風速1m/sと聞いて、どのぐらいの強さの風を想像しますか?天気予報などでよく見かける数値ですが、実際に自分の生活にどのような影響があるでしょうか。身近な影響として“髪”に着目し、風の強さと髪の乱れの関係を調べ、強い風にも負けないヘアセットの方法を検証してみました。
風が強い季節はいつ?
一般的に冬から春にかけての季節は風が強いと言われています。春の訪れを告げる「春一番」もこの時期に吹きます。春一番の風速は、おおむね8m/s以上と定義されていて、強い風であることを知っている方も多いと思いますが、例えば、風速1m/sや風速5m/sといった強さの風は、強いのか弱いのか分からないという方もいるのではないでしょうか?
今回は、扇風機を使って風速1~7m/sの風を起こし、その風に当たって髪がどれほど乱れるのか実験しました。
風の強さごとの髪の乱れ方
まずはヘアセットをしていない状態で実験をしました。画像の中では、向かって右から扇風機の風が吹いてきています。
<実験の結果>
・風速1~2m/s ほんの少し毛先が揺れるぐらいで、髪はほとんど乱れませんでした。
・風速2~3m/s 毛先の束が少し顔にかかってきて、若干の髪の乱れがありました。
・風速3~4m/s 髪の毛が束で風になびき、風が強いなと感じました。
・風速4~5m/s 頭の後ろの髪も横になびき、顔の横の髪で前が見えなくなるほどでした。
・風速5~6m/s、風速6~7m/s 髪が全体的に横になびきました。風速が5m/s以上では、髪が吹き飛ばされているような感覚で、風を止めた後も髪が絡まり、ぐちゃぐちゃになってしまいました。
風速7m/sにも負けないヘアセットとは
続いて、強い風にも負けないヘアセットの検証も行いました。
ショートヘアとロングヘアで検証を行い、それぞれ多少の崩れがあったものの、おおむね7m/sぐらいまでの風には耐えられるという結果になりました。
検証に参加した3名のヘアセットのコツは以下の通りです。
・ショートヘア(男性)
ジェルワックスで髪をしっかり固める。崩れやすい前髪はかきあげ、自然な形でしっかり固定。
・ショートヘア(女性)
170℃~180℃の高温のヘアアイロンでしっかり癖付け。崩れやすい耳の後ろの毛はジェルワックスで固める。
・ロングヘア(女性)
髪の毛を巻く前にスタイリング剤を髪にまんべんなくつける。ヘアアイロンの温度は150℃で、巻いた後の髪はすぐに触らず、しっかり冷ます。
風が強い日には、こちらを参考にぜひヘアセットを試してみてください。
実験の様子は動画でもお楽しみいただけるので、あわせてご覧ください!
動画解説:工藤 佳奈子 実験協力:柏葉 日菜、小野寺 那智