六月も残すところわずかとなりましたが……皆さんはどのようにお過ごしですか?
梅雨から夏にかけて高温多湿の日が多くなりますが、ワンちゃんとその飼い主さんは、雨が降って散歩をお休みする日もありますね。実は梅雨の時期はワンちゃんたちにとって、さまざまなトラブルが起こりやすいのですが、どうすれば飼い主さんもワンちゃんたちも快適に過ごせるのでしょう?
今回は、「梅雨の時期に注意したい愛犬トラブルと、愛犬が梅雨を快適に過ごすコツ」についてお伝えしていきたいと思います!
梅雨の時期に起こりやすい犬のトラブル
梅雨の時期に増えてしまう代表的な犬のトラブルといえば……「食中毒」「耳の疾患」「皮膚疾患や体臭」などになります。
では、それぞれご説明していきましょう。
●耳の疾患●
6月~7月頃が犬の皮膚疾患のピークになり、とくに垂れ耳の犬種や耳の中に毛が多く生えている犬種は、湿度が高くなると耳が蒸れやすくなり、皮脂や汚れがたまりやすくなります。耳のなかで細菌や真菌が繁殖すると「外耳炎」や「マラセチア症」という感染症などになる確率が高くなります。
犬種でいえば、ダックスフンド・アメリカンコッカースパニエル・ゴールデンレトリーバー・プードル・シーズーなど。愛犬が頭を左右に振る、耳をかくなどの行動をしていると要注意です。耳の病気の予防は、耳ダレがないか・耳あかがたまっていないか・耳のなかでおかしな臭いがしていないか・耳の内部に異常がないかなどを観察する必要性があります。そして、おうちでの定期的な耳掃除もお忘れなく!
●食中毒●
湿度が多くて細菌などが繁殖しやすくなる時期ですので、「食中毒」に気をつけないといけません。食中毒のなかでも、一般的にもっとも多いのが「細菌性食中毒」で、細菌が発生したドッグフードを犬が食べて食中毒になることも。腹痛・嘔吐・下痢などの症状が見られたら食中毒の可能性があります。
予防方法として、食事で使用した食器などは普段より念入りに洗浄しましょう。ドライタイプのドッグフードを冷蔵庫に保存される方もいらっしゃると思いますが、冷蔵庫保存するなら、食品保存用袋などしっかりと密封できる袋や容器などでの保存が望ましいといえます。
●皮膚疾患や体臭●
全身被毛に覆われている犬の体は、湿度により細菌が繁殖して「皮膚疾患」にかかりやすくなります。また、降雨による散歩に行けないストレスで、皮膚疾患を起こす可能性もでてきます。後足でいつもより皮膚をかきむしる・皮膚が赤くなっている・前足を舐める回数が多い・抜け毛が多いなどの症状は、皮膚疾患のサインかもしれません。またこの時期、臭いを発生させる微生物が活発に増殖するため、「体臭」が強くなることがあります。
予防として、ワンちゃんの毎日使うベッドやマットは、お洗濯をして清潔にしてあげましょう。また、定期的なシャンプーも忘れずに(シャンプーをしない日は、ブラッシングを)。
何より、雨が降った日は室内でうまくストレス発散できるよう遊んであげる・スキンシップをしてあげるなども大切なポイントです! 臭いに関しては、ドッグフードをかえたり肛門絞りといった対策も◎です。
愛犬が梅雨を快適に過ごすコツは?
愛犬が快適に梅雨の時期を過ごせるよう、飼い主さんにできることは、
●定期的に室内の掃除をする
●細菌やカビを除去するために空気清浄器を設置する
●除湿機をおいて適度な湿度を保つようにする……などになります。
そしてなにより、愛犬の体調の変化に敏感になれるよう、普段から観察しておく習慣をつておきましょう。もし気になる点があれば、早急にかかりつけの獣医師に診てもらいましょう。
参考/ピーネストジャパン ワンちゃんホンポ 【獣医師監修】梅雨時期に多い犬の病気とケア方法について
ペットペット PETPETLIFE 湿度が高い梅雨の時期!犬は病気になりやすい?原因と対策
── 梅雨の雨でお散歩に行けない日は……愛犬とスキンシップをする、愛犬のお手入れを念入りにするなどの過ごし方がおススメです。
そして、飼い主さんもワンちゃんも気持ちよく過ごせるよう、室内は定期的にお掃除をして、清潔に保せるよう心がけて、梅雨の時期を乗りきってくださいね!