今日は全国的に晴れ、気温がグンと上がったエリアも多かったですね。季節は着実に進んでいますが、3月は新生活に向けて準備をする時季。そして4月には、新しい学校やクラス、新しい職場での生活を始める方も多くいらっしゃるでしょう。
そこでこの時季、新生活スタートに向けてお手元の文房具を一新し、新生活をスタートさせたいもの。今回は、ますます進化するボールペンに注目しましたので、新年度に向けてお気に入りの1本をみつけてみては?
ボールペンの種類を知っていますか?
ボールペンのインキは【溶剤・色素・定着剤】などからできています。
【溶剤】は、色素や定着剤を溶かし込むもの。主成分が「揮発性有機溶剤」の場合は、「油性」ボールペン、「水」の場合は、「水性」ボールペンと区分します。
【色素】は、インキの色となるもの。「染料」と「顔料」の2種類あります。一般的に、「染料」のほうが筆跡の発色にすぐれ、「顔料」は筆跡の耐水性、耐光性にすぐれていると言われています。
【定着剤】は、色素を紙などに定着させるもので、主に樹脂が使われます。
● 油性ボールペンの特徴
インキは耐水性があり、筆跡がにじみにくいので、伝票書きやあて名書きにぴったり。インキの粘度が高いため、ある程度の筆圧が必要です。
●水性ボールペンの特徴
インキは水のようにサラサラしていて、軽い筆圧で筆記できます。水に弱く、保存文書等には不向きです。
●ゲルインキボールペンの特徴
水性インキにゲル化剤を加えたもの。インキは、筆記時にゲル状から水のようになり、軽い筆圧で滑らかに書けます。筆跡は粘度の高いゲル状に戻るため、にじみにくいのが特徴。水性ボールペンと油性ボールペンの特徴を併せ持ったボールペンです。インキの消耗が早いのがネックです。
●フリクションボールペンの特徴
第4のインキとも呼ばれる「フリクションインキ」は、60℃以上の温度になると色が消える特殊なインキ。専用のラバーでこすると、生じた摩擦熱でインキが無色透明になります。保存文書には不向きです。
あなたの好みは?最近のトレンドを押さえよう
ここ数年進化が止まらないボールペン。最近のトレンドをご紹介します。
●低粘度油性インキボールペン
2006年、三菱鉛筆から発売され大ヒット商品となりました。ほかのメーカも追随し、多くの新商品が発売。現在も市場の主流となっています。
油性ボールペンなのに、低筆圧で、ジェルインキボールペンに劣らない滑らかな書き心地を実現したボールペンです。
●超速乾性ボールペン
紙に浸透しやすいゲルインキを使用した速乾性の高いゲルインキボールペンが続々と発売しています。左利きの人に大変好評のようです。
―― ボールペンに使われている溶剤は、長時間筆記せずに保管長時間筆記せずに保管しておくだけで、時間の経過とともに少しずつ蒸発してしまいインキが出にくくなります。購入後は1~2年を目安に使い切りましょう。
参考HP:日本筆記具工業会