東京都心の8月の日照時間が史上最短を更新したことがニュースとなりましたね。9月に入ってからもぐずついた天気が多く、気温の低い日も続いていますが、体調を崩したりしていませんか?
さて、本日9月6日は「妹の日」です。今日は「妹の日」にちなみ、きょうだいのお話をします。「お姉ちゃんぽいよね」「一人っ子?」など、日常でしばしば交わされるこの手の会話は、“きょうだい関係”が、その人の性格を考えるうえで重要なファクターであると考える人が多い証拠。心理学でも“きょうだい関係”は重要な研究対象となっています。今日はきょうだい構成からみる性格傾向について考えてみました。
乙女座(8月23日〜9月23日)の中間の日の前が妹の日!
9月6日は「妹の日」なのだそう。1991年、兄弟型姉妹型研究の第一人者である畑田国男がスポーツや芸能界で活躍する女性の多くが「妹」であるという結論に達し、妹の可憐さを象徴する乙女座(8月23日〜9月23日)の中間の日の前日を「妹の日」として提唱しました。
兄弟に関する記念日は、これ以外にもいくつか存在し、
●3月3日「弟の日」
●6月6日「兄の日」
●11月23日「いい兄さんの日」
●12月6日「姉の日」……となっています。
案外迷うのが「きょうだい」という表記。パソコンで「きょうだい」と入力すると「兄弟(してい)」「兄姉(けいし)」「兄妹(けいまい)」「姉弟(してい)」と変換されます。一般的には構成が男性のみの場合は「兄弟(きょうだい)」、女性のみの場合は「姉妹(しまい)」と表記します。
また、広辞苑には「男きょうだいの『兄』と『弟』を音読した語だが、姉妹にもいう」と表記されています。構成員を印象づけたくない場合や性別がはっきりしない場合は、「きょうだい」と平仮名で表記するのもひとつの方法です。ちなみに、同じ母親から生まれた兄弟姉妹を「同胞(はらから)」とも言います。
きょうだい構成が性格に与える影響
「やっぱり長女だったんだ!」「もしかして末っ子?」「女きょうだいの中で育った」などの会話を通して、私たちは自然と相手の性格を分析するような会話が交わしていますが、心理学では「きょうだい関係」が研究の対象として扱われており、人格形成に何らかの影響を与えていると考えられています。
●上の子
最初に生まれた子どもは親の愛情を一身に受けて育ちます。半面、下の子が生まれると、親の関心が下の子に移ったり、下の子の面倒をみる役割を要求されたり、環境が一変するのが長子(第一子)の特徴です。
【上の子の性格傾向】
面倒見がよく、慎重で真面目。父母との結びつきが強いので、その希望に添いたいと強く感じます。手本となるきょうだいがいないので不器用な面も見られます。
●下の子
兄や姉のマネをして、要領よく、いろいろなことが早くできる傾向にあります。親の気持ちにも余裕があるため、比較的のびのびとした環境で育つ傾向にあります。兄や姉の友達と遊ぶなど、生まれながらにして交友関係が広いのも特徴です。
【下の子の性格傾向】
上の子の親の関わり方を見て学ぶため、怒られないように振るまうなど要領がよく、社交的な人が多いとされます。家では世話を焼かれる立場ですが、外では世話好きな面を発揮する傾向にあります。
●まんなかの子
上の子と下の子にはさまれた「まんなかの子」は、会社でいういわば中間管理職のような立場。空気を読むのにすぐれ、親の干渉が少ないため、自由に好きなことに打ち込める環境で育つといわれています。
【まんなかの子の性格傾向】
兄弟姉妹にはさまれるため、自己主張が強くなる傾向にあります。自分の世界を持っていて、人との関係作りも上手。
●末っ子(3人以上のきょうだいがいる場合)
親の最後の子育てを楽しもうという気持ちが強いため、おおらかに育つ環境になります。年上の人とかかわりが必然的に増えます。
【末っ子の性格傾向】
家族みんなからの愛情を一身に受け、おおらかで愛されキャラな人が多い。半面、決断力に欠けたり、依存性が強くなったりする傾向にある。
●一人っ子
親の愛情を独り占めできるため、精神的にも金銭的にも満たされた状態で育ちます。周囲に大人が多い環境で育ちます。
【一人っ子の性格傾向】
大人っぽい思考回路を持つ。常に聞いてもらえる環境にあるため、おしゃべりな人が多い。干渉が多いと、依存傾向が強くなったり、わがままに育ったりする。
── 「兄弟船」「兄弟機」「姉妹都市」「姉妹品」「姉妹校」「兄弟校」などでも「きょうだい」表記が用いられていますが、最近は「一人っ子」が多くなっているようですね。日頃かかわる人がどんなきょうだい構成なのかを聞くと、その後の人間関係を構築するのに役立つかもしれません。さて、あなたが該当する【性格傾向】は思い当たる節があったでしょうか。
参照HP:現代兄弟考