4月18日は、「発明の日」です。明治18年4月18日、特許法のもととなった専売特許条例が公布されました。
私たちの身の回りには多くの発明品があり、私たちの生活を便利に、そして豊かにしてくれています。その中でも三大発明品と呼ばれる「火薬」「羅針盤」「活版印刷」は、世界にたくさんの影響を与えたことで広く知られています。
今回は三大発明についてご紹介します。
夜空に花を咲かせる火薬
火薬はルネサンス期よりもさらに昔、およそ2000年前の中国で発明されたと言われています。火薬が発明された当時、中国では錬金術(錬丹術)が盛んに行なわれていました。人々は様々な物質を混ぜ合わせては不老不死の薬を作りだそうとしていたようで、その過程で火薬が発明されたのだそうです。
火薬を使用したものといえば、鉄砲や大砲などの火器を思い浮かべる方が多いかと思いますが、最初に中国で発明された火薬は黒色火薬と呼ばれるもので、夏の風物詩である花火を作る際にも使われています。「今年はどこの花火大会に行こうかな~」なんて考えながら、これから迎える夏を待つのも楽しいですよね。
旅を支える羅針盤
今私たちが当然のように遠い場所へ旅ができるのは、羅針盤の発明があってこそです。羅針盤に使用される磁石が南北を指すことが発見されたのは、中国の後漢の時代です。その時代、磁石は占いの道具として使われていました。
その後、宋の時代になると、磁石の仕組みを利用した「指南魚」と呼ばれる方角を示す道具が発明されました。この指南魚は遠い海へ出るときに使われており、それがアラビア人の手によってヨーロッパへと伝わり、羅針盤が発明されることとなったのです。
遠くへの旅行は私たちに新しい出会いや体験を与えてくれます。目前に控えているゴールデンウィークには、いつもより遠くに旅行してみるといいかもしれないですね
漢字圏では活版印刷が大変?
活版印刷とは、判子状にした金属や木などを並べて文章にし、それにインクを塗って紙に文字を転写する印刷方法のことです。
活版印刷といえばドイツのヨハネス・グーテンベルクが広めたことで有名ですが、活版印刷は東洋で生まれたという説があります。宋の膠泥活字や高麗の金属活字は活版印刷の先駆なのだそうです。
しかし、こんなにも早くに東洋で活版印刷が登場していたにも関わらず、東洋では19世紀末まで活版印刷が定着しませんでした。これは、アルファベットを使う西洋とは違って、漢字を使用する地域では膨大な数の活字が必要だっからではないかと言われています。たしかに、一文字一文字を並べないといけないとなると、漢字圏の地域で活版印刷を行うのは大変そうですよね。
今回は三大発明品についてご紹介しました。今私たちがこうしている間にも、世界では様々な発明品が登場しているのかもしれませんね。