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襟裳岬に春がきた!! えりもの春は何もないわけではありません


北海道を“ひし形”として見てみると、ちょうど下の角にあたるのが襟裳岬です。ひし形の左右も上も半島や岬がでこぼこあるので、きれいな角にはなっていませんが、下の襟裳岬だけは、ちょうどきれいにとがった形をしています。昭和のヒット曲「襟裳岬」で、襟裳の春は「何もない」と歌われましたが、実は見どころいっぱい。そんな襟裳岬にもそろそろ春がやってきます。

岬の突端

岬の突端


北海道の“背骨“である日高山脈。その南端に位置する襟裳岬。

北海道を東西に分けるように、ちょうど中央に走っている日高山脈は、まるで北海道の背骨のようです。この日高山脈を南に下った突端が襟裳岬です。

切り立つ山脈は襟裳岬で突然終わるのではなく、山頂がところどころ海から顔を出しているので、岬からは直線上に延々と岩礁が続きます。その距離およそ2km。つまり、山脈がそのまま海に続いていることの証です。

さらに、襟裳岬の南東側の海面には、襟裳海山という山が海中に連なっています。この海底山脈は日本海溝の北端に位置し、高さは約4200m。富士山よりも高い山が襟裳岬の南東沖に潜んでいます。

また、襟裳岬はゼニガタアザラシの生息地でも有名で、4月になると岬の岩場にはのんびりと昼寝をするアザラシの姿が見られます。5月からはシーカヤックでアザラシをウォッチングできるツアーがあるのも魅力です。詳しくは公式ホームページで。

岬の向こうは太平洋

岬の向こうは太平洋


ウニ、ツブ、ボタンエビ。えりも町は日高昆布のシェア65%!

襟裳岬は一年を通して海の幸に恵まれています。特に有名な海産物が「日高昆布」。えりも町では日高昆布の65%以上が漁獲されます。そして、この日高昆布を食べて育つエゾバフンウニの美味しさもまた格別です。

また、えりもではツブが美味しいことでも有名です。真ツブもさることながら、「灯台ツブ」も獲れます。この灯台ツブは真ツブと違って歯ごたえがありますが、身は柔らかくてプリプリ。

春はまた、ボタンエビが美味しい季節でもあります。まるでボタンの花のように大きなボタンエビは、北海道を代表する魚介類です。ウニとツブとボタンエビがのった海鮮丼は、襟裳ならではの贅沢な丼です。

日高昆布の65%以上が、えりも町でとれる

日高昆布の65%以上が、えりも町でとれる


4月には「うに祭り」の開催を予定。ウニを食べつくす贅沢な祭り!!

北海道にはウニの特産地が数多くありますが、ここ日高地方のエゾバフンウニも格別のおいしさを誇ります。その理由はウニが食べるエサ。日高のウニは日高昆布を食べて育っているため味は濃厚で、ほどよい甘みがあり、独特の食感があります。

そんな極上のウニを味わうことができる「第9回えりも うに祭り」が4月28日に予定されています。ちなみに、去年のうに祭りでは、屋台で買った海産物をその場で焼いて食べることができるバーベキューコーナーが大好評でした。

普通、ウニは6月ころからが旬を迎えますが、えりもの春ウニはすでに販売がはじまっています。えりも漁協のオンラインショップからお取り寄せができるので、一度食べてみたいですね。

〈参考:えりも町役場 観光ナビ〉

〈参考:えりも漁協オンラインショップ〉


島倉千代子の「襟裳岬」と、森進一の「襟裳岬」。仲よく並ぶ歌碑

「襟裳岬」という曲は2曲あります。一つは島倉千代子が歌う「襟裳岬」。もう一つは森進一が歌う「襟裳岬」です。

島倉千代子の「襟裳岬」は昭和36年にリリースされ、その年の紅白歌合戦のトリで歌われました。森進一の「襟裳岬」は昭和49年にリリースされ、その年の紅白歌合戦では、紅組のトリが島倉千代子の「襟裳岬」、白組のトリが森進一の「襟裳岬」が歌われるという異色のトリとなりました。

実際の北海道の襟裳岬には、昭和49年の紅白歌合戦を再現するかのように、島倉千代子の「襟裳岬」と森進一の「襟裳岬」の歌碑が二つ並んでいます。襟裳岬は二つのヒットソングの歌碑が並ぶ珍しい場所でもあるのです。

森進一の襟裳岬がヒットした当時、襟裳の春には「何もない」と歌われて、地元の人たちからの反発もありましたが、実際は歌のおかげで襟裳岬は一躍有名になり、観光客が急増しました。

襟裳岬から見るデッカイ海に上る朝陽と沈む夕陽。海に何もないからこそ美しい光景です。今年は雪解けが早い北海道。今年の春休みは襟裳でおいしい海鮮を食べつつ、大きな大きな海を見て、北国の早春を味わってみませんか。

二つの「襟裳岬」の歌詞が並んでいる。

二つの「襟裳岬」の歌詞が並んでいる。

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