリュックは預けてしまうほうが楽だと思います。
ビジネスシート
車両の2階前方には広々と使えるビジネスシートを6席配置。シートの前後間隔は約118cmに拡大されており(通常は約80cm程)、ゆったりと座ることができます。快適度がぐぐっとアップするので、予約の際にはぜひチェックしてみてください!
ビジネスシートにはシート間の仕切りのほか、可動式枕・オットマン(足置き)も設置されています。これは睡眠の質にも期待できそう。
さらに、バスの構造的に中央付近から1階・出口へ降りることになるので、2階前方にあるビジネスシートは人の往来がかなり少なくなります。そういう意味でも、快適に寝られそうですね。
トイレは1階
トイレは階段を下りた1階に。
1階のシートは、トイレや荷物入れ場などでスペースが使われているため計7席。一般の座席は6席。プラス、バリアフリー専用の座席が1席です。2階席の座席数が27席ということを考えるとかなり少ないですね。コンセントやフットレストなど、基本的な設備は2階も1階も同じです。
エンジンに近かったり、景色が悪かったりというデメリットはありますが、そのぶん人は少なく静かに過ごせるかもしれません。景色については夜行なのでほとんど関係ありませんしね。
聞くところによると、こちらの車両は新導入ではあるものの車両自体は新しいもの(新製造)ではないようです。実際、車内は結構使い込まれてる感じはありました。それでも全然キレイでしたけどね。
実際に乗車!
今回わたしが乗車したのは通常の3列シート。せっかくの2階建てバスということで、バッチリ2階席を押さえました!
スタートは名古屋駅新幹線口から
バスが出るのは名古屋駅の新幹線口。銀時計があるほうですね。のりばは1番のりばです。
出発の15分ほど前にはバスがロータリーに入ってきました!
入口すぐ右手の階段で2階席へ。8割くらいの乗車率、名古屋駅を定刻で出発しました。
すぐに休憩、大山田パーキングエリア
出発後はアナウンスが入り、消灯や休憩場所についての説明があります。トイレに関して、なるべく停車中にというアナウンスもありました。階段の上り下りが危ないということでしょうか。
休憩は40分ほど走った三重県桑名市の大山田PA。さて降りて写真を…と思ったら、なんとどしゃ降り! これから寝るのに、ずぶ濡れになったら大変ということでバス内からパーキングエリアの写真だけ撮っておきました。トイレがバス内にあるのでこんなときも安心です。
ちなみに大山田PAには24時間営業のローソンがあります。
休憩後は消灯
大山田PA出発後は少しして消灯。この先、乗務員休憩はありますが乗客の休憩はありません。最初の停留所である米子駅まで、姿勢を変えながら眠ります。
無事に到着
早朝、米子駅到着前に電気がついてアナウンスが入りました。
米子駅・松江駅で乗客を降ろしたあと、高速道路の停留所にもいくつか停まって終点の出雲市駅に到着です! 松江駅を出てすぐくらいに、右手に宍道湖が見えてとてもきれいでした。
出雲市駅発の便は北口の3番のりばから発車。こちらののりばも分かりやすいです。
2階建て車両に乗ってみての感想
やはり2階席は高いところにあるということで、道路の凸凹の影響はだいぶ少なくなっているように思いました。普通の車両に比べて上下に大きく揺れたりというのはあまりなかった気がします。
とはいえブレーキやカーブ時は普通に身体が動きますし、まったく揺れないということはありません。乗り物酔いの具合など、人によって1階がいい・2階がいいというのは変わりますので、空き状況とも相談して決めてくださいね。
景色に関しては2階のほうが圧倒的によいですが…夜行バスだと見る機会が少ないので、個人的には大きい判断材料にはならなそうだと感じました。
まとめ
今回、名古屋~出雲ということでなかなか長旅になりましたが、疲れ切ることなくすっきりと出雲で朝を迎えることができました。休憩が少なく、途中でライトが付くことがないのが意外といいのかも?
名古屋~出雲を移動する際は、2階建てバス「出雲・松江・米子ドリーム名古屋号」に乗車してみてはいかがでしょうか。
※取材協力/JRバス中国
(Goomba)