連日の猛暑ですっかり夏バテを感じている人もいるかと思いますが、暑さはこのあともしばらく続きそうです…。少しでも暑さをやわらげるために、日傘を使ってみるのはいかがでしょうか。来年以降も夏の必須アイテムになるかもしれません。
この夏の気温は?
7月22日に気象庁が発表した3か月予報によると、8月から10月にかけての3か月の平均気温は、東日本、西日本、沖縄・奄美で平年より「高い」、北日本でも「平年並か高い」と予想されています。
新型コロナウイルスの影響によって外出が少なくなることで、体が暑熱順化(体が暑さになれること)できていなかったり、炎天下でもマスクの着用が必要であったりと、例年よりもさらに熱中症のリスクが高まっています。屋外、室内に関わらず、しっかり対策を行うようにしてください。(熱中症対策はこちら)
日なたと日陰で感じる温度差は?
私たちが感じる「暑さ」は、気温だけでなく湿度や風、日射や地面からの熱など、様々な要因で決まりますが、アメダスで観測される気温は、日射や地面からの熱の影響を受けない日陰で観測されているため、日なたにいるときの体感温度と実際に観測されている気温では違いを感じるわけです。
日なたでは、太陽からの直射日光に加えて、日射で暖められた地面から空気中に向かって熱も放出します。そのため、体感温度は観測されている気温よりも高く感じられます。
一方で日陰では直射日光がなく、地面から放出される熱も少ないため、体感温度は日なたと比べて3~7℃ほど低くなることもあると言われています。(※参考:環境省『まちなかの暑さ対策ガイドライン 改訂版』)
日傘を使ってみましょう!
日傘を使用することで、移動中にも日陰を作ることができます。もちろん、実際の日陰ほど体感温度は下がらないものの、上半身、特に頭部での直射日光が避けられることで涼しく感じほか、汗の量も少し抑えられます。特にマスク着用時には呼吸による排熱がうまくできずに体温が上昇するため、少しでも体温を下げるように心がけるとよいでしょう。
また、密集した場所ではなかなかさしづらかった日傘ですが、新型コロナウイルスの影響で、”三密”を避けたソーシャルディスタンスが推奨されていることもあり、一定の距離を保つためにも一役買うかもしれません。