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3月5日は「サンゴの日」。サンゴってどんな生き物なの?


3月5日は、サンゴの日。サンゴの日は、「さん(3)ご(5)」の語呂合わせと、サンゴが3月の誕生石であることから、世界自然保護基金(WWF)によって制定されました。

近年、海水温の上昇による白化現象が問題視されていますが、普段の生活の中でサンゴと触れ合うことってなかなかないですよね。実は、サンゴは地球にとってとても大切な働きをしているんです。

今回は、そんなサンゴの生態についてご紹介します。


植物?動物?サンゴの意外な働きって?

まるで海中に根付く草のように見えるサンゴは、植物ではなく動物です。サンゴはクラゲの仲間で、刺胞動物に分類されます。

サンゴには造礁サンゴと宝石サンゴがありますが、造礁サンゴは動物なのに光合成のような働きをします。というのも、造礁サンゴは体の中には小さな藻があるのです。造礁サンゴの体内にある藻は褐虫藻というもので、この褐虫藻が光合成をしているのです。サンゴ礁を作り出す造礁サンゴは、光合成に必要な光を集めるために水深20メートルくらいの浅瀬に多く分布しています。。造礁サンゴの二酸化炭素吸収率は1㎡あたり4.3kg/年。これは陸の植物よりも高い数字なんだそうです。動物なのに光合成をするなんて、とても変わっていますよね

また、サンゴ礁は「バリアリーフ」とも呼ばれているように、海流や波を和らげる防波堤のような働きもするんだとか…。サンゴ礁はきれいなだけではなく、地球や人間にとって大切な働きをしてくれているんですね。


サンゴ礁は海の生き物の集合住宅?

まるで生い茂るかのように海の中に存在するサンゴ礁ですが、サンゴ礁は海の中に生きる小さな生物たちにとってもとても大切な生き物なんです。サンゴ礁の中には、海の中最も多くの生き物が暮らしていると言われています。というのも、サンゴ礁には魚たちのエサとなるものが多くあるからなんです。サンゴ礁の面積は地球の面積のおよそ0.1%。しかしその中にはおよそ9万種類もの生物が暮らしています。サンゴ礁は海の生き物たちの集合住宅のようなものなんですね。

サンゴ礁から与えられる恵みは、人間にも多く影響します。海の生き物がたくさん暮らすサンゴ礁から、私たちは魚や貝など多くの食べ物を得てきました。サンゴ礁を守ることは、海の生き物たちだけではなく私たち人間のためにもなるんです。


観光の際はちゃんとルールを守ろう!

現在、サンゴ礁は重要な観光資源にもなっています。しかし観光客が増えた分、ゴミの投げ捨てや、誤ってサンゴを折ってしまうなど、サンゴ礁の破壊が問題視されているのも事実です。サンゴ礁を見に行った際は、ちゃんとルールを守って楽しく観光したいですね!

<参考・参照>

美ら海振興会

国立環境研究所

IYOR2018

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