寒い日と暖かい日を繰り返し、着々と春が近づいてきています。暖かい日が続くと待ちに待った春の気配を肌で実感できるようになりますね。
そんな折り、そろそろお出かけしたいな～、冬の間の運動不足を解消したいな～という人は、新緑息吹く春の山へ出かけてみませんか？ 今回ご紹介する山は無理なく登山ができる名所ばかりですので、体力と相談しながらコースを選択し、疲れたらケーブルカーなどの乗り物を利用して登山を楽しんでくださいね。梅を楽しみたい人はお早めに！
標高201メートルのところにある高尾山の「清滝駅」
高尾山（東京都八王子市）
山岳信仰の飯縄大権現（いづなだいごんげん）を奉る「高尾山薬王院」の諸堂が点在する高尾山。この地は江戸時代から信仰の霊山として知られ、強く念じながら石の輪（画像参照）をくぐり抜けると願いが叶うと言われる「願叶輪潜」（ねがいかなうわくぐり）など、パワースポットが盛りだくさん！
ケーブルカーやリフトがあるので子どもから高齢者まで楽しめるとあり、東京近郊の行楽地として高い人気を誇ります。また、高尾山には1号路から6号路までのコース、稲荷山を回るコースなど、さまざまな登山コースがあり、体力や目的に合わせて山頂をめざすことができます（それでも不安な方は、ほぼ舗装されていて、初心者でも歩きやすい1号路がおすすめ。途中に薬王院もありますよ！）
植物をはじめ、動物、野鳥など季節ごとに様々な表情を見せる自然の宝庫「高尾山」にお出かけしませんか！
高尾山
●標高：599メートル
●最寄り駅：京王線「高尾山口駅」
※詳細は高尾山薬王院の公式HPをご確認ください
輪をくぐり抜けたら、その先にある大錫杖（だいしゃくじょう）を鳴らしてくださいね！
御岳山（東京都青梅市）
東京にありながら、関東随一の山岳信仰の霊場として知られる「御岳山」。
霊場とはいえ、ハイキングコースが整備されていますし、ケーブルカーを活用した登山などやさしい山歩きが楽しめるので、登山初心者や子ども連れでも安心です。
山頂の「武蔵御嶽神社」内の大口眞神（おおくちまがみ）には、日本武尊（やまとたけるのみこと）が難を逃れるよう導いたとされる「狼」が祀られ、魔除けの神としていまも多くの人に親しまれています。ちなみに「おいぬ様」とは呼ばれているものの、実は「日本狼」なんですよ！
参拝後は、マイナスイオンたっぷりの散歩道「ロックガーデン」がオススメ！ 七代の滝（ななよのたき）から綾広の滝（あやひろのたき）まで約1.5キロメートル続く沢沿いの散策路では、幻想的な風景が楽しめます。
御岳山（みたけさん）
●標高：929メートル
●最寄り駅：JR青梅線「御嶽駅」
※詳細は御岳ビジターセンター、武蔵御嶽神社の公式HPをご確認ください
岩を覆う苔と清流が美しい「ロックガーデン」
宝登山（埼玉県秩父郡）
「宝登山」は秩父を代表する展望スポットで、山頂付近では梅の花とともに大パノラマが広がります。山頂までのんびり林道ハイキングするもよし！ 登山に自信がない人は、麓から山頂までロープウェイを利用するもよし！
山頂付近の「梅百花園」は、関東一品種の多い梅園として、約170品種約470本の梅を3月下旬頃まで楽しめますし、長瀞駅から宝登山神社へ向かう参道沿いでは、約400本の桜並木が例年4月上旬頃から見頃を迎えます。また、麓の「宝登山神社」は、火災盗難除け・諸難除けの守護神として知られています。素晴らしい眺望と梅が同時に楽しめる「宝登山」に、春を感じに出かけてみましょう！
宝登山（ほどさん）
●標高：497メートル
●最寄り駅：秩父鉄道「長瀞駅」
※詳細は長瀞町観光協会、宝登山神社の公式HPをご確認ください
梅の見頃は3月いっぱい。お早めに！
筑波山 （茨城県つくば市）
「西の富士、東の筑波」と称される筑波山は、日本百名山のなかでも標高が低く、比較的気軽に登山が楽しめる人気の山として知られますが、男体山と女体山の二つの峰を擁し、古くから信仰の対象とされてきました。
本格的な登山からファミリー連れまで、幅広く楽しめる登山道・ハイキングコースがあるので、体力に合わせてルートを選択できるのも魅力ですが、例えば登りは山頂までがんばって歩いて、下りはケーブルカーやロープウェイを利用……といったように無理のない登山計画を立ててくださいね。
中腹の「筑波山神社」は、筑波男大神、筑波女大神の男女二神を主神とし、夫婦和合、縁結び家内安全、子授けなどの御神徳があるといわれる、約3千年の歴史を有する古社。また、標高約250メートルには「筑波山梅林」があり、白梅、紅梅など約30種類約1000本の梅を美しい風景とともに楽しめます。
筑波山
●標高：877メートル
●最寄り駅：つくばエクスプレス「つくば駅」
※詳細は筑波山神社の公式HPをご確認ください
ロープウェイからは関東平野を一望できます！
