秋から冬へと移り変わりつつあり、ランニングが気持ちいい季節になってきました。少し肌寒さを感じるこれくらいの季節が、ランニングを始めるには最適です。ところが冬になると、寒すぎて走りに行くのが面倒になって、ランニングを続けられない人がたくさんいます。
せっかく始めたランニングを、短期間でやめてしまうのはもったいないですよね。そこで、今回はランニングを継続するコツをご紹介していきます。
ランニングはなぜ続かないのか
スポーツブランドであるデサントが、9~11月にランニングを始めた人について調べたところ、68%の人が6ヶ月以内に走るのをやめてしまっていることがわかりました。ランニングは手軽に始められるスポーツですが、継続するのが難しいスポーツでもあります。
それではなぜ、ランニングを続けることが難しいのでしょう。理由はいくつかあります。
・仕事が忙しくて走る時間を確保できない
・ダイエット目的に始めたのに痩せない
・最初は楽しかったけど、徐々に退屈になってきた
・寒くて走る気になれない
他にもいろいろとあるかもしれませんが、基本的にはモチベーションを維持できないことに原因があります。ランニングは心身に緩やかな変化を与えますが、その変化があまりにも小さいため、モチベーションが下がってしまって、走るのをやめてしまうというわけです。
ランニングを継続するコツは習慣化にあり
ランニングを続けられない理由は「モチベーションの低下」にあるとお伝えしましたが、どんな人でも高いモチベーションを維持し続けるのは簡単ではありません。だからといって諦める必要はありません。モチベーションがなくても、走り続けられる方法がひとつだけあります。
それは「習慣化」です。
どんな人でも好きなことを続けるのは簡単ですよね。一方で、好きではないけどやらなくてはいけないことを続けるのは簡単ではありません。それでも、ほとんどの人が好きではないけどやらなくてはいけないことをすでに継続できています。
例えば毎日の歯磨き。「歯磨きが大好き」という人はあまりいませんが、毎日あたり前のようにできています。これは幼い頃から習慣化しているからで、それを何十年も続けていると、好きも嫌いも関係なく、あたり前のこととしてできるようになります。
ランニングも同じです。毎日決まった時間に走りに行くようにすれば、走ることが習慣化され、「よし、今日は走るぞ!」なんて気合を入れなくても、走りに行けるようになります。
1時間早く起きて30分走るのがおすすめ
習慣化が大事だとわかっても、会社員の方は帰宅する時間が不規則なので、毎日同じ時間に走るのは難しいかもしれません。ところが、どんなに忙しい人でも毎日決まった時間を確保できる方法があります。それが早朝のランニングです。
ほとんどの人が起きる時間はほぼ一定ですよね。その起きる時間を1時間早めてみましょう。そして30分だけ走ってください。残りの30分は着替えやシャワーの時間に使えば、いつもどおりの出勤時間になります。もちろん、就寝時間も1時間早めてくださいね。
まずは1週間だけでも1時間早く起きて30分走ってみましょう。習慣化するには数ヶ月かかりますが、朝に運動を行うことで認知機能が向上することが様々な研究によって確認されており、午前中の仕事効率がアップするのを感じられるはずです。
そうした変化を感じることができれば「もう少し継続してみようかな」という気持ちになり、自然と早朝のランニングが生活の一部になってきます。これからランニングを始めたい人や、これまで何度も挫折した経験のある人は、ぜひ試してみてください。
できれば、本格的な冬になり、早朝の気温が低くなる前に始めることをおすすめします。
参考・参照サイト
デサント
朝の軽運動が認知機能および前頭前野の脳血流量に及ぼす影響