長袖にすべきか、半袖の上に一枚羽織るか……悩ましい天候が続きますが、秋といえば、やっぱり「食欲の秋」でしょうか(笑)。
旬のおいしい食べ物がたくさんある季節の秋の味覚の代表格といえるのが「きのこ」です。特に10月は、スーパーなどの店頭できのこが最も多く取り扱われ、15日は「きのこの日」に制定されているほど。そんなきのこですが、あの独特な形や生態は、食べ物の中でも異彩を放っています……。今こそ食べたい、きのこのあれこれに迫っていきましょう。
きのこはカビの仲間なの?
山に生え育つ天然のきのこがある一方で、人工栽培で大量生産できるきのこもあります。同じきのこでも品種によってその生態は大きく異なります。一般に多く流通しているブナシメジやエノキは人工栽培が可能なため、食卓でもおなじみのラインナップですが、一方で松茸は人工栽培ができないため高級品として扱われています。
そんなきのこは「カビ」の仲間ともいわれます。
実はきのこは、糸状の菌である「菌糸」が集まってできたもの。この構成はカビも同様のため、カビの仲間とされています。驚くべきは、日本にはなんと4000種類のきのこがあるのだとか! そのうち食べられるのは300種類ほど。
ご存じの通り、山で採取した毒きのこを食べてしまい、生死にかかわる事故が毎年多発します。きちんとした知識がなく、野生のきのこでを食べるのはとても危険なので注意が必要ですね。
おいしいきのこの選び方
カビと同様のつくりをしているきのこですが、不思議なのはその独特な形。多くのきのこには「カサ」がついています。実は、このカサがおいしいきのこ選びのポイントでもあるのです。
例えば、マッシュルームを選ぶ際には下記のポイントをチェックしてみましょう。
・カサが開ききっていない
・カサが肉厚
・カサの裏が真っ白
カサが開ききっているものは傷みやすい弱点があります。また、鮮度が落ちているものは湿っぽいので、そのあたりも気をつけて購入時に確認したいですね。
きのこはダイエットに効果的
秋の味覚の王道であるきのこですが、食べるとどんなメリットがあるのでしょうか? どのきのこにも共通しているのは食物繊維が豊富という点です。食物繊維が多いので便通の改善が期待できる他、体に悪い物質を繊維が絡め取って排出してくれる役割もあり、デトックス効果も高いといわれています。
さらに、うれしいポイントは「低カロリー」な点です! ブナシメジやマッシュルームなどは、100gにつき10kcal前後というヘルシーさ! 鍋などにたくさん入っていてもカロリーの心配なく、たくさん食べられますね。
―― 数日前にマツタケにそっくりな近縁種「バカマツタケ」を2年連続で人工栽培することに成功したニュースが話題になりましたが、数年後には安価でおいしい「知る人ぞ知るキノコ」が食卓にのるかもしれませんね。旬の今こそ、ダイエットにも効果的なおいしい秋の味覚・きのこを食して、秋を満喫してみませんか!