靴下は衣類の中でも特に汚れがつきやすい洗濯物のひとつです。
特に泥汚れがついた場合、ただ洗濯機で回すだけではきれいにならないおそれがありますので、事前に一工夫取り入れることをおすすめします。
今回は、靴下を洗濯機に入れる前のポイントや、洗濯機に入れる際のコツ、靴下を干す時に注意したいことをご紹介します。
靴下を洗濯機に入れる前のポイント
靴下を洗濯機に入れる前に実践したいポイントを2つご紹介します。
■1.ほこりなどを軽く落とす
一日履いた靴下には、靴の中に入ってきたほこりや砂が付着していることがあります。
そのまま洗濯機に入れると、繊維の中にほこりや砂が入り込んでしまうおそれがありますので、あらかじめ手で大体の汚れを払っておきましょう。
■2.泥汚れがひどい場合はつけ置き洗いする
泥汚れとは、小さな泥の粒子や砂粒などが繊維の奥まで入り込んでしまっている状態を指します。
繊維の奥まで入り込んでいる汚れは、洗濯機で洗うだけではなかなか落とせないので、事前につけ置き洗いして一度粒子を繊維の外に追い出す必要があります。
具体的なやり方としては、40℃以下のぬるま湯に洗濯石けんを適量溶かし、その中に靴下を浸して30分~2時間ほどつけ置きします。
なお、色の濃いものをつけ置き洗いすると退色してしまうおそれがあります。濃淡のある靴下はつけ置き洗いを避けるか、あるいはごく短時間だけつけ置きすることをおすすめします。
靴下を洗濯機に入れるときのポイント
靴下を洗濯機に入れる際に押さえておきたいポイントを5つご紹介します。
■1.靴下は裏返してから入れる
一般的に、靴下は肌に触れる内側にストレッチ性のある縮れた繊維を使用しています。
靴下を着用していると、縮れた部分に皮膚や角質などのたんぱく質汚れが蓄積し、洗濯機で洗ってもなかなか落ちにくくなってしまいます。
あらかじめ靴下を裏返し、汚れがたまりやすい内側部分を表にしておけば、そのまま洗うよりもたんぱく質汚れを除去しやすくなります。
■2.ウールやシルクの靴下には中性洗剤を使用する
アルカリ性の洗剤には、タンパク質の結合を断ち切って分解するはたらきがあります。
ウールやシルクなどの素材はタンパク質が主成分ですので、アルカリ性の洗剤を使って洗濯すると生地が傷んでしまう可能性があります。
ウールやシルク製の靴下を洗うときは、素材を傷めない中性洗剤を使って洗うようにしましょう。
■3.洗濯ネットに入れる
デリケートな素材を使用した靴下は、洗濯ネットに入れて干すのがおすすめです。
洗濯ネットに入れておけば、他の衣類と絡み合って生地が無理やり引っ張られるリスクも少なくなり、型崩れ防止になります。
また、洗濯ネットに靴下をペアで入れておけば、取り出した後もペアで干せるので、取り込んだ後の収納が楽になります。
■4.塩素系漂白剤はなるべく使わない
靴下の履き口に使われているゴムは塩素に弱い性質を持っているため、塩素系漂白剤を使用するとゴムの劣化が早まる可能性があります。
塩素系漂白剤自体も刺激が強く、繰り返し使用すると靴下の繊維を傷めてしまうおそれがありますので、なるべく使用は避けましょう。
■5.蛍光剤入りの洗剤に注意
蛍光剤が配合されている洗剤には、白物衣類をきれいに仕上げる効果がありますが、色柄ものの靴下に使用すると退色や変色の原因になることがあります。
真っ白な靴下を洗う場合は良いですが、それ以外の靴下を洗う場合は蛍光剤入りの洗剤を使わないよう注意しましょう。
靴下を干すときのポイント
洗濯機から取り出した靴下を干すときに注意したいポイントを3つご紹介します。
■1.履き口を上にして干す
洗濯物の水分は重力に従って下に降りていくので、上に行くほど乾きやすくなります。
つま先部分を上にして干すと、履き口の方向に水が溜まり、重みでゴムが伸びてしまうおそれがあります。靴下を干す際は、履き口がある方を上にして干すことを心がけましょう。
■2.直射日光を避けて陰干しする
履き口に使われているゴムは紫外線を受けると劣化してしまうので、靴下は直射日光を避けて陰干しするのが基本です。
特に色柄ものの靴下は、直射日光があたる場所に干すと色あせの原因となりますので要注意です。
■3.長い靴下と短い靴下を交互に干す
丈の長さが異なる靴下を干す場合は、長い靴下と短い靴下を交互に干すのがおすすめです。段違いに干すと洗濯物の間に適度な空間ができ、風が通りやすくなります。
また、厚みの異なる靴下を干す場合は、同じように厚い靴下と薄い靴下が交互になるように干しましょう。
厚い靴下同士を並べて干すと、乾燥ムラができやすくなるので注意が必要です。
靴下は洗濯機に入れる前から工夫するのがポイント
靴下を洗うときは、洗濯機に入れる前の段階から汚れを落とす、つけ置き洗いするなどの工夫と取り入れるのがポイントです。
靴下を洗濯機に入れる際は生地を裏返し、使われている素材に注意しながら洗剤を投入します。干すときはゴムが伸びないよう、履き口を上にして陰干しするのがおすすめです。
天気予報専門メディア「tenki.jp」では、その日の洗濯物の乾きやすさをわかりやすく表示する「洗濯指数」をエリアごと掲載しています。
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