20数年にわたり、約200スキー場の取材をしてきたハピスノ編集長が、ファミリースキーの“元祖”をレポートする連載企画。第2回は元祖“キッズ専門スクール”がテーマ。独自開発のギアと室内ゲレンデ、さらには世界で唯一、特許取得したというレッスンプログラムを活用した「軽井沢パンダルマンキッズスキースクール」をフィーチャーします。とにかくキッズの上達の速さに驚きました!
“スキー場選び”よりも“スクール選び”を優先してみませんか?
みなさん、子供のスキー&スノーボードスクールってどう選んでいますか? もしくはどう選んだらいいと思いますか? たぶん、多くの方の回答は「スクールって選ぶものなの?」ではないかと思います。大きなスキー場でない限り、ひとつのスキー場にスクールはいくつもありませんので、スキー場を先に決めてしまうと、その選択肢はほとんどない。つまり、スクールは自ずと決まってしまうんですね。
でもね、ちょっと待っていただきたいんです。子供に習い事させる場合って、そんな簡単に決めませんよね? ネットやママ友の情報網を駆使して、しっかり事前調査しますよね。でも、スキー&スノーボードではしない、大事なお子様を預けるのに…。
業界の諸先輩方に怒られるのを承知でお話しますと、すべてのスクールが子供のレッスンに長けているわけではありません。たとえば、未就学の子供に「ハの字、ハの字!」と教えているインストラクターって結構見かけます。でも、カタカナを習うのは、小学生になってからなんです…。
これはほんの一例ですが、スクール選びは慎重にしていただきたい。スクールに入校させるなら、スキー場選びよりもスクール選びを優先してほしいんです。そんな「スクールの選び方」は改めてご紹介するとして、今回は選び方のひとつの指針となる“キッズ専門”のスキースクール、その元祖ともいえる「パンダルマンキッズスクール」の軽井沢校に潜入取材してきました。
ハズレの少ない“キッズ専門”スキー&スノーボードスクール
ハピスノがおすすめする「スクール選び」のベターチョイスのひとつが“キッズ専門”であること。キッズ専門のスクールであれば、キッズレッスンに長けたインストラクターが多数在籍しているはずですし、これまで見てきた専門のスクールには、なにより子供が大好きなイントラが多かった。
「軽井沢パンダルマンキッズスキースクール」も同様で、取材以外でもお仕事をご一緒した先生も多いのですが、子供を好きなこと、そして、この子供にスキーを教えるという仕事にプライドを持っている方が多いと感じました。
先ほどの未就学児への「ハの字」の話ではないですが、キッズスクールのイントラには保育士的観点も重要なので、先生自身がキッズの専門スクールで働いているという自負はとても重要なものなんです。インストラクターの方々の前向きな姿勢、これも、私が“キッズ専門”スクールをおすすめする理由のひとつです。
特許「フリクションマット」を使った人工ゲレンデがスゴイ!
「軽井沢パンダルマンキッズスキースクール」には、他のスクールにない2つの特徴があります。ひとつは、特許取得済みの「フリクションマット」を使った人工ゲレンデ。じつは私の最初の印象は「どうしてスキー場に来ているのに、雪の上で滑らせてあげないの?」でした。すぐ近くに雪があるのに、小一時間は人工マットの上でレッスン。もったいないというのが最初の感想でした。
そして、ようやく雪上に。でも、そこで驚くことになるんです。子供たちの滑りが、たった1時間しか練習していないとは思えないレベル。しっかり板のセンターに乗れているし、コースに置かれた遊具にタッチしに行くことで、ターンできている子まで。まさに目からウロコでしたね。そう、最初の1時間はスキー技術を一気にスキルアップさせるための準備時間。子供たちも雪の上でも滑れるので、スキーにストレスを感じることがないわけです。
ちなみに、この「フリクションマット」とは傾斜に合わせて摩擦係数の違うマットを組み合わせたもので、滑りすぎることに対する恐怖心を取り除き、斜面に垂直に立つという理想の姿勢を作りあげるためのものです。難しい説明は省きますが…、興味のある方は「マジックキッズスキーレッスン」をご覧ください。
長年のキッズレッスン経験から生まれた独自開発のスキー&ブーツを使用!
他のスクールにないもうひとつの特徴は、キッズレッスンの長年の経験を生かして独自開発したスキー&ブーツ付のレッスンだということです。レンタル費用はレッスン料金に含まれているので、基本、すべてのキッズが使用します。
このスキーは従来のものより短め。金型からオリジナルで作り上げたそうで、芯材の硬さやサイドカーブ形状など、キッズスクール仕様にこだわり抜き、ターンや歩行がしやすくなっているそうです。実際に、子供たちを見ていると、スキーの取り回しがスムーズであるように感じました。
人工ゲレンデと独自開発のスキーギア、そして、これらを使用することで、特許取得したレッスンプログラム。この冬、子供にスキーを習わせようと考えているパパ・ママ、この特許取得のレッスンを受講してみてはいかがでしょうか?