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「知って得する季語」。秋だけじゃない梅雨が旬のキノコって?


いよいよ6月も終わりに近づきましたね。梅雨の時季は湿度が高くてじめじめしていますが、植物にとっては、なくてはならない季節。特にキノコにとって水分は欠かせません。キノコは秋が本番。しかし、梅雨の季節にも食べられる旬のキノコがあるのをご存じですか? ヒント:豚骨ラーメンに入っているものですよ! もうおわかりですね。答えは、「きくらげ」です。「きくらげ」は乾燥したものしか知らない、という方も多いかもしれませんが、生の「きくらげ」はネットやスーパーでも売っています。そこで今回は、旬のキノコ「きくらげ」について調べてみました。


「きくらげ」の生産量と驚きの栄養価!

「きくらげ」は、広葉樹の生木や倒木に生えるキクラゲ科のキノコです。おもに中華料理で使われることが多く、流通している「きくらげ」のうち99.9%が中国からの輸入で、0.1%が国内産です。国内産の「生きくらげ」の生産量の1位は熊本県、次いで茨城、鹿児島と続き(平成28年度農林水産省データより)、収穫時期は4月から10月、旬は6月から9月の夏場となっています。

中華料理などで何気なく食べている「きくらげ」ですが、実は近年その栄養価が注目を浴びているのです。それは……

「きくらげ」って地味だけど、実はすごい!

◇食物繊維が、ゴボウの3倍!

◇骨や歯を丈夫にするビタミンDが豊富!

◇カルシウムや鉄分を含むカリウムが摂れる!

また、低カロリーでありながら満腹感が得られるので、美容食としても最適だそう。また、カリウムはむくみのもととなる体内の水分を排出する効果もあるので、女性にとっては気になる食材といえますね。


手軽に食べられる乾燥「きくらげ」の正しい戻し方

実は「きくらげ」を多く食べる奄美地方の女性は“便秘知らず”とのこと! とはいえ、生の「きぐらげ」は、なかなか手に入らない場合もありますね。

そんな時は、やはり乾燥「きくらげ」が手軽で使いやすいのではないでしょうか。ただ、戻し方にもポイントがあるので参考にしてください。

常温の水で戻す場合

□軽く表面を洗い、常温の水に6時間ほど浸ける。これ以上だと、やわらかくなり過ぎるので注意

30℃ほどのぬるま湯で戻す場合

□同じく軽く表面を洗い、ぬるま湯に15分から30分浸けて戻す

乾燥「きくらげ」は、戻すと7倍の大きさになるとのこと! もし戻す量を間違えて余ってしまったとしても心配ありません。使いやすい形にカットして冷凍保存が可能です。このようにして、普段から食生活に取り入れ、腸活や美容に役立てたいですね。


「きくらげ」と梅雨の関係とは?

「きくらげ」は、漢字で書くと「木耳」。木に生える耳のような形と、水母(くらげ)のような触感から名付けられたそうです。この木耳を含む夏のキノコの総称を季語では「梅雨茸(つゆだけ)」と呼んでいます。「知って得する季語」の一つとして覚えておきたいですね。

――言葉や漢字の成り立ちを知ることは、日常生活に膨らみを持たせてくれるはず。もし、スーパーなどで生の木耳を目にしたらラッキーかもしれません。天ぷらや、酢の物、スープに入れても美味しそう! プルプルコリコリの、生の触感を味わってみてくださいね。

参照:きのこ通信blog

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