まだまだ寒さが厳しい日もありますが、季節は間違いなく春へと向かっています。そうなると冬の間はお休みしていた登山を再開したくなりますよね。せっかくですから、この季節しか楽しめない桜や新緑を目当てに登山計画を立ててみてはいかがでしょう。
そこで今回は春の登山の定番ともいえる「桜と新緑」をテーマに、おすすめの登山ルートを4つご紹介します。いずれの山も新春を感じられる風景が詰まっていますので、まだ登ったことがないという人は、ぜひ家族や登山仲間と計画を立ててください。
河津桜が満開になる新春がおすすめ「高松山・松田山」
神奈川県の松田町は毎年桜まつりが開催される桜の名所で、高松山と松田山を繋ぐ約15kmの登山ルートは、春になると多くの登山客で賑わいます。高松山の山頂からは富士山や相模湾を一望でき、松田山では河津桜と菜の花を楽しめます。
全行程を歩くとなると朝からスタートすることになりますが、松田駅から松田山までの往復なら約10km、3時間半くらいで下山できるので、久しぶりの登山になるならこちらもおすすめ。松田山まで登ってみて、余裕があるようなら高松山に向かうといいかもしれません。
都道府県:神奈川県
標高:高松山・801m / 松田山・568m
ルート長:約15km(松田駅から山北駅まで)
アクセス:JR御殿場線松田駅、小田急小田原線新松田駅下車すぐ
8,000本の桜が出迎えてくれる秩父の美の山「簑山」
簑山は別名「美の山」とも呼ばれている美しい山で、8,000本の桜が登山客を出迎えてくれます。ソメイヨシノやヤマザクラが中心ということもあり、桜の見頃は4月中旬からとやや遅いものの、5月上旬までの長い期間ずっと桜を満喫できます。
登山道が多く、しかも3つの駅(親鼻駅・皆野駅・和銅黒谷駅)につながっているのでアクセスしやすいのが魅力。山は見る方向によって景色がまったく異なりますので、週末ごとにルートを変えて、いろいろな風景を楽しみながら何度も登るのもおすすめです。
都道府県:埼玉県
標高:584m
ルート長:約5.5km(親鼻駅から和銅黒谷駅)
アクセス:秩父鉄道親鼻駅下車すぐ
富士山と桜を楽しめる眺望が魅力「岩殿山」
都心からは少し足を伸ばすことになりますが、山梨県大月にある岩殿山も春におすすめの登山ルートのひとつです。山梨県の山ですので、富士山が大きく見えるのがポイント。そして鎖場やロープ場もあるので、ちょっとしたスリルも味わえます。
桜を目当てに登山するなら4月上旬頃がベストシーズンですが、3月になれば登山ルートのあちこちで小さな春を見つけられます。大月市の天気予報をチェックして、しっかりと青空が広がるようなら、春を求めて入山してみてはいかがでしょう。
ちなみに、現在通行できなくなっているルートがいくつかあるため、事前に大月市観光協会のHPから迂回ルートを確認した上で登山計画を立ててください。
都道府県:山梨県
標高:634m
ルート長:約8.0km(周回コース)
アクセス:JR中央本線大月駅下車すぐ
春を知らせる花々に出会える「三峰山」
三峰山は栃木県にある信仰の山で、麓にある御嶽山神社では桜、山に入れば白くてかわいらしいセツブンソウや黄色が鮮やかな福寿草など、たくさんの花が登山客の目を喜ばせてくれます。605mの低山でも急勾配のエリアもあって、しっかりと登山を満喫できます。
信仰の山ということで、登山道には小さな祠などがあり、春の花や新緑だけでなく、見どころが多い山でもあります。栃木百名山のひとつですが、知る人ぞ知る存在ということもあり、ゆっくりと自分のペースで登れるのもおすすめポイントです。
都道府県:栃木県
標高:605m
ルート長:約5.6km(奥の院周回コース)
アクセス:JR両毛線栃木駅下車、バスで約52分「星野御嶽山入口」下車