ざっくり、こんな記事
- 千葉・東京から岡山・広島へ! 4列シートの夜行バス
- セパレートカーテンで隣が気にならない
- トイレなしの4列シート! 約2時間ごとにトイレ休憩あり
高速バス「かごたびライナー」とは
「かごたびライナー」は、千葉・東京と山形方面、千葉・東京と岡山・広島方面を結ぶ夜行バスです。千葉県千葉市に本社のある武井観光が運行しています。
今回利用した岡山・広島方面行きのバスは、JR千葉駅北口22番のりばと東京駅八重洲鍜治橋駐車場で乗車でき、JR岡山駅西口ANAクラウンプラザ前とバスステーション広島駅北口で降車できます。

千葉から広島まで乗車すると、その移動距離はおよそ860Km。所要時間は約14時間です。運賃は利用日・予約時期・購入プランなどによって変動しますが、もっともお得な時期だと約4,000円台になることも。東京駅から広島駅まで新幹線を利用すると約20,000円となりますから、かなりお得ですよね。
※2025年7月現在
しかも今回の場合、広島到着は朝7時30分ごろ。モーニングのお店も営業を始めているため、早く着きすぎて時間を持て余すこともないジャストな時間です。
4列でも足もと広々! 設備内容に迫る
今回乗車したバスの車内設備について、写真とともに紹介します。

車内は通路を挟んで左右に二人掛けシートが並ぶ4列シート。これが10列ずつ並んでいるので40人乗りです。続行便や直行便は11列になることがありますが、全体的にゆったりとしていました。座席番号は乗降口側からAB|通路|CDとなっています。
そしてこのバス一番の特徴が、二人掛けシートの間にあるセパレートカーテン。これで、二人掛けシートで隣り合う人の存在があまり気になりません。


また、ふくらはぎや腰が楽になるレッグレストも。レッグレストやリクライニングを操作するスイッチはシートの横にあります。シートベルトは通路側がグレイ、窓側が黒と色分けされているので間違えずに済みます。

座席手前には、フックとドリンクホルダーがあります。フックには、コンビニで購入した商品なども引っ掛けられますね。紙コップなどは揺れた拍子にこぼれるかもしれないので、ドリンクホルダーを使うには蓋のあるペットボトルが好ましいでしょう。
足元には、ビニールでコーティングされているフットレストがあります。

シート横にはUSB充電ポートがあります。ちなみに、Wi-Fiは用意されていません。しかし、車内ではほとんど寝て過ごし、スマホを使用することもなかったので、Wi-Fiがなくても問題ありませんでした。眠っている間にスマホを充電できるだけで満足です。
ヘッドレストは上下するので、一番しっくりくる場所に位置を変えられました。リクライニング角度もかなり深めで、なによりシートのフィット感がよかったです。


頭上には、空調設備と読書灯があります。さらにその上には、持ち込んだ手荷物が置けるようになっています。


窓のカーテンはしっかり固定されているので、外から灯りが入ってくることはありません。なので、消灯後の車内は真っ暗になりました。


車内にトイレはありませんが、広島到着までに5回のトイレ休憩(約2時間おき)が予定されています。「最寄りのSAかPAに停まるので、途中でトイレに行きたくなった場合は乗務員に伝えてください」といった内容が、最初にアナウンスされました。これを聞いてほっとしました。

ぐっすり寝てただけ! 東京~広島乗車レポート
それでは、実際にかごたびライナーに乗車した際の様子を紹介します。
バスが到着したら、自分の名前を言ってから乗車します。予約はWEBから行いましたが、座席の指定はできません。座席は、乗車するときにはじめて教えてもらえます。しかし、予約時に性別を入力しているので、席は同性で隣同士になるようになっているようでした。私の隣は、同年代と思われる女性でした。
全体を見てみると、男女比では男性の方が多いようでした。乗務員さんに聞いたところ、普段から利用者の男女比は6:4と、男性の方がやや多いそうです。
19時10分に東京駅八重洲鍜治橋駐車場を出発し、20時10分に神奈川県海老名市のEXPASA海老名に到着。最初の休憩です。

ほかの利用者の方を見てみると、ここで夕ご飯を購入する人が多かったです。おにぎりやサンドイッチといった手軽に食べられるものを、バスの車内で食べているようでした。


EXPASA海老名を出発して約10分後、20時35分には車内は消灯となりました。これ以降は、車内アナウンスもありません。休憩場所に到着したら、常夜灯のような明るさの赤いランプが点灯し、運転席との間にあるカーテンが開きます。

その後、静岡県周智郡の遠州森町PA(22:30着)・滋賀県甲賀市の土山SA(1:00着)・兵庫県姫路市の白鳥PA(3:30着)に到着し、それぞれ約15分間の休憩を取りました。
ふと気づいたのですが、バスはいつもトイレに近い場所に停めてくださっていたんです。夜中のPAやSAはお店もほとんど閉まっているし、慣れない場所だと方向もわかりづらいですよね。なので、降りてすぐトイレに行ける配慮にはとても助けられました。
ちなみに乗務員さんは2人いて、休憩のたびに交代しているのだそうです。




このバスに乗車する前に珍しくクチコミを読んだのですが、どのクチコミにも「乗務員さんが優しい」と書いてありました。利用者の質問にも的確かつ気さくに答えてくれますし、ほのぼのとした雰囲気にあふれていたので、これは本当に実感しました。
余談ですが、武井観光のホームページではほぼ毎日ブログが更新されています。こちら、とっても面白いですよ。どんな人が書いているのか気になります。
さて、バスは5時に岡山駅に到着。時間ピッタリです! 岡山駅では、半数以上の人が降りていきました。

その後、また高速道路に戻り、岡山県倉敷市の道口PA(5:40着)で約15分間の休憩。

広島駅には、7時27分に到着しました。ほぼ、時間通りです。

翌日へのパワーチャージができたバス旅
東京から広島まで、約12時間20分。夜行バスの車内にトイレがないことに一番不安を感じていたのですが、そんな心配も杞憂に終わりました。というのも、約2時間に1回トイレ休憩が用意されていたからです。
また、隣の座席に座っていた女性がこちらのバスのリピーターだったので、休憩のたびに窓側の私が出やすいよう席を立ってくれたことも大変助かりました。
広島駅に到着した朝7時半からいろいろ動き回れたので、とても充実した時間を過ごせた旅でした。広島まで約5,000円以下で、しかも睡眠時間を利用して移動できるのですから、お金も時間も節約になりますよね。千葉・東京から岡山・広島に向かうなら、これからも利用したいバスでした。
※取材協力:武井観光
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(さとちん)