日本気象協会に所属する気象予報士100名と全国にお住まいの一般の方1000名に「今年の天気を表す漢字」を聞いたところ、気象予報士は「災」、一般の方は「荒」が1位に!
2018年「今年の天気を表す漢字」は…?
気象予報士100名と全国にお住まいの一般の方500名に「今年の天気を表す漢字」を聞いてみました。
その結果、今年1位に選ばれたのは…気象予報士は「災」一般の方は「荒」となりました!
気象予報士・一般の方ともに自然災害の多さ・大きさが印象に残ったことが見受けられました。
この選ばれた「今年の天気を表す漢字」を、今年も、日本に唯一という気象の神社「気象神社(氷川神社境内)」の宮司様にしたためていただきました。
その様子はこちらの動画をご覧ください。
ご協力:氷川神社(気象神社)
気象予報士が選んだ「今年の天気を表す漢字」 TOP3
Q.2018年の天気を漢字1文字で表すと何だと思いますか。(単一選択式、気象予報士100)
1位 災(17.0%)
「各地(西日本や北海道)で土砂災害や浸水被害が発生した点、夏の異常高温に対して気象庁が災害という認識を示した点、台風で関空の連絡橋が止まった点、更に関東の鉄道計画運休等。数え上げたらきりがないくらいの災いに襲われた印象です (東京本社所属30代男性) 」
「大雨や台風、地震、猛暑などによって発生した災害の規模が、どれもいつもの年より大きかったという印象があるから (関西支社所属40代女性) 」
「『平成30年7月豪雨』『相次いだ台風被害』『大阪や北海道の地震』『災害級と認識していると発表された猛暑』と災害の多い一年だったことから(四国支店所属30代男性) 」
2位 激(13.0%)
「極端現象が多かったためです。季節はずれの高温、低温がありました。風も雨もかつて経験したことのない激しいものが珍しくなくなってしまいました (東京本社所属50代男性) 」
「激甚災害指定された梅雨の西日本の激烈な雨、連絡橋にタンカーが激突したり車が浮き上がるほどの激しい風が吹いた近畿地方の台風、厚真町を襲った一面の山々を崩壊させた激震。さらに、観測記録を更新するほどの激しい暑さとなった夏 (北海道支社所属30代男性) 」
3位 猛(11.0%)
「国内最高気温が更新されるなど各地で猛烈な暑さとなり、豪雨災害が発生するなど猛烈な雨の降った所が多かったため (東京本社所属40代女性) 」
「猛烈な台風、猛烈な風、猛烈な雨、猛暑と「あらあらしくはげしい」現象が多かったため (関西支社所属40代男性) 」
気象予報士の調査では「災」が1位に選ばれ、2位に「激」、3位に「猛」がランクインし、1位に引き続いて今年の極端な気象と被害の多さを表す結果となりました。気象予報士が漢字を選んだ理由の中でも『各地で激しい気象現象が続出した』『かつて経験したことのない激しいもの』というコメントが目立ちました。
一般の方が選んだ「今年の天気を表す漢字」 TOP3
Q.2018年の天気を漢字1文字で表すと何だと思いますか。(単一選択式、一般の方1000)
1位 荒(10.8%)
「全国的に土砂災害や台風で荒れた年だったから (大阪府在住30代男性) 」
「記録的な降雨や災害が多い1年だったから (広島県在住50代男性) 」
「かなり荒れていて、人への被害が多かったと感じた(福岡県在住10代女性) 」
2位 災(10.2%)
「災害続きだったから (岡山県在住50代女性)」
「大きな災害がたくさんあり日本各地が大変な目にあった。台風も例年より多く被害も大きかった (福岡県在住30代女性) 」
3位 暑(9.4%)
「夏の暑さが尋常ではなかったから (広島県在住20代女性) 」
「小学校の夏休みのプールが熱中症のため何度も中止になったから (大分県在住30代女性)」
一般の方への調査では「荒」が1位に選ばれ、2位に「災」、3位に「暑」がランクインし、1位に続いて今年の極端な気象と被害の多さを表す結果となりました。一般の方が漢字を選んだ理由でも『荒れた天気や災害が多かった』というコメントが多数を占め、さらに生活への影響が強かったと感じていることが伺えるコメントも見られました。
歴代の「今年の天気を表す漢字」との違いは?
気象予報士の調査では4年ぶりに「災」が1位に選ばれました。なお、4年前の2014年は、2月に関東甲信を中心に大雪となり、8月には、広島市で大雨による大規模な土砂災害が発生し、西日本を中心に各地で大雨となった「平成26年8月豪雨」など、2018年と類似した自然現象や災害が目立った年でもありました。
また、一般の方への調査では4年連続となっていた「雨」を抑え、5年ぶりに「荒」が1位に選ばれました。多くの方にとって、今年は雨以外の事象も印象に残ったことが表れた結果と見受けられます。
いずれの結果からも、今年は稀にみる極端な天候であったことがわかります。
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----気象予報士向け調査概要
【調査対象】日本気象協会所属の気象予報士100名
【調査方法】インターネット調査
【調査機関】2018年11月12日(月)~11月20日(火)
一般向け調査概要
【調査対象】全国の10代-50代 男女 合計1000名(年代男女各100名 )
【調査方法】インターネット調査(調査会社の登録モニター活用)
【調査機関】2018年11月10日(土)~11月15日(木)
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