雨で靴が濡れて、靴下までビショビショに濡れてしまったという状況は誰しも経験がありますよね。靴の雨対策として「防水スプレー」は本当に効果があるのでしょうか?防水スプレーの効果を確かめる実験を行います。
実験方法
スニーカーの片足だけに防水スプレーをかけて、両足を水で濡らし、左右の濡れ方に差があるのかを確認します。靴下まで濡れたかどうかを確かめるために、濡れた部分分かりやすいグレーの靴下を着用して、靴を履いた状態で実験をしていきます。
実験は、つま先部分がメッシュ素材のスニーカーと、つま先部分がキャンバス素材のスニーカーの2種類の靴を使用します。
防水スプレーを使う際の注意点として、防水スプレーに含まれる揮発性の樹脂は、吸い込むと吐き気や呼吸困難などの健康被害につながる恐れがあることが挙げられます。こちらの注意点を確認して、安全に使用してください。
小雨を想定:霧吹きで水をかけてみる
小雨を想定して、霧吹きで水をかけてみました。両足に同じ回数の水を吹きかけます。
つま先がメッシュ素材のスニーカーの結果です。防水スプレーをかけた方は、靴の表面のメッシュ部分も水をはじいていました。つま先に少しだけ水の冷たさを感じましたが、靴下はほとんど濡れていませんでした。防水スプレーをかけなかった方は、すぐに足が水に濡れた感覚があり、靴下の色が変わる程つま先がしっかりと濡れてしまいました。
つま先がキャンバス素材のスニーカーの結果です。防水スプレーをかけた方は、靴の表面を水が玉のようになって流れ、水をしっかりとはじいている様子が見られました。靴下も全く濡れていません。防水スプレーをかけなかった方は靴の表面に水が染み込み、色が変わりました。少々湿り気はあるものの靴下の色が変わるほどは濡れませんでした。
少々強い雨を想定:シャワーで水をかけてみる
先程よりも少々強い雨を想定して、シャワーで水をかけてみました。こちらも両足で同じ量の水がかかるように調整をしています。
つま先がメッシュ素材のスニーカーの結果です。防水スプレーをかけた方は、靴の表面の所々で水をはじいている様子でしたが、メッシュの隙間から水が入り込み、靴下はつま先を中心に濡れてしまいました。防水スプレーをかけなかった方は、靴を通り越して靴下に水を直接かけているような感覚で、靴下は全面がひどく濡れてしまいました。
つま先がキャンバス素材のスニーカーの結果です。防水スプレーをかけた方は、靴の表面は少々水が染み込んでいる様子でした。靴下は若干の湿り感はありますが、ほとんど濡れていませんでした。防水スプレーをかけなかった方は、靴の先に水が染み込み、つま先が広い範囲で濡れてしまいました。
靴の素材で差はありますが、防水スプレーをかけた方が、靴下が濡れにくくなるという事が分かりました。
もうすぐ雨のシーズンがやってきます。防水スプレーを活用して、少しでも快適にお過ごしください。