梅雨時期など、雨の日のお悩みの一つが「靴が濡れること」ではないでしょうか。濡れてしまった靴を翌日も履きたいのになかなか乾かないという点も悩みの種ですよね。
靴に長時間熱を与えると素材が傷んでしまう可能性があるので、今回は「濡れた靴を早く乾かす方法」として知られるもののうち、熱を与えない、「新聞紙を使う方法」、「カイロを使う方法」、「ドライヤーの冷風を使う方法」を試してみました。
どの方法が一番早く乾くのか、実験方法と実験結果をご紹介します。
実験1:新聞紙を使う方法
新聞紙を使う方法は、濡れた靴を乾かす方法としては王道とも言えるので、試したことがある方も多いのではないでしょうか。
今回は、50mlほどの水をかけて中まで濡れたスニーカーの中に、新聞紙を出来る限りくしゃくしゃに丸めて詰め込みます。大きく一枚を入れるよりも、細かく丸めたものをたくさん詰めたほうが吸収率はアップします。靴の奥までしっかりと入れるのがポイントです。この方法では定期的に新聞紙を交換すると良いそうです。
実験2:カイロを使う方法
カイロを使う方法は、効果的ということで、試してみました。
振って温める「貼らないタイプ」の使い捨てカイロを用意します。それをキッチンペーパーに包み、スニーカーの中に入れるだけ。とっても簡単な方法なのですが、本当に乾くのでしょうか。
実験3:ドライヤーの冷風を使う方法
今回は、靴の素材を傷めないために、ドライヤーの温風ではなく、冷風を使います。
ドライヤーの冷風を当てる前にある程度水分を吸収しておいたほうが効果的なので、あらかじめ新聞紙やキッチンペーパー、汚れてもよいタオルなどで靴を包んで水分を吸っておきます。その後、靴の内側、外側どちらにも満遍なく風が当たるようにドライヤーをあてていきます。このとき、近すぎても遠すぎても良くないので、約20~30cmの距離を保つと良いでしょう。
実験結果
今回は、雨の日にエアコンのドライ機能をつけた部屋で実験をしてみました。
ドライヤーの冷風で乾かす方法は、20~30cm離してずっと風を当て続けるのは大変でしたが、大体20分ほどで乾かすことができました。もちろん、温風で乾かすほうが早く乾くので、熱で靴が傷んでしまうことを承知の方には温風がおすすめです。
新聞紙とカイロを入れたスニーカーは、1時間後に様子を確認しました。
カイロをいれておいた方は、カイロの熱の効果なのか、外側だけでなく、触ると水が手につくくらい濡らしていた靴の中のほうまで、しっかりと乾いていました。
新聞紙をいれておいた方は、入れておいた新聞も靴の中もともにまだ濡れている状態でした。頻繁に新聞紙を入れ替えたほうがよいという点にとても納得でした。こちらは、新聞紙を取り換えてさらに2時間おいておいたところ、靴は乾きました。
これからの雨の季節、雨に濡れた靴を放置してしまうと、雑菌が繁殖することもあるそうです。出来る限り早めに乾かして、快適な梅雨シーズンをお過ごしください。