防寒や保温を目的にタイツを履いている人も多くいるでしょう。タイツはデリケートな素材でできていることが多いため、洗濯方法や干し方には注意が必要です。洗濯方法を誤ってしまうとタイツを傷めてしまいます。
今回はタイツの適切な洗濯方法と洗濯前にチェックしたいポイント、干し方を解説します。
タイツの適切な洗濯方法
タイツを洗濯する際は製品を傷めないようにすることが大切です。そのため、可能な限り手洗いで洗濯しましょう。タイツを手洗いする場合、水温を30℃以下にすることで、製品の傷みを抑えられます。
洗濯に使用する洗剤は衣類用中性洗剤を選びましょう。タイツを手洗いする方法は次のようなステップで進めていきます。
1.30℃以下の水を溜めた桶に衣類用中性洗剤を入れる
2.桶にタイツを入れて20回を目安に押し洗いをする
3.水を入れ替えて、押し洗いをする工程を2回ほど繰り返す
4.すすいだ後にタイツから泡が出なくなるまで軽く絞る
■洗濯機を使うのであればネットに入れて洗う
タイツを毎回手洗いするのは時間がかかるため、忙しい人には難しいかもしれません。その場合は洗濯機を活用しましょう。ただし、洗濯機でタイツを洗濯する際は、タイツを傷めないために洗濯ネットを使用するのが肝心です。洗濯にネットにタイツを入れる際は、タイツを裏返すことで毛玉ができづらくなります。
タイツを洗濯機で洗う場合は次の点に注意しましょう。
裏返してから洗濯ネットに入れる
・洗濯ネットに入れるタイツの本数は少なくする
・洗濯ネットが大きいと伸びや摩擦の原因になる
・洗剤はデリケート素材用の中性洗剤を使用する
・洗濯コースはドライもしくは手洗いコースを選ぶ
タイツを洗濯する前のチェックポイント
タイツは洗濯表示を見て、家庭で洗濯できるかどうかを確認することが大切です。あわせて、洗濯機で洗う場合の温度も確認しておきましょう。
洗濯表示が記載された洗濯タグからは、さまざまな情報が確認できます。例えば色落ちのリスクや漂白剤の使用の禁止などが記載されています。そのため、洗濯表示以外の細かい文章もチェックしておきましょう。
■洗濯表示のチェックを忘れると毛玉の原因に
タイツを履いていると毛玉が発生が発生することがあります。タイツに毛玉が発生してしまう原因は摩擦といわれています。
洗濯表示には洗濯機の水流のコースが記載されているため、しっかり確認しておきましょう。コースを誤るとタイツが想定以上に摩擦され、毛玉の原因となってしまうかもしれません。
タイツの正しい干し方
洗濯が終わったタイツは色落ちを防ぐためにすぐに干しましょう。タイツを干す際はウエスト部分を上にして干します。つまさき部分を上にして干してしまうと、乾くのに時間がかかってしまううえに、重みでタイツが傷んでしまいます。ウエスト部分を上にして干すことで、タイツを傷めることなく乾かせます。
■洗濯物を密集させて干さない
タイツに限らず洗濯物を密集させて干してしまうと、乾きづらくなってしまいます。洗濯物同士にある程度の間隔があれば風の通りが良くなるため、乾きやすくなります。そのため、洗濯物が重なり合わないよう干すようにしましょう。
■タイツを取り外す際にも注意
タイツが乾いて洗濯バサミから取り外す際は、引っ張らないようにしてください。無理に引っ張るとタイツが伸びてしまうだけでなく、洗濯バサミの破損にもつながります。
■乾燥機の使用は控える
乾燥機を使用すれば天気に関係なく、すぐに洗濯物を乾かせます。しかし、衣類のなかには乾燥機の使用を控えた方がよいものもあります。タイツものそのひとつです。タイツを乾燥機で乾かしてしまうと縮んでしまう恐れがあるため、乾燥機の使用は控えましょう。乾燥機の使用については洗濯表示に可能かどうかが記載されているため、一度確認しておいてもよいでしょう。
タイツを適切に洗濯して長持ちさせよう
タイツを洗濯する際はできる限り手洗いをするようにしましょう。忙しくて手洗いが難しければ、洗濯ネットにタイツを入れて洗濯機で洗えます。タイツを洗うときは、事前に洗濯表示を確認しておくことが大切です。洗濯表示に記載された方法に沿って洗濯しないと、毛玉の原因となってしまうかもしれません。また、タイツを干す際はウエスト部分を上にすることで、型崩れを防げます。
タイツを効率的に洗濯したい人は、その日の洗濯物の乾きやすさをまとめた、天気予報専門メディア「tenki.jp」の「洗濯指数」を参考にすることをおすすめします。