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安全を重視して山登りを楽しもう!夏山登山で気をつける4つの心得


夏が近づき、標高が高い山の雪も溶けたので、そろそろ本格的な登山をスタートさせようと考えている人も多いのではないでしょうか。ただ、夏山登山は他の季節とは違った難しさがあり、頭に入れておかなくてはいけないポイントがいくつかあります。

そこでここでは、これから夏山登山を楽しもうという初心者や初級者に向けて、夏山登山で気をつけるべき4つの心得をご紹介します。夏休みなどに、これまで登ったことのない高い山に挑戦しようと考えている人は、しっかりとチェックしておいてください。

夏山登山を安全に楽しむ4つの心得をご紹介します

夏山登山を安全に楽しむ4つの心得をご紹介します


心得1:夏山登山は昼前に下山するのが理想

どの山を登るのかによって異なりますが、基本的に夏山は午前中が活動時間になると考えてください。気温が高くなる前に下山して、熱中症になるのを回避するためです。それだけではなく、夏山は天候が変化しやすいということも理由として挙げられます。

午前中は青空が広がっていたのに、午後になって雲行きが怪しくなり、気がつけば雷をともなった強い雨になることも珍しくありません。落雷がある場合には、その場に留まるしかできませんので、日没までに下山できなくなることもあります。

そうならないためにも、早朝にスタートして昼前に下山するというのが理想です。もちろん、登山コースによっては、そんなに早くに下山できないというケースもあります。それでも、目的地となる山頂などには正午までに到着するように計画を立てましょう。

夏山登山の活動時間は「午前中」と考えておきましょう

夏山登山の活動時間は「午前中」と考えておきましょう


心得2:天気予報が晴れていても雨具を持っていこう

もし天気予報が晴れになっていても、夏山に行くときには必ず雨具を持っていきましょう。先程お伝えしましたように、夏山は天気が変わりやすく、局地的な豪雨になることも多々あります。そのときに雨具がないと、低体温症で歩けなくなってしまうかもしれません。

できるだけ荷物を少なくして、歩きやすい状態にしたいという気持ちはわかりますが、夏に限らず登山をするときに雨具は必須です。また、ゲリラ豪雨のように突然大雨になることもあるので、タオルや手拭いなど、体を拭くためのアイテムも持っていきましょう。

また、天気予報をチェックするときにはお天気マークだけでなく、天気概況も確認してください。そこで「雨や雷雨となる所がある」「局地的に非常に激しく降る」のような記載があると要注意です。目的地に到達していなくても、雨が降りそうだと感じたらすぐに引き返してください。

突然の雨に備えて、雨具は必ず持っていきましょう

突然の雨に備えて、雨具は必ず持っていきましょう


心得3:水分だけではなく塩分などのミネラルも補給しておこう

夏山登山は熱中症対策も必要です。十分な量の水分を持って山に入り、こまめに給水するように心がけてください。このとき水分補給に使うのは、できるだけスポーツドリンクを選んでください。スポーツドリンクは甘くて苦手という人は、経口補水液でも構いません。

水やお茶を飲むと水分そのものは補給できても、汗で流れ出たミネラルまでは補えません。その状態で水ばかり飲むと、体液のミネラルバランスが崩れてしまい、いわゆる水中毒の状態になってしまう可能性があります。

それを回避するために適しているのがスポーツドリンクや経口補水液です。どうしても水やお茶で水分補給したい場合には、塩や梅干しなどを一緒に摂取して塩分などのミネラルも補給しましょう。

ちなみに緑茶や烏龍茶は利尿作用があるので、登山時の水分補給には不向きです。お茶にするなら比較的ミネラルが豊富な麦茶やルイボスティーがおすすめです。

水分だけではなくミネラルも一緒に補給するのが大切

水分だけではなくミネラルも一緒に補給するのが大切


心得4:日焼け対策をしっかりと行う

夏の登山で、もうひとつ気をつけなくてはいけないのが「日焼け」です。小麦色の肌は健康の証と考えている人もいるかもしれませんが、小麦色の肌はただの火傷です。実際に夏山から下山したら、ずっと肌がヒリヒリしてお風呂に入るのも大変だったという経験をした人もいますよね。

夏山は半袖シャツやTシャツなどの肌を露出したウェアを着ることも多く、長時間紫外線にさらされた肌には、水ぶくれができてしまうこともあります。それを回避するために、下記のような対策を行ってください。

・長袖のウェアを着る
・アームカバーなどで肌の露出を減らす
・日焼け止めクリームを塗る
・飲む日焼け止めを服用する
・サングラスを着用する
・帽子を被る

とにかく肌を紫外線から守ることが大切です。気をつけたいのは富士山のように標高が高い山です。標高が高いと気温が低くなり日焼け対策を忘れがちですが、標高が高いことで紫外線が平地より強くなりますので、必ず日焼け対策を行ってください。

このように、夏山登山は気をつけなくてはいけないことがいくつもありますが、習慣づけをすればそれほど大変なことではありません。ひとつずつしっかりと対策を行って、夏山登山を存分に楽しんでください。

日焼けをしないようにしっかりと対策をしましょう

日焼けをしないようにしっかりと対策をしましょう

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