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麻の季節がやってきた!亜麻の魅力ご存じでしたか?


夏といえば、涼しさ、軽やかで優美さをだしてくれる麻。

衣類に使われる麻にはリネン(亜麻)とラミー(苧麻)の2種類があり、リネンの方が柔らかく、ラミーの方がシャリ感が強いですが、ひんやり感は強いという特徴があります。

「リネン(亜麻)」のほうが馴染みがあるでしょうか?ストール、シャツ、ジャケット、パジャマなど、何かしら身近にとりいれられているのではないでしょうか。和服の世界でも、夏の羅(うすもの)といえば、糸の間に隙間をつくり通気性よく織られた絽や紗、上布で仕立てた着物を身に着けます。特に「上布」は麻糸を使って仕上げられた高級品で、よく知られているものに、越後上布(小千谷縮)、近江上布、能登上布、そして沖縄の宮古上布と八重山上布等があります。 機能としては接触冷感以外にも、吸湿性、吸水性、耐久性、抗菌性などに優れた万能繊維です。

本日は、この麻の中でも、亜麻(リネン)の魅力について、のぞいてみましょう。


亜麻色ってどんな色?!

クラシックの名作、ドビュッシーのピアノ曲「亜麻色の髪の乙女」はご存じでしょうか?

「亜麻色の髪の乙女」のピアノの旋律と なんとも言えない優しく美しい風合いの亜麻(リネン)の材質のイメージが重なりあいます。

クロード・ドビュッシー(Claude Achille Debussy/1862-1918)「亜麻色の髪の乙女」ではなく、ヴィレッジシンガーズや島谷ひとみが歌ったことで知られる日本のポップス『亜麻色の髪の乙女』なら知っている方も?題名の一致以外に、この2曲は実は何の関連もないのですが、亜麻色ってどんな色なのでしょう?

「やや黄色っぽいうす茶色」と訳されているものも多いですが、印刷会社の色見本や、和の色のサイトを見ると、生成のような淡いベージュだったり、明るい薄茶色だったり、薄い土灰色のような色だったりと一定ではないようです。亜麻の繊維を取り出すときに水で洗浄するか、土色が残ったままの風合いにするか、洗浄の度合いで漂白前のナチュラルな状態の色が変わるからでしょうか。西洋でも、「亜麻色の髪」はフレックス(flaxen)とよばれるブロンドの1種ですが、栗色っぽい髪もさすことがあるようです。

いずれにしても「亜麻色の髪」、亜麻から作られた糸やその糸から作られた生地ように、ふんわりと優しく美しい髪の様子に由来しているようですね。

ブロンドでもいろいろ?!亜麻色のブロンドは

亜麻色の髪って?

亜麻色の髪って?


3万年?1万年?亜麻の歴史

考古学者によれば、紀元前8,000年頃より世界文明発祥の地チグリス・ユーフラテス川にリネンは芽生え、人類最古の繊維と言われております。

グルジア国立博物館とハーバード大学の国際チームがグルジアの洞窟より黒や青緑に染まった約3万年前の亜麻先染糸が発見したともいわれています。

古代エジプトでは、リネンは ”Woven Moonlight(月光で織られた生地)”と呼ばれ、広く神事にも使用されていました。ギリシャ人や、ローマ人の間では、上質で純白なリネン(亜麻布) が、重宝されていました。

使い込めば使い込むほど、柔らかくなり肌触りがよくなるリネンは、現代でも夏の定番ですね。

リネンは、亜麻科の一年草で、原産地は小アジア地方といわれていますが、現在の主産地は、比較的寒い地方が多く、主にフランス北部・ベルギー・ロシア・東欧諸国及び中国地方です。リネンは、毎年同じ土地で連作すると収穫量が減り、品質も低下するので、6~7年の輪作を行います。4月頃に種子をまき、7~8月に抜きとって収穫します。

茎はマッチの軸位の太さで、1m程の高さに育ちます。先端に白または紫色の美しい花が咲き、やがてボール状の実をつけます。茎の表皮と木質部の間に繊維の束が並んでいます。

可憐な亜麻の花

可憐な亜麻の花


亜麻(リネン)の取り扱い

干す時の注意点は「平干し」「陰干し」が鉄則です。

麻製品の素材の風合いとして、ナチュラルな雰囲気が味となるシワ感。しかし、リネンは大きなシワや跡もつきやすいので平干しをするのがおすすめですが、ハンガーを使う場合は、ハンガー跡がつかないよう、ハンガーの形状や布をあてるなど注意しましょう。

天然繊維である麻は紫外線による変色も防ぐため、陰干しをしましょう。天日干しでカラカラにしてしまうと、生地が痛む他に、シワや折り跡がくっきりと付いて取りづらくなってしまいます。乾きが早い素材なので、風通しの良い場所で陰干しをすることでリネンは長持ちします。

シワ防止に、麻のメモリにあわせアイロンがけを半乾きの状態で軽くするのはよいでしょう。


美容と健康の強い味方、亜麻の実、亜麻の油

亜麻の花から実がとれ、実からは亜麻仁油(リンシードオイル)がとれます。オメガ3やオメガ6、ポリフェノール、食物繊維を含み、美容や生活習慣病によいと注目されています。オメガ3もオメガ6も不飽和脂肪酸で必須脂肪酸。

必須脂肪酸とは、人が生きてくために必要な生理代謝機能に必要な脂肪酸で自身では合成できないものを言います。自身では合成できませんので食事で摂取するしかありません。

現代人の食生活にはとても不足しているオメガ3脂肪酸、スプーン小さじ1杯で3g、オメガ3脂肪酸が約1.5g摂取できます。厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」ではオメガ3脂肪酸の目標摂取量は1gですのでスプーン1杯で十分に補えます。

少しだけですが、野生味ある香りと味が特徴ですので、お味噌汁やドレッシングなど味の濃いものと一緒に召し上がるのがよいですね。種はクッキー記事に練りこんだり、サラダに振りかけていただきます。

加熱に弱く酸化しやすいのが注意ポイントです。いただく前にかけること、封を開けたら冷蔵保存し、1か月以内に使いきることをお勧めします。



梅雨が明けたら、暑さ本番、子供たちの夏休みも間近です。身近な麻を使って賢く乗り切りましょう!

参照・参考:

日本麻紡績協会

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