自然の中で四季を感じられるのが登山の魅力のひとつですが、この時期は早春の花々が登山ルートを彩り、少しだけ早く春を感じることができます。ただし、山によってはまだ冬モード全開で、花を楽しむどころではないことも多々あります。
そこで今回は、3月から花が咲く関西の登山ルートを3つご紹介します。いずれも登山道が整備されており、登山初心者でもお子さんでも登れる山ばかりですので、早春登山の計画を立てる際の参考にしてください。
登山コースごとに違った風景を楽しめる「金剛山」
早春の金剛山はフクジュソウやミスミソウ、セツブンソウなどの花々を楽しめる山で、野鳥のさえずりなど、自然の音や香りを感じながら登れる人気の山のひとつです。千早城跡などの史跡も多く、歴史を感じられるのも金剛山の魅力。
大阪の山としては珍しく、しっかりと雪が積もる山でもありますので、SNSや天気予報などで山の状態を事前に確認しておく必要があります。ただし登山道はしっかりと整備されていますので、あえて雪が積もっているタイミングで登り、雪山を体験するのもいいかもしれません。
都道府県:大阪府・奈良県
標高:1,125m
ルート長:約6.4km(金剛登山口縦走コース)
アクセス:南海高野線河内長野駅からバスで約35分、金剛登山口バス停下車すぐ
フクジュソウが咲く花の百名山「藤原岳」
日本三百名山のひとつである藤原岳は、滋賀県と三重県にまたがる花の百名山としても人気があります。標高は1,000m以上ありますが、3月にはフクジュソウなど春の花々が登山客を出迎えてくれるため、休日になると多くの登山客でにぎわいます。
三岐鉄道西藤原駅から徒歩5分で登山口に到着するアクセスのよさも魅力で、雪が積もっていなければ、難易度もそこまで高くはありません。登山道もしっかりと整備されていますので、登山初心者でも無理なく登頂できます。
都道府県:滋賀県・三重県
標高:1,140m
ルート長(往復):約7.0km(大貝戸道往復コース)
アクセス:三岐鉄道西藤原駅から徒歩5分で藤原岳登山口到着
アクセスしやすく春を告げる花々に癒やされる「中山連山」
関西でアクセスしやすい春の山としておすすめなのが、中山を中心とした中山連山です。阪急電鉄の山本駅からスタートし、稜線を歩いて中山観音駅に降りてくることができるため、ルート長はやや長いものの、初心者でも問題なく登れます。
中山連山といえば梅が有名ですが、タムシバやツツジなど春を告げる花も多く、平日にはのんびりとしたペースで登山を楽しめます。登山道からは能勢の山や大阪の街並みを見渡すことができ、季節ごとに違った風景に出会えるといった魅力もあります。
都道府県:兵庫県
標高:477m(中山)
ルート長:約10km(山本駅中山観音駅縦走コース)
アクセス:阪急電鉄宝塚本線山本駅下車すぐ