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乾燥機で服が縮む理由は?縮みやすい素材や形の戻し方


大切な衣類を乾燥機にかけたら縮んでしまった…という経験をしたことがある方は多いのではないでしょうか。
乾燥機は洗濯物を干す手間を省いてくれる便利な家電ですが、使い方に注意しないと衣類を傷めてしまう原因になりますので注意が必要です。
今回は、乾燥機で服が縮んでしまう理由や、乾燥機にかけると縮みやすい素材、縮んでしまった服を戻す方法について解説します。


乾燥機で服が縮む理由

乾燥機をかけたときに服が縮んでしまう理由は、2つあります。
■1.熱による収縮
乾燥機はおよそ60~80℃の熱風を当てることによって水分を蒸発させ、衣類を乾かす仕組みになっています。耐熱性の高い衣類なら問題ありませんが、熱に弱い素材で作られた服の場合、熱風によって繊維が収縮し、衣類が縮む原因となります。
■2.回転による圧縮
乾燥機は熱風をまんべんなく当てるために、機内で衣類を激しく回転させます。デリケートな衣類の場合、回転によって他の衣類と絡まり合ったり、押しつぶされたりすると、繊維が圧縮されてサイズが縮むことがあります。


乾燥機で縮みやすい素材とは

衣類はさまざまな素材で作られていますが、中には乾燥機に適さないものもいくつかあります。
特に以下のような素材を乾燥機にかけると、わずか1回だけでも衣類が縮んでしまう可能性がありますので要注意です。
■天然素材の衣類
綿や麻、ウール、シルクといった天然素材は一般的に熱に弱く、乾燥機にかけると熱風によって衣類が縮みやすくなります。天然繊維と化学繊維の混紡でも、天然繊維の割合が多い衣類は乾燥機で縮む可能性があるので要注意です。
■ナイロン・ポリウレタン・レーヨン
化学繊維は熱に強いというイメージがありますが、ナイロンやポリウレタン、レーヨンなどは熱への耐性が低く、天然素材同様、乾燥機にかけると縮んでしまう可能性があります。
ナイロンはウインドブレーカーやマウンテンパーカー、ポリウレタンは合皮のレザージャケットなどに多用されていますので、乾燥機にかけるときは事前に確認が必要です。
また、絹に近い質感のレーヨンは、ブラウスやカットソー、ワンピースなどに用いられますが、こちらも熱に弱いので要注意です。
■強撚糸を使った素材
強撚糸とは、通常よりも糸の「撚(よ)り」が強い素材のことです。撚りが強いほど繊維の強度は増し、水分の吸収性が高くなるほか、さらさらとした心地の良い肌触りなのが特徴です。
撚りの強さによって「クレープ」「ちりめん」などさまざまな種類にわかれますが、いずれの場合も乾燥機にかけると型崩れを起こしやすい傾向にあります。
■生地が薄いor目が粗い衣類
ざっくりニットなど、生地の目が粗い衣類を乾燥機にかけると、圧縮によって目が詰まり、サイズが縮む原因となります。
また、生地そのものが薄い衣類も回転による圧力に耐えられず、型崩れや収縮を起こすことがあるので注意しましょう。
■プリントのある衣類
表面にプリント加工が施されている衣類は熱や摩擦に弱く、乾燥機にかけるとプリント部分がひび割れたり、剥離したりする可能性があります。
プリントTシャツの場合、生地そのものは乾燥機OKの素材で作られているものも多いですが、プリント部分の劣化が不安なら乾燥機の使用は避けた方が無難です。


乾燥機NGの衣類を見分ける方法

乾燥機を使っていい衣類かどうか見分けたいときは、服についたタグの洗濯表示をチェックしましょう。
四角に囲まれた◯の中に、黒い点が1つまたは2つあるマークがある場合はタンブル乾燥(洗濯物を回転させながら温風で乾燥させる方法)が可能です。[注1]
なお、黒点が2つの場合は温度上限が80℃、1つの場合は温度上限が60℃であることを意味しています。なお、黒点の代わりに大きな×がついている場合は、タンブル乾燥できませんので、乾燥機にかけるのはやめましょう。
[注1]消費者庁:新しい洗濯表示記号[pdf]


縮んでしまった服を戻す方法

一度乾燥機にかけて縮んでしまった服を完全に元に戻すのは難しいですが、以下のような対策を行えば、ある程度縮みを戻すことが可能です。
■衣類を湿らせてから形を整える
霧吹きやアイロンのスチーム機能などを使って衣類全体を湿らせてから、軽く衣類を引っ張って形を整えると、衣類の縮みをある程度解消できます。ただ、強く引っ張りすぎると型崩れの原因となりますので、形を整えるときは丁寧に、やさしく取り扱うようにしましょう。
■トリートメントを使う
ヘアケアに使うトリートメントには、「ジメチコン」と呼ばれるシリコン成分が含まれており、縮んだニットを戻すはたらきがあります。
具体的なやり方は、まずぬるま湯を張った洗面器にトリートメントを少量(1プッシュが目安)入れて溶かし、縮んだニットを入れて全体に液を浸します。
その後、手で軽く押して水分を切ったら、形を整え、風通しの良いところで平干しすればOKです。なお、ジメチコンはすべてのトリートメントに含まれているわけではないので、あらかじめトリートメントの成分を確認しておきましょう。


衣類を乾燥機にかけるときは服の素材に注意しよう!

乾燥機は熱風を当てたり、回転させたりして衣類を乾かすので、熱や圧縮に弱い素材の服を乾燥機にかけると、縮みや型崩れの原因となります。特に絹や麻といった天然素材や、ナイロン・ポリウレタンなどの化学繊維は熱に弱い性質がありますので、あらかじめ衣類の洗濯表示を確認し、素材の質と乾燥機の使用可否を確かめることが大切です。
縮んだ衣類は一度濡らしたり、トリートメントを使ったりすればある程度戻すことが可能ですが、100%完璧に戻すことはできませんので、乾燥機NGの衣類は外干しまたは部屋干しで乾かすようにしましょう。
天気予報専門メディア「tenki.jp」では、その日の洗濯物の乾きやすさをわかりやすく掲載した「洗濯指数」を公開しています。洗濯日和の日や、その日に適した洗濯物の干し方を10日先までご紹介していますので、普段の洗濯物はもちろん、乾燥機が使えない衣類を洗濯するときはぜひご活用ください。

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