12月になると年賀状を書いたり、大掃除に向けて準備を始めたりと、師走らしく慌ただしく過ごすことになりますが、このタイミングでやっておきたいのが靴の整理です。必要なものとそうでないものを分別し、履き続けるものはきれいにお手入れしておきましょう。
ただ靴の買い替えのタイミングがわからないという人や、お手入れなんてしたこともないという人もいるかと思いますので、今回は靴を買い替えるタイミングと、正しいお手入れ方法をご紹介していきます。
靴の寿命はいつ?買い替えのタイミングを把握しよう
質のいい革靴は、しっかりとお手入れすることで一生履き続けられるとされていますが、私たちが普段から履いている靴の多くは、ある程度のところで寿命を迎えます。たとえば合成皮革の靴は1~3年、スニーカーでも3~5年とされています。
他にもランニングシューズは走行距離で決まり、一般的には500~1000kmが寿命なので、毎月300km以上走るような人は、2~3ヶ月で買い替える必要があります。ただ、どんな靴もお手入れ状態や使用頻度によって、どこで寿命と判断するかは変わってきます。
そこで、「こんな状態になったら寿命」という目安をいくつかご紹介します。
・付着した汚れが落ちなくなった
・修復が難しいほど靴底がすり減っている
・1年以上履いていない
・トレンドを過ぎてしまった
靴は意外と周りの人に見られているもので、革靴でもスニーカーでも、できるだけきれいな状態で履きたいところです。ですので、洗っても付着した汚れが落ちず、汚れが目立つようになったり、靴底がすり減ったりしたら買い替えのサインと考えましょう。
特に靴底がすり減った靴は滑りやすいだけでなく、歩く姿勢が悪くなって膝などの関節に負荷がかかってしまいます。その状態で履き続けるのはケガにつながるので、修理できないくらい磨り減っている状態で履き続けるのはNGです。
1年以上履いていない靴や、トレンドを過ぎてしまった靴、自分の好みに合わなくなった靴も思い切って手放しましょう。見た目がきれいな状態なら、リサイクルショップやフリマアプリなどで買い取ってもらうという方法もあります。
革靴を長持ちさせるためのお手入れ方法
革靴は日頃からお手入れをすることで、寿命が大きく変わってきます。ただ、お手入れといってもそこまで難しいことはなく、基本的には汚れを落として磨くだけ。また来年も履く予定の革靴があれば、下記の方法でお手入れしておきましょう。
1.ブラシで汚れを落とす
2.クリーナーで汚れを拭き取る
3.シューズクリームを塗ってブラッシング
4.専用の布やグローブで磨き上げる
これくらいのお手入れは、できることなら1ヶ月に1回のペースで実施するのが理想です。ただ、忙しくてそこまで手が回らないという人は、年末の大掃除前に時間をかけて革靴をきれいな状態に仕上げておきましょう。
スニーカーを長持ちさせるためのお手入れ方法
1年間履いて、汚れが目立つようになったスニーカーも、新年を迎える前にきれいにお手入れしておくと、気持ちよく新年が迎えられます。スニーカーのお手入れ方法も見ていきましょう。
1.素材にあった方法で汚れを落とす
2.風通しのいい場所に干す
3.防水スプレーを吹き付ける
スニーカーといっても素材がそれぞれ違うため、その素材に適した方法で汚れを落とすのがポイントです。革素材の場合は革靴と同じ方法でクリーニングして、布や化繊などはぬるま湯につけて、中性洗剤や石けんなどで洗うときれいになります。
普段は靴紐を付けたままでお手入れしてもいいのですが、年末のお手入れは靴紐を外して、細かい部分まで洗ってください。このとき、これまでと違う色の靴紐に交換すると、まるで新しい靴を買ったかのような気分になるので、ぜひ試してみてください。
洗った後は風通しのいい場所で陰干しをしましょう。しっかりと乾いたら、仕上げに防水スプレーを吹き付けておいてください。防水スプレーは水だけでなく汚れも弾いてくれるので、きれいな状態を長くキープできます。
大切な靴のお手入れはプロにおまかせしよう
就職や昇進した記念に買った革靴や、希少価値があるお気に入りのスニーカーなどは、できるだけ長く履き続けたいところですよね。そのような靴は日頃からお手入れをしているかと思いますが、1年に1度だけでも靴磨きのプロにメンテナンスしてもらいましょう。
革靴は購入した店舗に持っていき、補修も含めてメンテナンスをしてもらいましょう。お店でクリーニングサービスをしていない場合には、革靴を専門的に取り扱っている靴磨き業者に依頼して手入れをしてもらうのもおすすめです。
スニーカーのお手入れは、クリーニングに出すと簡単にきれいになります。他にもスニーカーショップなどで、スニーカー専用のクリーニングサービスを展開しているケースもありますので、よりきれいな状態にしたいときには、それらのサービスをご利用ください。
年末は自分の持ち物を整理、見直しをするチャンスです。「また履くことになるかもしれない」という気持ちもわかりますが、今すぐに履くつもりがなく、長く履いていないなら思い切って手放しましょう。もちろん、お気に入りの靴は捨てずに、しっかりとお手入れをして、新しい気持ちで新年を迎えましょう。