春は程よい気温で登山に適したシーズン。登山もいいけど花見も楽しみたいという人もいますよね。とはいえ、春は何かと予定が入りやすく、どちらも満喫したいけど1日しか予定が空いていない。登山か花見かで迷って決めかねている人に提案です。
桜を楽しめる山に行くというのはどうでしょう。標高が高い山ですと桜は少なめですが、里山などの低山なら桜も多く、しかも登山の難易度も低め。お弁当を持っていけば、登山も花見も諦めなくて済みます。そこで今回は桜を楽しめる4つの山をご紹介します。
関東の隠れた桜の名所「権現山・弘法山」
関東でおすすめのスポットは、丹沢の麓にある権現山と弘法山。新宿駅から秦野駅までは乗り換えなしの1時間でアクセスでき、鶴巻温泉駅を目指せば約7kmの距離があり、達成感もあります。しかも鶴巻温泉駅には日帰り湯もあるので、桜と登山だけでなく温泉も満喫できます。
権現山と弘法山を結ぶ道や権現山山頂の桜が美しく、天気が良ければ富士山の眺めもばっちり。秦野駅前でお弁当を調達してハイキング気分で楽しむのもいいですし、しっかり登山も楽しみたいなら、大山山頂を目指すのもあり。
都道府県:神奈川県
標高:権現山・243m / 弘法山・235m
ルート長(往復):約7km(秦野駅から鶴巻温泉駅まで)
アクセス:秦野駅から徒歩45分・鶴巻温泉駅から徒歩75分
昇り龍の桜が美しい「光城山」
麓から山頂にかけての登山道が昇り龍のように桜で一直線につながり、桜を眺めながら登山できるのが光城山の魅力です。長野県ですので桜の開花が遅く、4月中旬から4月下旬にかけて花見を楽しめるのが、おすすめする理由のひとつ。
光城山だけの登山ですと2時間程度。物足りないという人は、烏帽子峰や長峰山まで足を伸ばしましょう。往復に4時間程度かかるので、本格的に登山を楽しみたい人でも満足できます。人気スポットですので、車で行く人は早めに到着して駐車場を確保しましょう。
都道府県:長野県
標高:912m
ルート長(往復):約2.4km(登山口から山頂までの往復)
アクセス:JR篠ノ井線・田沢駅から徒歩約25分
下山してから桜を楽しめる「高御位山」
高御位山は「播磨富士」とも呼ばれる美しい山で、標高は304mしかありませんが、鹿島神社をスタートして別所奥山、鷹ノ巣山、長尾奥山経由で登れば往復で約6kmの登山を満喫できます。分岐が多いのもあり、様々なコースを楽しめるのも高御位山の魅力。
桜を見られるのは登山口近くにある鹿島扇平自然公園です。2000本以上の桜が高御位山を背景に咲いており、ここにしかない風景を満喫できます。まずは高御位山まで往復して、戻ってきてから花見を楽しむというスタイルがおすすめです。
都道府県:兵庫県
標高:304m
ルート長(往復):約6km
アクセス:JR山陽本線・曽根駅からバスで10分「鹿島神社前」バス停下車
推定樹齢600年の虎尾桜!エドヒガンを楽しめる「福智山」
冬には雪が積もることのある福智山ですが、4月上旬にはエドヒガンを楽しめます。「さくらルート」は通常の登山ルートから外れて寄り道することになりますが、推定樹齢600年の虎尾桜を始め、源氏桜、平家桜など緋色の桜が登山者を迎えてくれます。
寄り道とはいえ往復すると約7kmありますので、本格登山でなくてもいいなら、さくらルートのみでも満足できるはず。もちろんルートを戻って山頂に向かうのもOKですが、標高が901mあり、山頂は気温が低めですので防寒対策はしっかりと準備しておきましょう。
都道府県:福岡県
標高:901m
ルート長(往復):約7km(上野登山口から源氏桜往復)
アクセス:平成筑豊鉄道・赤池駅からバスで30分「上野峡入口」バス停下車