雨が多い6月は外出する機会がいつもより少なくなり、家の中で過ごす時間が増えがちです。そんなときこそ、普段はできないような家事にまとめて取り組んでしまいたいもの。子どもをもつご両親であれば、気になっていた子どもさんの整理整頓術に手をつける大チャンスです!
せっかく整理整頓をするのなら、子どもにも片づけがしやすいよう、収納方法を見直してみるのもよいでしょう。子どもが自分の持ち物を自分で管理できるようになれば、ママにもゆとりが生まれて、家の中で過ごす時間がより楽しくなることうけ合い! さあ雨が降る日に「子どもが自分で片づけられる収納スペースの作り方」にチャレンジしてみましょう。
子どもの行動に合わせて、収納場所を決めよう!
「片づけなさい! 」と子どもに叱っても、またすぐに散らかってしまう部屋。それは、子どもたちが悪いのではなく、子どもにとって「片づけにくい環境」であることが原因かもしれません。
片づけやすい環境づくりのポイントは、子どもの持ち物を使った場所ですぐにしまえるようにすること。
例えば小さな子どもは、子ども部屋があっても、家族の集まるリビングやダイニングで遊ぶことのほうが多いことでしょう。その場合は子ども部屋ではなく、リビングやダイニングにおもちゃや絵本などの持ち物一式を収納できるスペースを用意することで、片づけの負担を減らすことができます。
片づけやすい収納づくりへの第一歩として、次の2点から生活を見なおしてみては!
●すぐに「出しやすく」するには、家のどこに何をしまっておけばよいのか……。
●すぐに「しまいやすく」するには、家のどこに何を置いておけばよいのか……。
つまりこれは「ものの定位置を決めておく」ということ。使ったあとですぐにしまえる収納があれば、誰にとっても片づけやすく、持ち物が迷子になる心配も減りますね。
子どもにとって扱いやすい収納とは?
次に、子どもにとって扱いやすい収納を具体的に考えていきましょう。
●収納棚などの重い扉の開け閉めは、子どもにとって面倒くさいもの。
●細かな分類が求められる収納方法を苦手とする子どもも多い。
●そのうえで、子どもの年齢や性格を観察して、どのような収納が使いやすいかを考えてみる。
例えば、まだ手先の不器用な小さな子どもにも扱いやすいのは、「放り込むだけ」「ひっかけるだけ」といったシンプルなもの。さらに、子どもにとっては手の届きやすい高さであることも重要です。
そこでおすすめしたいのは、カラーボックスなどの背の低いオープン棚に、ふたつきボックスやカゴなどをセットして、おもちゃなどを種類別に片づける収納です。
【例】下着や洋服は種類別に引き出しに。
【例】上着は襟元のタグのあたりに、ループ状のひもを取り付けて、手に届く位置に設置したフックにひっかけてしまう。
このようにすれば身支度なども自分で行えるようになりますが、このとき、どこに何をしまってあるかがひと目でわかるよう「写真つきラベル」などを箱や棚に貼って、目印にするとよいでしょう。
また、出し入れがしやすいのは、適度な余裕がある8割収納です。子どもが成長するにつれて不用になるものも多いので、定期的に持ち物を見直して不用なものは処分すると片付け能力もさらに養われるでしょう。
片づけるとはどういうことなのか、を教えよう
「片づけなさい!」と言われても、片づけるということがどういうことなのかわかっていない子どもは、何をすればいいのかわからないはずです。
そこで、子どもに片づけを身につけさせたいなら、まずは子どもと一緒に片づけをして、片づけるとはどういうことなのかを理解してもらえるよう、具体的行動を示してあげましょう。
そのとき、声かけの仕方も重要です。「何分で片づけられるかな? よーいドン!」といったゲーム感覚の片付けをしたり、「◯◯までに片づける」と子ども自身に時間を決めさせるなどして、子どものペースで楽しく取り組める工夫をすれば、“やらされ感”を感じることなく、進んで片付けをするようになるはず。
そして、片づけ終わったら「きれいになって気持ちがよいね」と、一緒に喜んであげることも大切です。このとき「片づけは楽しい!」という感覚が得られると、きっと次にも活かされることでしょう。
── 自分の持ち物を自分で管理する習慣は、子どもにとっての一生の財産。幼いうちからそうした習慣を身につけられれば、将来にわたっても気持ちよく快適な家に暮らすことができることになります。
雨の日はそうした学習の絶好のチャンスととらえて「子どもが自分で片づけられる収納スペースの作り方」にトライしてみてくださいね!