秋が深まり、日没の時間がだんだん早くなってきました。周囲が暗くなるのが早いこの時期は、交通事故が多くなるって知っていましたか?そこで、歩行者や自転車、ドライバーの方ができる対策をお伝えします。
秋の夕方に交通事故が多いって本当?
警察庁の調査によると、年間を通して日没の時間と重なる17時台~19時台の交通事故が多くなっています。特に日没時刻の前後1時間の薄暮(はくぼ)の時間帯の交通事故は、10月~12月が多くなっています。事故の多くは、歩行者と車が衝突することで発生しており、その理由としては、日が沈んで暗くなることで視界が悪くなって、自動車や自転車、歩行者などの発見がお互いに遅れたり、距離や速度が分かりにくくなるという事が挙げられます。
日没の時間が早くなっているって本当?
最近なんとなく日没の時間が早くなっていることを感じている方は多いと思いますが、具体的な時間で考えていきましょう。突然ですが、ここで問題です。10月1日から10月31の1か月間で日没の時間は何分ぐらい短くなるでしょうか?
正解は約40分です。東京の場合、10月1日の日没は17時26分、一方10月31日の日没は16時47分と、約40分も早くなっているんです。車や自転車に乗る方は、いつもの時間いつもの道で、うっかりライトをつけ忘れて周囲が見えにくくなってしまった、という事があるかもしれません。
歩行者やドライバーの方ができる対策
夜、歩行者からはライトのついた車はよく見えても、車からは歩行者があまりよく見えていない場合があります。そこで歩行者や自転車に乗る方ができる対策はこちらの3点です。
①白や黄色など明るい目立つ色の服を着る
②反射材やライトを身に着ける
③道路を横断する時や自動車とすれ違う時は、昼間より更に注意をする
反射材は、シンプルなものや可愛いキャラクターのデザインのものがあったり、昼間は目立ちにくいものなどが販売されているので「リフレクター」や「反射シール」と検索してみて、お好みのものを探してみてください。自転車のタイヤやペダルには元々反射板が付いていますが、取れたりしていないか確認してくださいね。
事故を減らすためには、車を運転する方も次の2点を意識しましょう。
①日没時間を意識して、早めのライト点灯を心掛ける
②ハイビームを利用して、遠くにいる人を確認する(歩行者を発見したらロービームに切り替え配慮)
道路を使うみんなで意識して、事故に遭わないように備えていきましょう。
出典:薄暮時間帯における交通事故防止(警察庁)
動画解説:小野寺 那智