インフルエンザの流行が全国的に警戒レベルに達しました。みなさんの周りでも体調を崩している方が多くいらっしゃるのではないでしょうか?
インフルエンザにかからないためには、うがい、手洗い、マスクの着用はもちろんですが、基本は十分な睡眠と栄養をしっかり摂ることです。
そこで今回は、栄養バランスがよい万能野菜「小松菜」をご紹介します。“天然のマルチサプリ”とも呼ばれる小松菜を食べて、インフルエンザに負けない体づくりをしましょう。
小松菜とは
小松菜は、アブラナ科の野菜で、チンゲンサイや野沢菜などと同じツケナ類の一種です。
江戸時代、現在の東京都江戸川区小松川付近で多く栽培されたことからその名がついたといわれています。
ハウス栽培もさかんで、一年中食べられますが、旬は12〜3月。そのため、冬菜、うぐいす菜とも呼ばれます。
寒さに強く、霜にあたると甘味が増して美味しくなるので、ぜひ、旬の小松菜を味わってください。
すごいぞ!小松菜パワー
小松菜は、ほうれん草と似ているためその人気に隠れがちですが、実はすごいパワーを秘めています。
○ビタミンA…皮膚や粘膜を強める。ウイルスの侵入を防ぎ、免疫力を高める効果に期待。
○βカロテン…必要に応じて体内でビタミンAに変換される。免疫力を高め、抗酸化作用の働きで活性酸素を除去する効果にもすぐれている。
○ビタミンB群…新陳代謝を高め、疲労回復に効果的。
○ビタミンC…皮膚や血管の老化を防ぐ。免疫力を高め、風邪の予防などにも効果が期待できる。
○カリウム…体内のナトリウム濃度を調節する。高血圧やむくみの改善に期待。
○プロリン…コラーゲンの主要成分である「プロリン」というアミノ酸が豊富。美肌効果に期待。
○イソチオシネアート…消化促進と解毒作用が高く、アンチエイジングに期待が持てる。
○鉄…女性に不足しがちな鉄分が豊富。鉄分の吸収率を高めるビタミンCも豊富に含んでいるため、単品で貧血の予防・解消に期待が持てる。
○カルシウム…骨や歯を生成する栄養素。イライラ解消にも期待。カルシウムの含有量は、ほうれん草の3倍以上ともいわれる。
※カルシウムの吸収率を高めるには、たんぱく質や油脂を含む食品と組み合わせて食べることがポイント。厚揚げと煮びたしにする、お浸しにして雑魚と一緒に食べるのがおすすめです。
ざっと挙げただけでも以上のような栄養素をふんだんに含んでいる小松菜。
マルチサプリと呼ばれるゆえんがお分かりいただけたのではないでしょうか。
やっぱり!スムージー
カリウムなど熱に弱い栄養素も多いため、効率よく摂取するには、流行りの「グリーンスムージー」がおすすめです。
「グリーンスムージー」は、緑の葉野菜とフルーツ、水をミキサーなどでドロドロにしたドリンクのこと。その栄養分を最大限に摂取するためには、空腹時に飲み、飲んだ後40〜1時間程度は食事を控えたほうがよいと考えられています。
【材料・作り方】
●小松菜…2、3株 ●バナナ…1本 ●りんご…1/2個
水…100〜200ml ※お好みで。この他、みかん・レモン・キウイを入れてもGOOD!
材料を入れてミキサーに30〜50秒かければ出来上がり!
── もともとアクの少ない小松菜は、下ゆでいらずで、大変使い勝手のよい野菜です。最近では、葉質がやわらかく生食向けの「サラダ小松菜」という品種も人気です。