北海道は景観、グルメ、アクティビティともに楽しめる人気の観光地として、通年で多くの観光客が訪れています。
ただ、北海道は他の地域に比べると気温が低い傾向にありますので、旅行に行くときは服装選びに気をつける必要があります。
今回は、北海道旅行に最適な服装を季節ごとに詳しく解説します。
春の北海道旅行に適した服装
気象庁のデータによると、札幌における春(4~6月)の日最高/日最低気温の平年値は以下のようになっています。[注1]
・4月:11.7℃/3.4℃
・5月:17.9℃/9.0℃
・6月:21.8℃/13.4℃
4~5月の時点では、日最低気温が10℃を下回る日も多く、防寒対策は必須です。
一方で、5月になると日最高気温が10℃台後半まで上がる日も増えてくるため、日中と朝晩では服装による体温調節が必要になります。
6月になると日最低気温の平均は二桁になり、日最高気温も20℃を超える日が多くなるので、春先よりは軽装で過ごせるようになります。
以上の特徴を踏まえると、春の北海道旅行に適した服装のポイントは以下のようになります。
・4月は厚手のコートに加え、手袋やマフラーなどでしっかり防寒する
・4月まではまだ雪が残っているところもあるため、滑りにくい靴を選ぶ
・5、6月は日中と朝晩の寒暖差が大きいため、カーディガンやジップアップパーカーなど、簡単に脱ぎ着できるものがおすすめ
・5、6月の朝晩は薄手のコートやジャケットなどのライトアウターがあると寒さ対策になる
[注1]気象庁:過去の気象データ検索 札幌 平年値(年・月ごとの値)
夏の北海道旅行に適した服装
気象庁のデータによると、札幌における夏(7~8月)の日最高/日最低気温の平均は以下のようになっています。[注1]
・7月:25.4℃/17.9℃
・8月:26.4℃/19.1℃
7~8月になると、日最高気温が25℃以上の夏日となる日も出てきます。日最低気温も10℃台後半になるため、アウターなしでも過ごしやすくなります。
ただ、山など自然が残る場所や、雨・曇りの日などは肌寒さを感じることもありますので、カーディガンや薄手のマウンテンパーカーなどの羽織り物を用意してもよいでしょう。
以上の特徴を踏まえると、夏の北海道旅行に適した服装のポイントは以下のようになります。
・日中は半袖一枚でもOK。朝晩に出かける場合は薄手の羽織り物を用意すると便利
・アウトドアレジャーを楽しむ時は長袖のTシャツに長ズボンなどを着用すると日焼け・虫除け対策になる
・本州に比べると涼しい傾向にあるが、帽子や日傘などの紫外線対策は必須
秋の北海道旅行に適した服装
気象庁のデータによると、札幌における秋(9~11月)の日最高/日最低気温の平均は以下のようになっています。[注1]
・9月:22.8℃/14.8℃
・10月:16.4℃/8.0℃
・11月:8.7℃/1.6℃
9月は残暑の影響で、日最低気温はまだ10℃台半ばまでしか下がらない日が多く見られます。
一方、10月に入ると日最高気温・日最低気温ともに、前月より6℃前後下がり、日最低気温は一桁台になる日も出てきます。
特に朝晩は肌寒さを通り越して冷えを感じるようになるので、ニットやコートなどでの防寒が必要になります。
特に紅葉狩りなどに行く予定の方は、ストールなどの小物もうまく活用して、体が冷えないよう注意しましょう。
11月になると、日最高気温も一桁台に落ちる日が多くなると共に、日最低気温は1~2℃前後になる日も少なくありません。
11月は、本州では秋のイメージが強いですが、北海道では一足早い冬の訪れを感じさせる時期ですので、寒さ対策を忘れないようにしましょう。
以上の特徴を踏まえると、秋の北海道旅行に適した服装のポイントは以下のようになります。
・9月は天気によっては薄手のコーディネートでOK。ただしライトアウターは必要
・10月になったらライトアウター+インナーなど、レイヤースタイルが基本。一枚で着るときは厚めのスウェットやパーカーを選ぶ
・10月下旬~11月にかけてはマフラーや手袋、帽子などで防寒すると安心
・雪が降り始めるので、滑りにくい靴を選ぶ
冬の北海道旅行に適した服装
気象庁のデータによると、札幌における冬(12~3月)の日最高/日最低気温の平均は以下のようになっています。[注1]
・12月:2.0℃/-4.0℃
・1月:-0.4℃/-6.4℃
・2月:0.4℃/-6.2℃
・3月:4.5℃/-2.4℃
12月~3月にかけては、日最低気温の平均が氷点下となり、寒さがかなり厳しくなります。
厚手のコートやダウンジャケットだけでは寒さをしのぎきれないこともありますので、下に着用する衣類も、機能性インナーなど保温性の高いものを選ぶのが基本です。
ボトムスも裏起毛のものを着用したり、110デニール以上の分厚いタイツを履いたりすると、下半身の冷えを予防できます。
ジーンズは濡れた時に乾きにくく、体温を奪う原因になることもありますので、雨雪が降っている日や、ウィンタースポーツを楽しむ場合などは要注意です。
屋外で過ごす場合は、マフラーや手袋、帽子などの小物はもちろん、貼るカイロなどを上手に活用して暖を取ると、冷え防止になります。
以上の特徴を踏まえると、冬の北海道旅行に適した服装のポイントは以下のようになります。
・厚めのアウターと機能性インナーの組み合わせで保温性を高めるコーディネートがおすすめ
・ボトムスは乾きにくい素材は避け、厚めのタイツや裏起毛素材のものを選ぶ
・屋外で長時間過ごす場合はカイロやマフラー、手袋、帽子などの小物をフル活用する
・積雪の増える地域が多いため、滑りにくい靴を履く
北海道旅行に行く時は、季節ごとの特徴に合った服装を意識しよう
北海道は本州に比べると一年通して気温が低い傾向にあります。夏以外は冷えを感じやすいので、アウターや防寒小物をうまく取り入れてしっかり寒さ対策していきましょう。
夏は基本的に半袖一枚で過ごせますが、山などに行くと肌寒さを感じることもあるので、ライトアウターがあると便利です。
なお、北海道は広いので、同じ道内でも地域によって気温に大きな差があります。旅行に出かけるときは行き先ごとに天気や気温をチェックし、シーンに応じたコーディネートを行うことが大切です。
天気予報専門メディア「tenki.jp」では、その日の予想気温や予想天気に応じて最適な服装を提案する「服装指数」を10日先まで掲載しています。
服装指数はエリアごと、時間帯ごとにチェックできますので、北海道旅行に行く際はぜひtenki.jpの服装指数を参考にしてください。