コロナ禍で働き方や暮らし方を見直す人が増える中、夫婦で築100年超えの古民家を購入してDIYしながら暮らしはじめました。地方移住や古民家暮らしにあこがれる人も多いと思うのですが、気になるのが「住宅の修繕」ですよね。地域の気象特性によって修繕が必要な箇所が異なる場合があるので、物件の内覧をする際には以下のような点に注意が必要です。
・雨や風の影響を受けやすい地域では、屋根や壁がはがれて雨漏りやシロアリの被害がないか確認
・雪や凍結の影響を受けやすい地域では、雪の重みで躯体がゆがんだり水道管が割れていないか確認
今回は修繕の中でも部屋の印象を大きく変える「照明の修繕」についてご紹介します。
01 暖色のLEDエジソン電球がおすすめ
中古物件を購入するとありがちなのが以下3タイプの照明です。
・スイッチがなくヒモをひいて電気をつけるタイプの電灯
・プラスチックやガラスカバーのタイプの電灯
・古めかしいシャンデリアタイプの電灯
当時は流行りだったのかもしれませんが、使いづらく見映えも悪い場合が多いんですよね。おすすめは暖色のLEDエジソン電球。オシャレで節電もできて一石二鳥です。一昔前は1つあたり2000円以上かかり値段が高かったのですが、最近は半額以下で買えるお店も増えています。お財布にも優しく簡単に家の雰囲気が変わるので筆者は大量に設置しました。
照明の種類や配置はどうやって決めるの?と疑問に思う方もいるかもしれませんが、雰囲気の良いカフェやゲストハウスに実際に行って勉強するのがとても参考になります。
・照明の種類
・照明の配置
・照明の数
・部屋の向きや間取り
・スイッチの位置
などメモしておくと後で見返したときに便利です。
・南向きの部屋は光が多く入ってくるので照明が少なめでも大丈夫
・北向きの部屋は光が入りづらく暗くなりがちなので照明を多く設置した方がよいかも
など太陽光の入り方にも気をつけてみると実際の暮らしで使ったときの失敗が少なくなります。
02 ライティングレールが自由度が高くて便利
様々な照明の設置方法がありますが、おすすめは「ライティングレール」を使うこと。細長いレールを設置することで、多くの種類の照明を交換しながら楽しむことができるのでとっても便利なんですよね。
・スポットライトをつけてスタジオみたいにする
・ペンダントライトをぶら下げてモダンなホテルのようにする
・裸のエジソン電球をつけて落ち着いたカフェのようにする
みたいな使い方も照明のパーツを変えることで簡単に自由度高く設計できるので、筆者はライティングレールをメインに施工しました。
03 間接照明で部屋の雰囲気を簡単にオシャレに
電球の明かりが直接目に入ると眩しく感じてしまうので、間接的に光が部屋に広がるように照明を設置すると、部屋全体の印象が柔らかくなります。
・和紙などのカバー越しに照明をつける
・壁や天井にライトを向けて照明をつける
・壁や天井裏にライトを設置して光が漏れ出すように照明をつける
などひと工夫すると一気にお部屋がオシャレになるのでおすすめ。ただし、和紙や布のカバーは冬場の結露や梅雨・台風シーズンの雨の吹き込みなどでカビたり変色してしまうことがあるので、窓際に設置する場合は注意しましょう。
04 電気工事は国家資格などが必要
基本的に電気工事を行う際は、専門の知識と技術が必要になります。専門的な知識・資格がない状態でのDIYは火災や電気機器の故障につながる可能性があるのでやめておきましょう。筆者も第二種電気工事士の資格を取得した上で、経験豊富な電気工事士の方にも見てもらいつつ施工しました。大雑把に資格が必要な作業をわかりやすく言うと以下のような項目があります(詳細は最寄りの電気工事店などに問い合わせてみてください)。
電気工事士などの資格が必要な作業
・電線と電線を接続する作業
・電線を壁や柱につけたりはずしたりする作業
・配線器具(コンセントやプレート、スイッチ、引掛シーリング、ライティングレール)などを壁や柱につけたり電線を接続する作業
電気工事は専門の資格や知識が必要になることもあり高額になりがちですが、素人の不適切な施工は非常に危険です。専門の知識や資格がない人は、無理せず電気工事店に依頼しましょう。
05 移住して古民家の照明を修繕するポイントまとめ
田舎移住や古民家リノベーションにあこがれる人は少なくありませんが時間もお金もかかるのが現実です。今回は「照明の修繕」についてお伝えしてきましたが、
・暖色のLEDエジソン電球を使う
・ライティングレールを使う
・間接照明を使う
・電気工事は国家資格が必要
などポイントをおさえるのがおすすめです。事故や怪我に気をつけながらコストをおさえてオリジナルの照明をDIYしてみてはいかがでしょうか?