4月に入りました。春らしい穏やかな気候が続いていますが、年度初めは気持ちも新たに「何か始めよう」と張り切っている人も多いのではないでしょうか。
新しいことをスタートさせるときは、できれば日のいい日を選びたいですよね。実は、おなじみの「大安」以外にも吉日があるのをご存じですか。今日は大安以外の吉日のお話。暦を味方にして、すばらしい一年を過ごしましょう。
暦(カレンダー)の「吉日」について知ろう
暦(カレンダー)のなかには、日付や曜日以外に、大安や仏滅などといった文言が記されているものがあります。それらは「暦注」と呼ばれ、日時・方位などの吉凶、その日の運勢などを表しています。
よく耳にする大安や仏滅は、六曜という日本でもっとも有名な「暦注」のひとつ。今日は六曜以外の暦注で吉日に当たる日をご紹介します。
◎天赦日(てんしゃび/てんしゃにち)
「天赦日」とは、天の神様が万物の罪をゆるす日とされ、吉日中の吉日です。年に5~6回しかない貴重な開運日となっています。
※「天赦日」に行うとよいこと
結婚、開業、引っ越し、財布の新調、告白など
◎一粒万倍日(いちりゅうまんばいび/いちりゅうまんばいにち)
「一粒万倍」とは、一粒の籾(もみ)が万倍にも実る稲穂になるという意味で、この日は、何事を始めるにもよい日とされます。ただし、借金をしたり、人から物を借りたりすることは苦労の種が万倍になるので凶とされます。
※「一粒万倍日」に行うとよいこと
結婚、開業、種まき、銀行口座の開設など
◎寅の日(とらのひ)
トラは「千里を行って千里戻る」ということから、「寅の日」は旅立ちによいとされます。また、トラの毛が金色に見えることから、トラは金運の象徴とも言われ、金運アップの日でもあります。
※「寅の日」に行うとよいこと
旅行、財布の新調、宝くじの購入など
※「寅の日」に行わないほうがよいこと
婚礼→元の家に戻ってしまう=離婚
葬儀→死者が戻ってきてしまう
◎巳の日(みのひ)
「巳の日」は、芸術や財運の神様である「弁財天」と縁のある日であり、弁財天の使いである蛇にちなみ、金運アップの日となります。60日に一度やってくる己巳の日(つちのとみのひ)は、巳の日なかでもさらに縁起のよい日です。
※「巳の日」に行うとよいこと
宝くじの購入、財布の新調など
向こう3カ月の吉日をチェックしよう
それぞれの吉日の意味がわかったところで、実際にそれがいつなのか、3ヵ月分ピックアップしました。何か始めるときの参考になさってください。
2018年4月の吉日
4日(水) 一粒万倍日+寅の日
5日(木) 一粒万倍日
7日(土) 己巳の日
14日(土) 一粒万倍日
16日(月) 天赦日+寅の日
17日(火) 一粒万倍日
19日(木) 巳の日
26日(木) 一粒万倍日
28日(土) 寅の日
29日(日) 一粒万倍日
2018年5月の吉日
1日(火) 巳の日
10日(木) 寅の日
11日(金) 一粒万倍日
12日(土) 一粒万倍日
13日(日) 巳の日
22日(火) 寅の日
23日(水) 一粒万倍日
24日(木) 一粒万倍日
25日(金) 巳の日
2018年6月の吉日
3日(日) 寅の日
4日(月) 一粒万倍日
5日(火) 一粒万倍日
6日(水) 一粒万倍日+己巳の日
7日(木) 一粒万倍日
15日(金) 寅の日
18日(月) 一粒万倍日+巳の日
19日(火) 一粒万倍日
27日(水) 寅の日
30日(土) 一粒万倍日+巳の日
―― 吉日にとらわれ過ぎて身動きが取れなくなってしまったら本末転倒ですが、験を担いで新鮮な気持ちで事にあたれば、おのずと道はよい方向に向かうかもしれません。ただし、あくまでも参考程度にとどめてくださいね(笑)。