ざっくり、こんなバス
- 週末限定! 4列シートの高速バス
- 悪天候でも安心な専用待合室
- いざという時に安心なトイレつきバス
「ホリデースター号」は週末限定1日2便の高速バス
東京と東北地方を結ぶ高速バスを中心に運行している東北急行バス。「ホリデースター号」は、東北急行バスが週末だけ運行する高速バスで、毎週金土日の3日間、朝と夜に2本出ています。夜行便は、上下線ともに出発時間が24時に近く、到着時間は朝5時台と早いため、コンサートやイベント帰りの人、週末に東京をめいっぱい楽しみたい人には、とても便利なバスです。
「ホリデースター号」はこんなバス
大きな荷物はトランクルームへ
トランクルームに預けられる荷物は、長さの総和が1m以内、重さが10kgのものを1個まで。スキーやサーフボード、自転車などは預けられません。
4列シート・フットレスト・充電USBポート・Wi-Fiつき
「ホリデースター号」は4列シートで38人もしくは40人乗りです。運転席とはカーテンで仕切られていて、シートはバス後方に向かって「窓|A・B席|通路|C・D席|窓」という並び方です。
荷物棚は浅そうに見えますが、入口にゴムがあるので荷物をしっかり固定できます。
リクライニングのスイッチはシートの横に。163cmの私がシートを倒すと、フットレストに足を乗せても膝が伸びてかなり楽でした。背の高い男性はちょっときついかも?
テーブルにはペットボトル用のドリンクホルダーと紙コップを置くスペースがありますが、バスの揺れが気になるので紙コップは蓋つきのものにした方が無難です。
充電用USBポートは前の座席の下。窓側の人は通路に出るとき、ひっかけないよう注意が必要ですね。
荷物をかけるフックやポケットもあるので、貴重品はこちらに入れておくと良いですね。前ポケットに入っていたのは、シートベルトと非常口の案内でした。
東北急行バスは全車両Wi-Fiつき。説明書はバス車内の前方に常備されています。Wi-Fiを利用したい人は乗車時に確認しましょう。
空調や読書灯は各自で調整できます。
トイレはバスの中央
トイレはバスの中央、A・B席のスペースにあります。階段を下りたところにあるので音が聞こえにくいのが女性には嬉しいですね。
仙台からは2カ所の乗り場から出発
東北急行バス仙台営業所
「ホリデースター号」上りの始発地は仙台駅西口から徒歩8分の東北急行バス仙台営業所。今回はこの場所から乗車しました。待合室は出発時間の2時間前から利用できます。暑い日だったのでエアコンで生き返りました! 出発の時間まではTVを見ながらゆっくり過ごせます。
窓口の営業時間は9:30~18:00。席に余裕があれば、窓口で直接バスの乗車券を購入することもできます。
1階はファミリーマート。軽食や飲み物を買う以外にも、ネット予約しておいたチケットをここで発券できるので便利です。
仙台駅西口乗り場
もうひとつの乗り場は東北急行バス仙台営業所から徒歩7分の仙台駅西口22番乗り場。仙台駅西口からは徒歩3分です。駅近なのでこちらから乗車する人が多いのですが、屋外で屋根も小さいため、私は東北急行バス仙台営業所からの乗車をオススメします。
「ホリデースター号」乗車レポート
乗車時は「ニュースター号」と間違えないよう注意!
東北急行バス仙台営業所には30分ほど前にバスが到着します。でも、乗車できるのは10分前から。夜23:50発の「ホリデースター号」の前には、同じく東京行きの「ニュースター号」が23:35に同じバス停から出発します。バスのデザインも同じなので間違えちゃいそうですが、乗車時には渡したチケットをきちんとチェックしてくれるので安心です。とはいえ、自分でも注意しましょう。
東北自動車道に乗ったら消灯
バスに乗ると、録音された車内アナウンスが日本語と英語で流れます。その後、日本語でさらに詳しく休憩などの案内がありました。
東北急行バス仙台営業所バス停では私を含め3名だけの乗車でしたが、仙台駅西口からはたくさんの人が乗ってきて、この日は6割ぐらいの乗車率でした。私は隣の人がいなかったので、ゆっくり休むことができました。運転席との間はカーテンで仕切られ、外からの明かりが入ってこないようになっています。
23:59に仙台駅西口を出発し、東北自動車道に乗ったら車内は消灯。時間は0:20でした。手元が見えないくらいの暗さなのですが、トイレに行く人のためと思われる通路下にある明かりが意外にまぶしいので、アイマスクがあると助かりますよ。
3回停車するけど降車できるのは1回
東京までの間にバスは3回ほど停車しましたが、乗客がバスの外へ出られる休憩は最初の停車時だけ。あとの2回は乗務員さんの休憩でした。休憩時は特にアナウンスはありませんが、カーテンが開くので気づきます。停車時間は15分。自分でドア横にあるプレートに書かれた出発時間をチェックして、間に合うように戻ってきます。
車内にトイレがあるので休憩1回でも不便は感じなかったし、むしろぐっすり眠れて朝の目覚めは爽快でした! 最初の国見サービスエリア(福島県伊達郡)の休憩後、後の2回の停車には気づかずに寝ていたくらい。台風接近中のため、雷と豪雨の音をかすかに聞いた気がします。でも、爆睡。
東京駅着は朝5:30
雨の東京駅に到着したのは、ほぼ定刻の朝5:25。悪天候の中、安全運転で時間もぴったりという運転手さんに感謝です。
東京駅八重洲通りの降車場所は地下通路入口前! 豪雨だったので助かりました! 降車場所が決まっているので、待ち合わせや迎えに来てもらう時もわかりやすいですね。
「ホリデースター号」は東京駅の後、東京テレポート駅が終点となりますが、この日は東京駅で全員下りたので、東京テレポート駅までは行きませんとのことでした。
まとめ
私が利用した日は、仙台セキスイハイムスーパーアリーナで人気バンドのコンサートがあった日でした。そのため、利用者はコンサート帰りの女性が多かったです。コンサートを夜まで楽しんだ後、翌朝には都内に戻っていられるのは時間と宿泊代の節約になりますね。
コンサート帰りなら疲れていて、「眠れない」ということもなさそう。事実、みなさんぐっすり眠っていました。東京・仙台へ遊びに行く人は、夜行バスなら朝早くに到着するので、週末を有意義に過ごせそうです。運賃は片道4,000円から。リーズナブルなお値段も魅力ですね。
ホリデースター号を運行している路線
(さとちん)