新年度が始まってから、もうすぐ2か月。この春から、スマートフォンの契約をした学生さんや、お子さんがスマホデビューをしたというご家庭も多いでしょうね。そんなご家庭では、新しいスマートフォンを契約するとき「家族でギガを分け合う」という言葉を耳にしたと思います。でも、この「ギガ」って言葉の意味、正確に説明できますか?
そこで今回は、知っていそうで知らない……「ギガ」のキホンをご紹介します。
ギガってどういう意味? 説明できますか?
最近、携帯電話事業者のテレビCMなどで耳にすることの多い「ギガ」。
スマートフォンを利用する際に、足りなくなっては困るものだということはわかっているけれども、実は詳しい意味を知らないという人も多いのでは!?
「ギガ」とはデータのサイズを表している単位の名称のことで、正式にはギガバイト。「GB」という単位で表されます。
コンピュータで扱われるデータのサイズを表す際の単位は「バイト」が使われていますが、それはどれくらいのデータ量なのでしょうか?
「バイト」のデータ量は、半角英数文字 約1文字
つまり、「A」という一文字 = 1バイト。
パソコンでは大量のデータを扱うため、単位も必然的に大きくなります。
単位が大きくなるごとに呼び名も変わりますが、その呼び名は次の通り。
バイト(B)7➡キロバイト(KB)➡メガバイト(MB)➡ギガバイト(GB)➡ テラバイト(TB)
そして、バイトが1024合わさって「キロバイト」という単位になり、キロバイトが1024合わさって「メガバイト」という単位に、メガバイトが1024合わさって「ギガバイト」に……。
さらには、ギガバイトのさらに大きなサイズを表す単位として、「テラバイト」という単位もあります。
ここで気なるのが「1024」というキリの悪い数字が使われている点です。その理由は、コンピュータの世界では二進法が使われるから。1024は2の10乗となっています。
1KB(キロバイト)=1024バイト
1MB(メガバイト)=1024KB(約100万バイト)
1GB(ギガバイト)=1024MB(約10億バイト)
1TB(テラバイト)=1024GB(約1兆バイト)
バイトは、データのサイズを表す単位ですので、パソコンやスマートフォン本体に写真や動画、アプリや音楽を保存できるストレージ容量などを指す言葉としても使われます。
しかし現在は、スマートフォンの契約時に、月間に高速通信ができるデータ量をギガバイトの単位で定めることになっているため、「ギガが足りない」などという場合には、インターネット接続などのデータ通信を使用する際のデータ量を指していることが多いようです。
気になるデータ量は、月にどれくらい必要?
では実際に、スマートフォンを使用した時、どれくらいのデータサイズになるのでしょうか?
ソフトバンクが、ホームページで発表している目安を以下に転載しますので、参考にしてみてください。
【利用用途ごとのデータ量の目安】
●メールの送受信(添付ファイル付含む):1通あたり 500KB
●ニュースサイトなどの閲覧:1ページあたり 300KB
●ネット動画の視聴(中画質ビットレート512kbps程度の場合):1分あたり 4MB
●音楽のダウンロード(約4分間の楽曲):1曲あたり 4MB
※ それぞれの操作のみを行った場合を示しています。
利用状況や操作内容の組み合わせにより、内容は変動します。
ギガを気にせず、動画や音楽を楽しみたい人は!?
動画や音楽をスマートフォンで楽しむ時に気になるのがデータの使用量。
多くのスマートフォンでは、使いすぎてデータ量が契約したギガ数を超えてしまうと、速度が制限されてしまいます。気づいたら今月のデータ通信量を超えていて、通信がストップ! イライラさせられた経験を持つ方も多いことでしょう。
そうした事態を防ぐには、できるだけWi-Fi(無線LAN)で接続するのがおすすめです!
店舗や自宅などWi-Fiルーターを設置しているところでWi-Fiを使用すると、「データ通信量」としてカウントはされません。
音楽や動画の視聴が趣味という人にとっては、足りなくなりがちなデータ通信量。毎月のように速度制限がかかってしまう場合、スマートフォンの使い方や契約内容を見直すことも大切です。家族とギガを分け合っている人は家族間でしっかり相談して、ルールを決めておくとよいですね。
便利なスマートフォンを上手に使いこなして、楽しく快適なスマホライフを送りましょう!