ふもとよりも一足早く秋を楽しむことができる山の紅葉。山の紅葉のしくみや魅力について解説します。
葉が色づくしくみ
山の紅葉は、ふもとよりも早く見頃になるため、一足早く秋を楽しむことができます。
今回は、山の紅葉のしくみや魅力について解説します。
葉が赤や黄色に色づくための条件の1つに、「気温」があります。
植物の葉は、緑・赤・黄の色素を多く含んでいますが、夏の間は緑色の色素がほかの色素に比べて多くあるため、葉は緑色に見えます。
秋になって気温が下がると、緑色の色素が分解されて少なくなり、赤色や黄色などの色が目立つようになり、色鮮やかな紅葉が見られます。
緑色の色素が分解されるための気温の目安として、1日の最低気温が8℃以下になることです。最低気温が8℃を下回るタイミングが、山の方がふもとより早いため、山の紅葉は早く見られます。
日本で一番紅葉が早いと言われているのは、北海道の大雪山系で、その中で一番標高の高い旭岳では、例年、9月上旬から紅葉を楽しむことができます。
山で見る紅葉の魅力
山で見る紅葉の魅力は、なによりもそのスケールの大きさです。あたり一面に広がる紅葉のじゅうたんの中を歩くことができるのは、紅葉シーズンの登山の醍醐味です。
標高が上がるにつれて紅葉が深まるのも魅力のひとつです。
リフトに乗った時や、歩きながら徐々に深まる紅葉を見ることも、本当に素敵で、どんなに辛い登山でも、景色に後押しされて頑張ることができます。
ぜひ皆さんも、素敵な紅葉登山を楽しんでくださいね。
動画解説:安齊 理沙