新しい1年がスタートして、今年もたくさんの山に登ろうと誓った人も多いはず。でもたくさんの山に登るには健康な体を1年間維持し続ける必要があります。そのためには、運動習慣をつけたり、バランスのよい食生活を心掛けたりすることも大事ですが、山の神様にちゃんと挨拶しておくことも大切です。
そこで今回は、山そのものが御神体であったり、崇められたりしている関東の山を4つご紹介します。それぞれに地域に根づいた神社もありますので、今年最初の登山は山の神様へのご挨拶も兼ねて開運登山なんていかがでしょう。
※令和6年能登半島地震で被害にあわれた地域のみなさまに、心よりお見舞い申し上げます。
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山そのものが御神体の日本百名山「筑波山」
筑波山は男体山に伊弉諾尊(いざなぎのみこと)、女体山に伊弉冉尊(いざなみのみこと)が祀られており、山そのものが御神体として崇められている日本百名山です。筑波山の麓には筑波山神社があり、お正月には登山客だけでなく多くの参拝者でにぎわいます。
冬はしっかりとした寒さ対策が必要な山で、冬は路面が凍結したり、雪が積もったりすることもありますが、ロープウェイがあるのでエスケープしやすいのもおすすめの理由になります。まずは筑波山神社に参拝してから、男体山と女体山を目指しましょう。
都道府県:茨城県
標高:877m
ルート長:約6.1km(御幸ヶ原コース・白雲橋コース)
アクセス:つくばエクスプレス・つくば駅からバスで約40分「筑波山神社入口」下車
都心から手軽にアクセスできる霊峰「御岳山」
御岳山は都心からのアクセスが約2時間と、手軽に行ける霊峰で、古くから信仰の山として親しまれてきました。山頂の境内には武蔵御嶽神社が鎮座し、古来より現代にいたるまで、ずっと武蔵国を守り続けています。
体力が有り余っているなら御嶽駅から歩き始めるのもいいですし、お正月休みで体が鈍っているなら、ケーブルカーを利用して山頂付近まで上がってしまうのもOKです。体力に合わせて登山ルートを選べるのも御岳山の魅力になります。
都道府県:東京都
標高:928m
ルート長(往復):約5.8km(御岳山ケーブルカー御岳山駅往復コース)
アクセス:JR青梅線御嶽駅からバスで約10分、御岳登山鉄道御岳山ケーブルカーに乗り換え御岳山駅下車すぐ
江戸時代に庶民が訪れた山岳信仰の山「大山」
東京や神奈川で暮らしている人なら、近所に「大山道」と書かれた碑を見たことがあるかもしれません。大山は古くから農民を中心に山岳信仰の山として親しまれており、江戸時代には関東各地から大山を目指して「大山詣」が行われた山でもあります。
大山道はその大山詣の名残でもあり、たとえば国道246号はその大山道とルートがほぼ重なります。そんな大山は年間を通じて多くの登山客で賑わっており、山の中腹には大山阿夫利神社の下社、山頂には本社があり、いずれも雄大な景色とともに登山客を楽しませてくれます。
都道府県:神奈川県
標高:1252m
ルート長(往復):約5.1km(大山ケーブルバス停往復コース)
アクセス:小田急小田原線伊勢原駅からバスで約27分、大山ケーブルバス停下車すぐ
ハイキング感覚で楽しめる聖なる空間「宝登山」
もう少し難易度が低くて、それでいてご利益が期待できる山を登りたいという人におすすめなのが、秩父に位置する宝登山です。宝登山には日本武尊の伝説が残る宝登山神社があり、山頂には宝登山神社の奥宮が位置するなど、神様が鎮まる山として親しまれている山でもあります。
標高が497mしかありませんので、小さなお子さんでもハイキング感覚で楽しめます。しかもロープウェイがあるので、登山中にトラブルが起きても対処しやすいのも嬉しいところです。お正月休みで鈍った体に軽く刺激を入れたい。宝登山はそんな人にもおすすめです。
都道府県:埼玉県
標高:497m
ルート長:約5.2km(野上駅-宝登山縦走コース)
アクセス:秩父鉄道秩父本線野上駅下車すぐ